(ファミリー世帯で意地でも固定回線引かない場合にも有効ですがこのパターンは滅多にないかと)
ビジネス用として考えた場合少なくとも「PCとAndroid端末(スマホやタブレットPC)の二刀流」となるのでしょうが他にも無線LAN化の要素はあります。
■昨今のモバイルPCはカードスロットがデフォルトではなくなった
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ここです。
最新のモバイルPCの動向の影響なのか一時期は『通信機種と言えばPCカード型』だったのですが、すっかり過去のものとなり最新機種はほとんどがUSB接続です。
ところが外出先のデスクならいざ知らず路上や電車内での使用となると「固定がルーズなUSBではこころもとない」ワケでして(サクっと抜けちゃうんですから)、横に飛び出してしまうとかだけなら『USB・L字コネクタ』などでどうにでもなるにしても固定がルーズなとこばっかりはどうしようもありません。
よって「USB接続のコードレス化」的意味合いが結構大きいのです。
今後ほとんどの通信機種が無線LANルータ型になるのではなかろうかとも思いますが、ここは汎用性というか「バラだからこその使い勝手もある」と考える私はD31HWをプラネックスのCQW-MRB2でモバイル無線LAN化してたという訳です。
※+αとして無線LANルータ型専用機を使用する場合勿論大容量バッテリーが前提となりますが、大容量化=充電時間も長いのであってモバイラーにおける機動性としてはここ疑問があるのです。緊急事態としてダイレクトにPCにUSBでワイヤード接続するにしても無線LANルータ型専用機では「ブラ下げておくわけにもいかん」のであって、やはり汎用性に欠けます。
話は戻ってCQW-MRB2です。
(現在価格:5,280円)
PLANEX 3Gモバイル通信端末対応 150Mbpsバッテリー内蔵 Wi-Fiモバイルルータ CQW-MRB2

amazonのレビューでは(前機種のCQW-MRBなどで)ネガティブな書き込みも少なく無いのですが、少々設定が面倒なだけで(デフォルト設定でそのままいける場合は接続してそのまま使るぐらい簡単)、単体としての無線通信の機能自体はすこぶる安定しています。
要はイーモバイルの接続が安定していれば通信自体も安定するという感じ、
実際のところ地下鉄駅間などでギリギリ圏外も出るかもって場合でもD31HWが結構持ちこたえてくれるのでQW-MRB2を再起動とかってケースはまずありません。
残すところは『駆動時間』です。
カタログスペックでは4時間とありますがCQW-MRB(2時間)との違いは省電力などのコントロールにあるのでぶっちゃけ連続通信で動画を見続ければ旧機種とそう大きな違いは期待できない→『想定はD31HW連続通信環境で2時間もてばいいところ』となります。
↓
実際にテストしてみたところ(D31HWはダウンロードなどでぶっ続け通信状態)、
「内臓バッテリーでは1時間30分」ってところかと、
通信機材の消費電力も関係してきますからD31HWにおけるDATAです。
私の用途となりますと(現地取材や内見案内など)継続4時間でもギリギリですから内臓バッテリーで2時間もたないのではどうにもなりません。
CQW-MRB2には大容量バッテリーなどのオプションは無いので充電済みの予備バッテリーを持ち歩くスタイル(これでも継続3時間)もアリかもしれませんが、屋外で内臓バッテリーを換装するのも面倒ですし充電器まで持ち歩くとなると、、、
そこで『外部バッテリー併用』作戦としました、
あえてSANYOでは無くコストパフォーマンス重視でSONYを選択
(現在価格:3,450円)
SONY スマートフォン用USB出力(2口)機能付 ポータブル電源(高容量リチウムイオン) CP-A2LS

ザックリ容量的に言えばCQW-MRB2がフルに2回充電できる容量なので「4時間半使えるかな」と考えられますが(残念な事にCQW-MRB2のバッテリーを抜いてSONYのCP-A2LSをAC電源のようには使う事はできません)、そう簡単にはいきませんでした。
・ポイント「CQW-MRB2内臓バッテリーの消費速度>SONYCP-A2LS充電速度」
のようでしてSONYの方に受電容量は残っているのですが、使い切る前に一度CQW-MRB2内臓バッテリー+同時並行充電容量が切れてしまい(CP-A2LSをAC電源のようには使えないので)、暫くCQW-MRB2内臓バッテリーの再充電を待たなければいけないのです。
DATA的には、
CQW-MRB2とCP-A2LSを同時にスイッチオンD31HW連続通信状態で
「3時間で一端容量が底をつく」
(CP-A2LSに残る再充電分が約1時間半→再充電の速度は概ね1:1)
残念なのは基本的にCQW-MRB2の内臓バッテリー容量が少ないため「外部バッテリーの容量を増やしても意味がない」ってところでしょうね。
(裏ワザほどじゃありませんが、この回避策は案外簡単で前機種のCQW-MRBが結構安く買えたりしますので、予備バッテリーを買うぐらいならいっそのこと前機種のCQW-MRB本体を購入して無線LAN機そのものを換装しちゃえばいいのです。→外部バッテリーはCP-A2LS一台のみでCQW-MRB換装を加えると単純計算で6時間連続駆動になります。にしてもこれは例外的な使い方かと、)
勿論外回りしている間にはCQW-MRB2が節電モードに入る可能性もありますし、継続的に通信状態が連続する筈もありません。
「実働で約3時間半ぐらい」いくのじゃなかろうかと思います。
効率的な使い方としては
CQW-MRB2を比較的手の届きやすいところに置いておき、必要の無い時にはスイッチ切っておくことですね(勿論CP-A2LSの充電は継続)。
理想的に運用すると「帰り道にCQW-MRB2の再充電が終了し、SONYCP-A2LSの容量が空っぽ」となるので、事務所帰投後SONYCP-A2LSのみ再充電しておけばよいことになります。
(SONYCP-A2LSの本体接続式ACアダプタは持ち歩いても全く負担になりません)
■注意が必要な点としてSONYCP-A2LSは内臓の安全装置なのか一瞬CQW-MRB2が満充電状態になってしまうのか「同時スイッチオンだと2時間ぐらいでCP-A2LSの充電スイッチが自動offになっている時がある」ので、2時間ぐらい使用したところでCP-A2LSのスイッチは確認要です。
<ちなみに>
皆さんご存知の通り各ノートPCのUSB端子の電源供給能力には差異があり(外付けUSB・HDDが駆動できないなど)、一律には言えませんが、私のメイン機種であるIBMのX32ではCQW-MRB2を『バッテリーを抜いてACアダプター代わりには使えないが・空状態から充電しつつ並行で通信可能』でした。
(この辺はレギュレーターの回路などイロイロあるでしょうね)
つまり、お持ちのPCによっては「バッテリー切れしたら外部バッテリーでは無く、PC本体からワイヤードも可能」な場合があります。
↓
しかし「その場合D31HWをダイレクトにPCに接続した方が遥かに効率的」なので(笑
何か意味があるかはわからないのですが、イロイロ充電しつつ通信可能な接続方法は知っておいて損は無いかと思います。
<結論>
微妙〜っな感じありながらも、
運用に慣れてくれば「十分使用可能」といったところですね。
■通信速度比較
ダイレクト接続に比べて無線LAN接続にすると「速度は低下します」、
どんぐらいかと言えば『7割ぐらい』ですね。
(PCの規格はEEE802.11g/54M)
大容量ファイルのダウンロードなどはD31HWを直接USB接続した方がベターとなります。
ここまでレポート書いてきて気が付いたのですが、
「ひょっとして各社が無線LANルータ型専用機にシフトしている背景には、通信総量をバッテリー残量的に抑えたいのと同時に高速カードへの買い替え促進もあるのでは」と思ってしまいますね。
■さてモバイル機器の運用として『Android端末との二刀流』パターンはかなり拡大するでしょうから、無線LANルータ型専用機は今後更に伸びるでしょう、CQW-MRB2のようなちょっと特殊な機器がいつまで販売されるのかわかりませんが、無線専用機より便利な要素は多々あると思います。
といいつつ各機種をUSBケーブルで繋がないといけないとかバッグの中はかなり煩雑となるので(私はデジカメ用のポーチを改造してまとめてます)、CQW-MRBを処分価格で発見した人には案外『CQW-MRB2とCQW-MRBの二台使い』の方が現実的だったりするかもですね(笑
ちなみに更に詳細なDATA欲しい方いるかもですが、このテストは何かと完徹覚悟必要なので「二度とやりません」あしからず〜
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