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『ペット可』を取り巻くいろんな立場の心理

2006年05月08日

各方面で盛んなテーマのひとつだけれども、いろんな立場がある。
「隠れ飼いする人」「隠れ飼いされている管理会社」「隠れ飼いは実は全然オッケ縲恬ァったりする家主さん」「渋々ペット可で、本音はペット不可の家主さん」「ペット可住居を探しているが、敷金の全額返却は当たり前だと思っている人」「ペット可はそうそう無いと最初から諦めて、ペット愛好家なのにペットを飼う事を諦めている人」「偶然借りたのが分譲系でペット可だった人」「ペット可のつもりが隣りにペット嫌いの入居者がいる人」「ペット不可なのにペットを多頭飼いする入居者に何も言えずに困っている家主」「退出時の原状回復補修の請求をして借主貸主の間でお腹が痛くなっちゃう物件担当」「血統証つきで、幼児期から室内飼いに慣れている太郎君」「雑種で元が野良なので、狭い室内飼いには耐えられない次郎君」「室内飼いは問題ないのだけれども、広さや導線がどうにも不満な澤田君」「できればお庭が見えるほうがいいのだが、35階はちょっとなメリーさん」「意地でも自分のシマを見回りに外出する田中君(ネコ15歳無職)」

これ各人の立場を取り上げたら無数にあるのであって、『ペット可』だけの一元的な話では意味が無い。

そこでそもそもペット可関係の現況から考えてみよう。

昨今東京の賃貸や分譲では「ペット可」は間違いなく増加傾向で、特に新築分譲の場合ペット可であることは常識化しつつある(管理規約があるので、飼うにあたっての注意事項がある)、当然相場や内容等「賃貸住居は常に分譲の影響を受ける」、それは何故って今東京の不動産では購入したマンションを貸す個人やデベロッパー(背景には「1棟まるごと分譲計画と同様に建築し、実際は全室賃貸での利回り運用となるマンション」が増えている事が挙げられる)の増加とともに、設備等で一般賃貸を上回る分譲の登場が賃貸の相場環境や内容について強い影響力を持つからだ。
「ペット可」には、なかなか決まらない部屋がなんとかしようとして妥協的に導入される事も多かったんだけれども、昨今では基本的条件のひとつとして検討されるようになった。

面白い話で、ペット可分譲マンションを購入した家主さんが、賃貸条件としてペット可にしない場合も多い。
何故かと言うと(分譲マンションを買って、初めて大家業をはじめる経験の浅い家主さんにとってはリスクになってしまう)、紛争が怖いからだ。
ペット可の場合貸す側と借りる側の認識に乖離があるのがほとんどだと言っていい。
「無駄吠えしない室内犬限定」
これだけで、目くるめく話題の数々を想像がしてしまう
「ペットを飼った事がある人と、一度もペットを飼ったことが無い人」ですら大きな認識の違いがあるのに、加えて部屋を貸す人借りる人(買う人)の要素が加わるのだからその開きは大きくて自然でしょう。

実例から話すとすると、家主がお隣りに住んでる形式アパートでは「家主さんが犬大好きで、実際犬を飼っていて管理会社の担当も犬好き」で、「ゴールデンを飼っている入居者が遠慮して契約の時に、管理会社の店舗に犬を連れてこなかったのことにみんながっかりした(実は管理会社担当も家主さんも犬に会うのを楽しみににしていた)」なんて話がある。
こういった幸せな例の共通するのは当事者間の「認識」が噛みあっているところだ、

「認識の不一致」ってとこからみると、一番の争点は「原状回復」と、これを前提にする敷金の割増とこの償却(ペット可の場合敷金3ヶ月償却1ヶ月となるケースが一般的)になる。
代表的な3者の立場の誤解を列挙してみよう
■管理会社:ペット可であって、ペット専用では無いので賃貸管理としては「ペットに対してアレルギー体質を持つ入居者」でもその後に問題無く暮らせるようにクリーニングと原状回復しなければならない。
■借り手:「ウチの○子ちゃんはとてもいい子」のような認識があるケースが多いので、賃貸管理上の「ペットの汚損ですね」というチェックをペットの悪口を言われたかのように感じてしまい、退出時の立会いがギクシャクする
■家主:管理は管理会社に任せているとは言え、敷金1ヶ月償却の範囲を越える汚損破損がないか退出時の立会いで誤解の無いように話をまとめて欲しい。

◎入居者的には「1ヶ月償却」となっているのだから、敷金から2ヶ月はほぼ無条件に返還されると考える。しかし(これは契約時に説明しているんだけれども)管理会社の認識は「1ヶ月償却はペット退出時のルーチンで必要な作業にかかる経費」と考えているので、実費の請求に繋がったりする。家主さんは「ペット可」である事自体が相当のサービスと考えるので(ペット不可で貸す方が簡単だし)、両者の話し合いは円満に合意に終わると考える。

この微妙な差から退出管理で問題や誤解が起きやすく、これが風説となってペット可が一般的となる事は無く現状に至っている。
「入居者はペット可の賃貸条件に不満を持ち」「管理会社はペット可の条件をより狭くしてしまい」「家主さんはペット可にするといい事無いと思ってしまう」。
(本来なら、契約時原状回復の特約でカヴァーできるから敷金割増の必要は無いのだし、ペットを飼う人への信頼関係があれば賃貸条件の幅も広げられる、家主さんとしても「内容のいい飼い主か」で審査することでトラブルを回避できる。)

ペットの先進国欧米ではどうなんだろう?
ここは大事なポイントしして「そもそも賃貸住居のスタンスが全く違う」ところから入らないといけないので、詳細な話にはしないけれども、即入居ってスタンスで部屋を綺麗にするのは「ホテル形式賃貸」であって、普通のアパートで壁紙から何から部屋を綺麗にするっ(しかも設備は完動)て習慣は欧米では一般的では無い(これが又自分で改装というとこと被るんだけれど、欧米のそれは改装ではなく「暮らせるようにする」でもある)、
ある意味日本は世界でも稀な賃貸住居先進国で、部屋探しにおいては「ノーリスク」なぐらいに合理的システムを形成してきた(土地の狭さや震災、戦災もあってそれが必然だっととも言える)。
なのでペットリスクについても欧米では自己責任(日本では供給側責任)になるから「ペット不可」って概念自体が無かったりする。

■その代わり、欧米では「ペットを飼う文化」が常識化していて、無駄吠えしない等と言う話は取り決め以前の問題で、ペットを飼う資格があるのかって(住居とは関係無く)入居者本人の問題になる。
(欧米でもペットの糞を持ち帰るなんて最近の話だったりするので、文化って言ってもゴッツイ立派なものでは無いのだろうけれども、ペットを飼う事に対する責任意識日本よりはるかに重い)

そして一番見落とされがちなのは「入居者であるペットの意見」だ。

「ペット可を探しています」までは良く聞くんだけれども、「ウチのペットは○○なので、こんな部屋がいいです」というケースは意外と少ない。
「1階好きのネコ」とか「マンションが苦手な犬」とか「遊び場としてもDK広め(できればLDK)希望のネコ」とか「一戸建て限定の犬」「見晴らしのいい特等席がある事が絶対条件のロシアンブルー」ってある筈だ。
果たして彼や彼女は何を希望条件に挙げているんだろう?
これも大事な同居人の意見なので、そもそもペットと飼い主の間での良好なコミュニケーション無しに部屋探しは成功しない。

「この部屋なら○○も気に入りそうだ」
この台詞を聞く事は意外と少ない、
確かにペットを飼う事は広がっているんだけれども(特に犬なんかでは「流行の犬種」というのが存在し、ブリーダーさんが特定種を無理に増やしてしまうため近親交配が原因の遺伝的な問題を抱えるペットが増えてしまうという現象が最近定着しつつあって「飼う側の問題」が問われているのは事実だ)、日本では『室内飼い』の文化はまだまだ浅い(ついこないだまで犬と言えば「外犬」、猫といえば「外出自由ネコ」という飼い方が一般的だった)。
室内飼いを前提とする「ペット可住居」と「ペットとの暮らし文化そのもの」は不可分のもので(明文法より慣習法に属する日本ではより重要ではないか)「家主・管理会社・借主」という三者の立場はその下に属する具体論なんだと思う。


ペット室内飼いの常識(文化)が確立していれば、ペット可住居の基本スペックも決まってくるし(賃貸住居の先進国日本だけに、貸す側も早急に対応する)、借りる時の内容について迷う事は少なくなる筈だ。

「この人たちの希望する住居は?」
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posted by kagewari/iwahara at 19:05 | Comment(2) | TrackBack(1) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのコメント
イワハラさん しっかり考察されておられるので、コメントは差し控えさせて頂きます。替わりにというのもなんですが、5年前に書きました本「集合住宅でペットと暮らしたい」(集英社)の宣伝をさせてください。 そのころと状況はちょいとは違いますが、十分参考になると思います。
Posted by バトラー先生 at 2006年05月09日 14:23
どうもです、井本先生さっそくアマゾンの欄に追加しておきますねっ紹介ありがとうございます。
Posted by kagewari/iwahara at 2006年05月09日 20:37

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それぞれの立場で考えが違う事
Excerpt: 岩原.kagewari.充尚さんという
Weblog: QlA☆動物と暮らす Cafe
Tracked: 2006-05-16 04:00