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新型3点ユニットの再考

2015年11月30日

過去レポートでも書いてきていますが、
総合的に考えて「やはり3点ユニットに脱水機の実装」というのが究極じゃないかと思います。
位置的にはトイレ後方洗面隣のスペースに脱水機を実装する方式です。
電源の問題はありますが、現状のままでも自力でそれに近いレイアウトが可能に思います。
(※3点ユニットは床強度も強いとは言えないので何らかの対策必要です。)
理想は洗濯機がビルドインされる事ですが、振動対策と3点ユニットの強度、それからビルドイン業務用設備は何をどうしても高価になってしまうので、設備的には「置場」だけでも予め実装できると好ましいんですけどね、
無理だと思いますが、建材メーカのどなたか考えてくれませんかね。

確かに用法的に一般的では無いと思うのですが、
洗濯機で洗ったからといってそれほど大層なものでは無いでしょう。ぐるぐる回っているだけなんですから(笑
何気に諸般の事情から手洗い洗濯の機会が最近多かったので思うのですが、専用の機械で洗ったから安心みたいなイメージ先行で、単身者にとっては簡単に洗濯終わるのであればどんな方式でもいいのであります。
ただし、デニムなどの堅いものを筆頭に「手洗いで一番大変で洗濯機にまったく適わないのは””脱水”」なんですよ。こればかりは腕力に自信があるとかそういう水準ではありません。脱水性能はダントツで洗濯機が強いです。
所謂「脱水専用機」を所有した事が無いのでその使い勝手を実体験でお知らせすることができませんが(実験用に購入したらレポートしましょう)、それがあったらどんだけ便利だろうと思う事あります。
(※通販サイトレビュー的には「振動で歩いていくww」みたいな状況も多くあるようなので、機種選びは結構大変かも。)

実際脱水専用機使用することを考えれば「排水をどうするよ」、誰しもが考えるでしょう。
そこで最適なのが洗面下に排水口のある3点ユニットです、
仮にですが、私自身が高齢者でひとり暮らしをしていた場合「自宅時間も長くなるでしょうから」着替えるものってたかが知れていることになります。
入浴時にその都度洗濯していた場合、着まわし的にも楽ですし(クローゼットも小さくでいいことになる)、手洗い=少々テクニック使えばクリーニングマストな衣類も洗えるワケですし、一石二鳥じゃないですか。生活効率ダントツで上がると思うんですよ。
脱水機の実装は内容的に(建材メーカーに期待するには無理過ぎる内容なので)、自力で頭ひねるべきタイプの設備なのかもです。脱水専用機となると、機種も限られているので難しい部分も多々ありますが隠れたニーズはあると思います。
(※機種的安定度から→ひょっとしてそういう目的で「今だからあえて二層式」を購入している人っているのかも。)


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前回の”少し続き”賃料安めの目安

2015年05月22日

前回説明の「賃貸住宅の賃料設定における利回り計算と住宅ローンの金利」の話。
少し具体的に考えてみましょう。
といってもそもそもの住宅ローンの金利なんてものがまた審査によって違ってきちゃいますし、賃貸バージョンで考えると日本の住宅ローンにはあまりない「ノンリコースローン(破綻したら鍵渡して住居を銀行に明け渡せば支払いがチャラになる)」で想定しないと賃貸不利になりますから(仮に賃貸をリコースローンと同様に考えるなら「定期借家20年契約割引」とかの通常無い想定にならないとバランスしませんから)、アバウトな計算でいきます。
日本の住宅ローンはなぜノンリコースにならなかったのか
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090120/183217/?P=1


昨今の東京における賃貸住宅の平均的利回りは5%〜7%です、
仮に分譲購入でリコースローンがあった場合の推定利回りは(米国なんかを参考にすると)5%ぐらいです。ここに税制優遇措置なんかがあるので3%〜4%ぐらいに想定してみましょうか。←その代わり分譲となれば固定資産税と修繕積み立てや管理費ありますけどね。
単純に考えれば利回りでいうところの1%ぐらいの差ですね。
賃料で表せば通常希望条件の15%ぐらい安い部屋と考えれば賃料は実質金利負担だけで損する部分はほとんど無くなります。
賃料7.5万希望なら6.4万、賃料12万希望なら10.2万、賃料15万希望なら13万ぐらい、
シングル中堅で一般的な賃料8.5万の場合は7.2万ぐらいになります。
安くなれば通常少し狭くなりますから光熱費も浮くので、計算より1千円2千円ぐらい高くてもいいかなと。「希望8.5万なので→あえて7.5万以下マストで」みたいな想定でだいたいOKでしょう。

※ここで重大な問題告知しておきます「私は大変数字に弱いのですww」以降の話含めて相当にアバウトな展開となっている事お許しください。
なことはともかく(笑

案外ありそうな数字だと思いません?
しかも希望条件より安い部屋でず〜っと我慢しなければならないって事もありません。目安として15年ぐらい(無難な15年ローン想定で)→40歳前までにガッツリ貯金すると「12万×15=180万」←これを何かの金融商品で運用するなりボーナスの時に大目に貯金とか考えれば230万ぐらいならアリじゃないでしょうか?
だからどうしたって言われると答えに困りますが(笑
勿論25年ローン計算なら350万なりのスケールになります。←言っておきますがこれ賃料差額分だけの貯金の割り増し金額なので+通常想定の預金額で預金合計となります。
果たして昨今の貯蓄率の下がった若年層世帯でどのぐらい想定すれば一般的なのかわからないのですが、賃料差額分が月1万ですから1万5千円ぐらい通常の貯金に回していると考えると、15年計算で合計500万超えるでしょう。25年想定なら800万超えます。

凄くベタな想定で3500万の分譲マンションの25年後の資産価値と言えば、どうでしょう(中古で売るにはリフォームしないとなかなか売れないとかもあるので現状渡しで考えると)2000万は期待できません。指値で1600万ぐらいかと(フルリフォームしたら1980万とか)。
勿論3500万の分譲マンション購入って結婚などしてって話になりますから「夫婦二人の資産」となりますよね。1600万÷2=800万。←しかもいつ現金化できるかわからない。(大手売買系の)買い取り保証は7掛けとかなのでたとえば希望価格1900万でも1400万〜1300万とかになってしまいます。
つまり早期現金化を考えると指値1600万の買い付けでも乗った方が得。800万が確実というワケでは無いのです。
あんまし違いませんよね。そりゃ勿論通常預貯金はこのケースもあるので世帯で別途400万から500万の貯金はあると思いますが、修繕積み立てと管理費分を除外して考えると前述シングルの通常預金が1万5千円なのだから(修繕積み立てと管理費を世帯として2で割って考えると)実際の著金額はかなり苦しい中での貯金になるでしょう。
→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 04:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

春のビギナー向け特集「今年も書きます3点ユニットの使い方」

2015年02月20日

過去ログにあるんですけれど、そこはブログの特性でどうしたって埋まっていくのでこの辺の特集は毎年恒例となっております。
何故かしっかり説明される事の無い「3点ユニットの使い方」により、特に一人暮らしビギナー中心にトラブルが起きちゃったり、誤った使い方で意味不明の悪評が広まったりするため誤解される事の多い3点ユニットですが、住宅設備部材として大変優れたものですから今年もしっかり説明しておきます。
■マンションとB・T別の関係
大前提からですが、建築グレード的に非木造は「RC造>鉄骨造」です。
次にB・T別設計の容易さは「鉄骨造>RC造」です。
(ちなみに木造は鉄骨造より更にB・T別設計が容易)
つまりいきなりB・T別マストのフラグを立てる事は、グレードの高い建築・設計の候補を除外してくださいの意味になってしまうため得策ではないのです。
勿論、実際に部屋を見て使い勝手から合わない場合もありますが、いきなり合理的設計のグレードの高い候補を全部捨てる希望条件設定を合理的と考える人はいないと思います。
RC造がB・T別を苦手としている理由は実に簡単で、RC造は簡単に言えば床下もコンクリなので配管スペースが無いのです。配管する場合は「そこだけデッキで高床に」しなければなりません。
しかも熱伝導性の関係から結露しやすいマンションの場合(それが原因で断熱財も入って無いのですから)、デッキ構造下の配管を「最短距離」にするのが優れた設計になります。
ですから合理性を最優先とする設計は「3点ユニット裏にミニキッチン」のいかにもな昭和の投資向けマンション設計となったんです。
仮にB・T別の設計をやろうとすると、これは「広いレストルーム(B・T同室)を間仕切りで仕切った設計(当該部分の床下だけデッキで上げる)」としなければならず、ぶっちゃけて言えば「水周り室4帖半」とかの広さが必要になってしまうんです。
自由にレイアウトできませんから、どうしたって無駄に床面積を必要としてしまう。
「RC造マンションでB・T別洗濯機置場室内=25平米8.5万の法則」というのはこの辺からくるものです。
それこそ六本木の著名な高層タワー高級マンションとかでも3点ユニットじゃありませんけれど、B・T同室レストルーム設計となっており、大前提として知っておくべきはB・T別は仕様上日本建築なので、木造建築向きの設計である事です。

勿論日本人なら生活習慣上B・T別に馴染んでますから(ご実家は木造戸建てだったりするため)、昭和公団などが試行した文化住宅時代には、非木造でもB・T別だし居室も床仕上げ畳でした。しかしこの設計ですと床下全フロアデッキ上げしなければならず、冒頭説明のとおりで「結露により床が緩くなる」なども多発したんですね。
現代でも「B・T別で最高グレードの部屋は高級木造アパートである」ここを忘れちゃいけません。

●ですからどうしたって非木造マンションが主力となって以降のシングルライフは、妥協案的にB・T同室なり同一生活のスキルはマストなのであり、希望条件をB・T別にしちゃうことは解決策では無いのです。

ちょっと前置き長くなってしまいましたが、
■そんなこんなで「3点ユニットの使い方」ですが、
過去ログはこちら
http://kagewari-retour.seesaa.net/article/201046742.html
http://kagewari-retour.seesaa.net/article/395199492.html


ザックリまとめますと
・3点ユニットのトイレは余計な布のカバーを極力減らす事
(B・T別のトイレほどには3点ユニットのトイレの温度は下がらない)
・3点ユニットに限らずマンションの浴室換気扇は24時間回しっぱなしにする事
・3点ユニットをシャワーバスで使う時「かならず排水口にごみ取りネットを使うこと」
(100円ショップでも入手できます)
・入居後初期点検で「浴槽排水を確認すること」
(前の入居者が使い方を誤っている場合があるのも事実)
・3点ユニットマスターは入浴とお風呂掃除を同時に済ませる
・3点ユニットの入浴方法は西洋式が便利
(入浴したまま洗い・シャワーで流して出てくる←ここで同時に掃除までいける)

●特に、とくに重要なのが
3点ユニットをシャワーバスで使う時「かならず排水口にごみ取りネットを使うこと」
 ↑
ここです
何故かこれが基本設備に備わっていないため(なかには排水口がごみ取り構造式の場合もありますが)備品として自分で用意しなければなりません。
これを忘れて、じゃんじゃん排水集合管の消臭トラップに髪の毛を詰まらせてしまいトラブルになるケースが多いのです。

■3点ユニットと独立洗面の関係
なかなか格安シングル向けで独立洗面は望めないですよね。
しかし、
しかしですね「3点ユニット」とは「ある時は全部がバスルーム」「ある時は全部がトイレ」「ある時は全部が洗面室」になる設備なので(それは必ず洗面がついているから3点なワケで)、下手なB・T別で浴室内に洗面もあるよの使い勝手よりはるかに独立洗面的使い勝手はいいのです。
(故にホテルのシングルームの設備になるのでありまして)
ですから賃料格安に洗面室も欲しいと考える場合→それは「3点ユニットの部屋希望です」と同じなのです。

などなど優れた設備部材ですので是非偏見無く見てやってください。
勿論の事、断熱性能含めて日本人には「高級木造アパートのが断然居住性が優れている」のは事実なので、◆◆B・T別希望の方は木造アパートを希望条件から除外しない事◆◆も忘れずに。


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東京一人暮らしビギナー向けレポート『東京都賃貸紛争防止条例』

2015年02月06日

一番簡単な結論から説明しましょう。
書類の重要度から言えば
『東京都賃貸紛争防止条例』>『重要事項説明書』>『契約書』
このような順番になります。
つまり、東京の場合契約書条文はほとんど意味が無いに等しい状況にありまして(仮に署名捺印していても上部概念の『東京都賃貸紛争防止条例』と矛盾する内容は無効)、事実上東京都における賃貸契約は法的に内容が定まっており、極論(契約時正規業者の媒介であれば)確認する必要すらないぐらいカチっとしてます。
極論現在の東京の賃貸契約における契約書で重要な部分は「署名捺印欄だけである」といったところです(大手管理会社の契約書はその条文も保険などの約款のような記載にまとめられているケースもあります)。
であれば何の心配も無い、悪質業者のような業態は存在すらできないのでは?と思う方もいらっしゃるかもですが、前述記載のとおり「契約時正規業者の媒介であれば」の条件があるように何から何まで保護されるものではありません。
「封建的保護主義と自己責任自由主義」にあるように、そこは「自ら当事者として法的部分の知識などを理解し自己管理できること」が求められているのであり(何かあった時に契約の当事者として「それは違法ですよ」と言える知識が当事者責任として発生する)、実際公正な契約では『東京都賃貸紛争防止条例』の説明も『重要事項』同様に宅建免許提示の上、基本的に面談により説明とその(理解の)確認が義務つけられます。
法的に言えば、説明を受けている以上その内容を理解するのは契約者としての責任となります。
なんだか難しい話に聞こえますが、ぶっちゃけ「借主の権利などをしっかり理解しておきましょう」って話です。

■『東京都賃貸紛争防止条例』は通称「東京ルール」と呼ばれる条例で、
内容は「契約期間中の修繕や解約時の原状回復取り決め」といったものです。
それほど面倒な項目は無く
・需要事項設備と記載されたものは破損時貸主が修繕する(なので『重要事項』が書類として重要)
・消耗品は借主が日常交換
・室内の損耗に関して借主の故意過失ではなく日常生活の経年変化は原状回復の必要が無い
(例外事項は「過度な喫煙の汚れ」)
・解約時原状回復となる損耗があった場合、その修繕費用が暴利にあたるものであってはならない。
(修繕箇所の原状回復費用の請求は可能だがその損耗箇所を原因に室内全部の造作の現状回復の請求を行ってはならない)
・特約事項として貸主は指定の業者によるクリーニング費用請求が”可能”である

さっくり言えば上記のようなもので、
細かい部分の解説をつけますと、
グレーゾーンの「過度な喫煙って何か」と言われれば昨今の業界合意は「担当者がこの汚れは喫煙によるものですね」と一発でわかるような水準の汚れは借主責任ぐらいに考えておけばいいと思います。
(勿論「喫煙だ」「そうではない」の紛争を避けるため「禁煙」を条件に貸している大家さんもいます。しかし昨今の雰囲気ですと「喫煙者の分が悪い」感ありますね。)
こう書きますと「喫煙者にとっては大変だ」と思われるかもですが、決してそんなことはありません。残念な事に「東京ルール」にその条文は無いのですけれど、基本原則として「室内の造作は経年変化で劣化します」←ここは「東京ルール」にも記載あるとおりです。
その自然損耗の目安として業界は「室内造作の減価償却課税期間(限定的固定資産税のようなもの)」を根拠にしてます。概ね室内造作は10年で全損耗と考えられているので、契約期間6年以上であれば仮に壁紙原状回復全部張替えでも「実費全額の請求」とはならないという事です(だったら請求学は何割と決まっているものではありませんから「相談可能」と理解しておくのがいい線だと思います)。
ここも補足として「東京ルール」における「暴利にあたる項目」の解釈が相談の根拠となります。
賃貸契約の当事者はこの辺の知識が契約の当事者責任として必要であり(契約の内容を理解するのは自己責任ですから)その原則となる根拠を「東京ルール」が提示しているという事ですね。

個別の注意事項としては
何も『東京都賃貸紛争防止条例』は一方的に借主を保護しようというものでもありません。
あくまでも中立的に過去判例などから法的根拠を明示するものです。
ですから、その施行以来借主にとって不利になった部分もあります。
代表的なところから記載しますと、
・慣習的に以前は「木質部分へのネジ・クギ使用はパテ埋め可能な範囲はOK」でしたが、現在は木質非木質に関わらず「目立たない範囲の画鋲のみ」それを超えるものは故意過失の汚損破損となった
・フローリングの傷なども経年変化扱いされるケースもあったのですが、東京ルール施行以来「明確に確認できる汚損破損」となったので以前より原状回復請求されることが多くなった
(※現在傷などで最も原状回復が請求されやすい床仕上げはフローリングです)
・喫煙による汚れも原状回復請求されやすくなりました
注:特約事項として可となった「ルームクリーニング代の請求」は過大な原状回復を請求してはならない原則との交換条件のようなもので(汚損破損が経年変化だけならクリーニングで済む部分もある筈だなど)、ここは借主貸主どちらが有利というものではありません。

上記の内容もしっかり覚えておきたいところです。

補足としては、昔の「ペット可」は借主にもペットに理解ある物件に限られていたので(勿論現在より大幅に数も少なかったです)、貸主の好意で少々の傷も請求されないケースもありましたけれど、故意過失の汚損破損基準の明快化により(法律遵守の管理責任上としても)傷は請求されるのがデフォルトになった側面もあるかと思います。
その反面ペット可の母数は大きく増えています。
(※ペット可住居の増加により、通販グッズなどでも昨今様々な家財の傷防止部材も出ておりますのでペット飼われる方は「ペット飼いのスキル」として関連情報を調べるのが自己責任となっているかと思います。勿論ペットのストレスを考えれば造作の減価償却が進む長期入居を想定するのがペットのためにも好ましいですから、ケースバイケースで考えたいものです。)
加えてペット関連で言えば「ほとんどのペット可物件でデフォルトの条件となる「敷金1ヶ月増額・償却1ヶ月」この償却は原状回復請求額と無関係に償却されるもの」となりますから誤解の無いように。
(匂いが消えないなど、原状回復請求の想定外の対処などに備えるための保険的費用負担の意味合いになります。)

■参考資料として東京都の関連ページを紹介しておきます
以下URLとなります
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/tintai/310-0-jyuutaku.htm


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本格的に冬の暖房を考える

2013年12月12日

■最初は「高級マンションの代名詞でもあったセントラル方式の今後」から進めてみましょう。
ひょんな事に某放送大学を見ていたところw
ヒートポンプ方式で熱量が4倍になる的な(エアコンなんかもそうですが)かなり大規模な施設のレポートがありました。
よく言う発電効率と送電効率の損失が勿体ない的な話を補完する意図でそこを”空気”というエネルギーを利用してコンプレッサーなどで熱量を拡大して効率があがりますよ的話です。
(ちなみにその施設では高熱と冷却双方を地熱利用含めて両立するトンデモ系のモデルでした)
さて話を住居で考えますと、昔デラックスなマンションの代名詞であったセントラル方式の問題です。
最上位の建築はホテルですから、誰が考えても設備的にセントラル方式が好ましいのですが前述のエネルギー効率じゃありませんが、暖房におけるボイラー方式にはなんら熱効率帖のアドバンテージが無く、更に大規模施設はメンテナンスも大変なので分譲マンションにおけるセントラル方式は事実上失敗してしまいました(老朽化するとボイラー代と保守費用込みの管理費が莫大な金額になる事も珍しく無くなったんです)。
この設備の改修乃至換装って部分には更に以前から問題点として指摘している『自主管理方式』も大きく関わっているのではないかと思います。
機関設備に関しては分譲時から基金的なものを購入資金とは別途準備してこれを管理会社運営で自動的に更新されるようになっているとかですね、そういう方向性があれば管理費がトンデモ無い事になって、建替え決議が急がれ名棟があっさり取り壊しになる事も抑制できたのでは無いかと思うんですよね。それこそ、現在最新のヒートポンプによるセントラル方式であれば「ひょっとして光熱費安くなるかも」な余地もあったのに、、、
これにソーラーによる補助など含めて意欲的な管理会社が取り組めば区分所有権部分の中古価格も下落せず建替え決議も先送りとなる可能性もあったのじゃないかと思ったりします。
※根本的には現在の販売方式や管理に関わる法律など「全く不十分である」って事なんだと思うんですよね。

■時々私が安易な建替えに懐疑的な発言が目立つ理由ですが
これは往年の建築は当時のゼネコンが会社威信をかけてであるとか、建築士のみなさんも(それはどんな理論的根拠あっても自分の設計で地震で崩落とか考えると怖かったそうです)十分過ぎるほどの物量投入が”常識”であり、耐震基準合格コストギリギリで作るなんて事は当時”考えられないこと”だったからです。そんな実価値評価からくるもので、現代作でも過剰とも言える物量投入があれば別ですが開発における金融サイドとの関係含めて現代作では難しいのではないかと思ってます。
極々簡単に言えば「壁が薄い、柱が軽い」というね、、
(これが反面『分譲キラー』が強い根拠にもなってます。)

思えば70年代から80年代のオーディオにも言えることで、
当時の物量投入は半端なものじゃありませんでした(現代の同価格品と比べると重量倍あったと思います)。勿論軽量化したとは言え技術的には現代の方が効率いいでしょうからトレードオフな部分はあるとおもいますが、事住居って壁が薄くても高性能とか基本的に有り得ない世界の代物ですからね。


■話を戻してヒートポンプや昨今の高性能エアコンの省電力性能に戻りますが
計算上の熱量はカタログスペックどおりだとしても、輻射効率上の問題があります。
「熱伝導率」だとか「到達率」とか「到達効率」ですね。
マンションのエアコン利用においては以前からホットカーペットの併用が高効率だと知られていますが、これには体感上の到達率だとか到達効率って事になるでしょうか。
ちょっと何の事かわからない方には「窓が大きくて思い切り冷気で部屋が冷える現象」で想像してください。←これは暖房の逆パターンなんですが、窓の面積が大きいほど輻射効率が上がり(ガスバーナーと大型ガスコンロの差みたいなもんです)一気に部屋は冷えてしまいます。
逆に暖房の場合には損失無く高効率に室内空間にその熱を伝える方法が必要になってくるわけです。
(ですから壁一面の蓄熱放射パネルヒーターなんかがあれば高効率って事になりますが、床暖房やホットカーペットは補助効果として似たような作用するのではないでしょうかね。)

放射効率だとか輻射効率とはまた逆になりますが、同じ効率で言えばですね、
簡単な話、スープを作ろうとお湯を沸かしても部屋は少ししか温まりませんが熱いスープを飲めば身体は温まります。更に葛湯みたいにゲル状だと身体が温まる効率いいですよね?
(この辺は床暖房とかにも応用されている話かなと思いますが)
この辺の効率を稼ぐという部分が省電力に大きく関わりますから、まだまだ試行錯誤や技術的革新の可能性はこの分野では残されているんですよ。
→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

木造建築への期待

2013年04月19日

マンションライフには様々なトレードオフがつきものになってきます。
理想を言えば住宅は木造建築がベターでありまして、フレーム工法から2×4の登場以来モノコック系の設計が増えている木造建築は(フレーム工法でも内側に壁部材を貼って居室から柱が見えない設計もあります)、人口増にストップがかかった今土地の有効活用という意味でも期待大です。
梅雨のある日本の場合、断熱材であるとかマンションに比べて木造住宅の持つアドバンテージは大きく(逆にここが日本においてエアコン設備がマストになった始まり)事実一般公開している資料のDATAベースなんかですと常に木造戸建てはアクセスの多い物件種別です。

シングルベースで考えると、最も贅沢なのが「ミニ戸建平屋」であり次に「テラスハウス式低層高級建築」なんてジャンルになりますが母数的に著しく数が少なく、主力は木造アパートです。
残念な事に所謂学生アパートに始まる廉価な賃料の古築アパートは設備・オリティーともに中堅シングル向き的には「ちょっとな〜」な経験されて就職されている層かなり多くなる関係で、給料稼ぐようになったらマンションへな流れでマンション志向が無意識にできあがっちゃっている部分少なく無いと思います。
(それでも無頼な男子諸君には格安古築アパート暮らしを期待しますけどね、)

現在のマンションのイメージも(高度経済成長などで)更地売買がほどんど期待できなところからやむを得ず『分譲マンション』というカテゴリーが登場した関係で、更にマンションと言えばワンランク上のようなイメージもできあがっているように思いますが、事の始まりは「更地購入が難しく戸建てを断念してやむを得ず」から始まっているのですから、最高級なのが『木造戸建ての注文住宅』なのは説明するまでも無い話です。

考えてみれば実際の不動産管理の現場で「戸建てなら無条件に全てペット可」のようになっていない事も小規模木造住宅のイメージアップに繋がらないのかなと思いますね。
(最近の分譲マンションは大概管理規約上「ペット可」なので、一時はペット可探すなら分譲マンションなんて時代があったぐらいなんです。)
意外に思われるかもですがこの点でも分譲に(市場のニーズを反映する的に)後れを取ったとこありますね(盲点だったと思います)、
木造建築は修繕などの工事も割安なので(木質なのでペットの破損が起きやすい難点はありますが)、「木造なら大概ペット可だよ」とかだったら随分違っただろうになどと思ったりもします。
(ゴリゴリに法的解釈するとペット禁止を名目に強制退去を迫る事はできないので、ペット禁止の特約自体がグレーなもので、東京都は『東京ルール』作る時そこいら辺にも配慮あったらと思うのですが、残念ながら行政は東北の仮設住宅などでもペットとの同居を全く前提としていないなどこの辺の理解というか関心低いんですよね。)

結果論としてマンション需要は現在でも高いですから、市場経済の流れで新規建築の半数以上はかなり前から『非木造建築』であり、このままいっちゃうと木造住宅はどんどん減少してしまいます。
木造の工法も変わってきてますし、高級軽量鉄骨建材の耐火ボードなども造り方によっては流用できるところもあるんじゃないかと(高級戸建てはいざ知らずアパートの場合軽量鉄骨造は内容を見てじゃないと厳しい建築)、高度に大工の技が必要な高級木造を期待しているのでもありません。
ザックリ言えば「耐用年数60年前後のガッチリした木造」が望まれる。
元来都市部の防火対策は都市計画に負う部分が大きく、延焼を広げない街づくりというか本旨はそっち方面なんですよ。そこまで建築に依存するのも違っているでしょう。
確かに日本の非木造は関東大震災や東京の大空襲の教訓から始まった部分多数ですが、上記のようにこの間建築自体も随分変わってきてますし、懸案事項だった商店街の長屋建築が防火対策的に解決した訳でもありません。不動産の権利関係関わっているので非木造建築を奨励したら解決するものでもなく民間の地上げなどに依存すれば問題になるしで、本当はここ行政の力の見せ所。

一概に木造建築を増やせばいいと思っているのでは無いのですが、
これほどまでに偏って日本の風土に合っていない非木造化をごり押しするような状況が続くことは長期的に見てどうにも無理筋です。
(経済成長目論見部分の投資の伸びを大規模建築に求めちゃいかんでしょう。やるなら正々堂々”公共投資”として地味なインフラ整備をするのが正しい。地盤の液状化なんかを所有者に丸投げするのは行政判断として間違っていると思います。)

■賃貸の現場的には
シングルでもファミリーでも『高級木造アパート』非常に不足しておりまして、
是非増えてほしいジャンルなんです。
(地方・郊外におけるシングル向けであれば『ミニ戸建平屋』最強。)


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posted by kagewari/iwahara at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする