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NPO『HOW's』(活動停止)元心理部門コンサルタント(東京カウンセリング責任者)
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賃貸相場の動向予測

2013年04月05日

昨年度までの民主党デフレどん底景気と比べて、明らかに変化あると思います。
このブログでも経済学的に「インフレターゲット」の有効性説明したことありますが(その内容はともかく)安倍政権は経済政策に限っては今のところ成果を挙げています。
しかし不動産相場がこれでいきなり上昇するとかはありません。
こちらも経済原則ですが、元来供給過剰で東京などでも少子高齢化本格化による「一人暮らし世帯の爆発的増加」を迎えるまでは母数的にも需給実数的にも大きな変化は無いでしょう。
確かに分譲マンションの売れ行きは上昇基調のようですが、これも特定分野となるので都心近くの「分譲賃貸」の賃料が変化するには至らないと考えます。
(資産管理目的の中古マンション売買価格が大幅に上昇するとは考え難い。)

予想されるのは、
引っ越し控えをしていた潜在需要が動き出すという事かと思いますが、あくまでも流動性の促進程度で実際の消費行動は「高い住環境の部屋へ移動する」だけなので、経済原則的には「賃貸居住者の平均賃料」は上昇するかもしれませんが、これは高い賃料の部屋に移動があるだけで(その高い賃料の人は更に高い賃料の部屋に移動してますから)、賃料相場そのものが変化する事には至らないという事です。(前述の都心部における「分譲賃貸」の賃料が変化するのは、インタゲ政策の結果金利上昇があった場合。)
不動産賃貸相場がダイレクトにインタゲ政策と連動しないのは「市場で頻繁に取引がある商品ではない(毎月再契約するような商行為では無い)」という部分もあります。
ですから、賃貸相場はそうそう変化しないがホテルや旅館の宿泊料金などはインフレ連動すると考えられますね。

局面で見れば「構造的な需給ギャップ」のある部門で居所的な相場の変化もあるかもしれませんが。仮にあるとしても「余り気味だった2DKタイプ」などの相場が安定するぐらいじゃないかと思います。
少子高齢化により一部大学が郊外の学部を都心に戻すなどの動きもあるようですが、これも相場に影響及ぼすほどの規模にはならないでしょう。

■そして不動産相場において重要な変遷なんですが
「少子高齢化の流れ」=「必ずしも今より広い部屋へ引っ越す事が希望とならない」部分です。
このブログで時々取り上げる『ミニマルコンパクト』、
地方都市であるとか本当の寒村などと違って、不動産は高くなれば高くなったで利用目的というか使い方も求められる居住性も違ってきますから、
車庫必須の地方における動向と、自家用車無しがデフォルトになる東京の賃貸とでは構造的にその内容が違ってます。
東京なんかの賃貸では「駅徒歩距離」のがひょっとすれば「床面積数平米の差」より重要で、とりわけ街選びが更に重要だったりしますから「広さ絶対主義」みたいなものが常に有利とはならない。
(将来的には「高機能図書館」が近くにあれば書斎スペースはいらないってアダルト世代も頭角するかもしれません。)

考えれば考えるほど都市生活の将来は「広義の高機能シングル住居」へのニーズが高まりますから、不動産を敷地面積的に考えれば、相場が下落してもおかしくないぐらいの話なんです。
(仮に不動産相場に大きくテコ入れがあるとするなら「地方自治体」などの賃料補助などの動きになるのでは無いでしょうか。←広くなった分のコストが補てんされるなら「広くてもいいね」と考える層を引き留められますしね。政策的合理性考えると地方自治体が人口増を狙う場合「ファミリー世帯大歓迎・保育園多数・自治体賃料補助制度ありシングルマザー世帯には更に援助があります」なんてな打ち出し方はアリアリだと思いますから。)

都市部に関わらずLDKが人気になったのも「事実上ストゥディオ需要」なんですよ。
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posted by kagewari/iwahara at 04:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

これから高まる空気清浄機のニーズを考える

2013年03月28日

花粉症だけでなく、昨今の中国大気汚染報道など(或いは東京の場合道路近いと排ガスの汚れも目立ちます)マンションの管理規約や暮らし方的部分を超えて、洗濯物を屋外に干すって事が実利的に難しくなってきているかも知れません。
※木造アパートや戸建てはこれまでどおりの日本的暮らしで屋外干し問題無いと思います。←これは構造上都市計画用途指定的に低層住宅指定地域となるので排ガス云々や花粉関係の被害も少ない可能性あります。勿論立地によりけりなので商店街近くとかだと状況はマンション事情と似通ってきます。

■結論マンション問題的な意味合いが濃いかもですね。
話のくくりとしては『マンションと空気清浄機』というテーマでよかったかもしれません。昨今ベランダバルコニーでの喫煙がマナー的に禁止となるなど、他の事項的にもマンションにおける空気清浄機のニーズは高く、あくまで予測ですが今後開発されるエアコンってのは『空気清浄機能』の高さがひとつの性能基準になるかもしれません。
エアコンでも空気清浄機でのダイキンは強いので開発に困る事は何もないでしょう。
布団干し云々も布団乾燥機と、ダニなどのなんとかはジャパネットでお馴染みの布団掃除機のが高性能でしょう。花粉症の方なんかの場合下手に干すとかえって汚染されちゃいますから。
(東京においても放射性物質の問題が完全にクリアになっていないことも忘れちゃいけません)
ちなみに布団干しの習慣は戦前ノミダニシラミが多く現代とは衛生状態が全く違い、太陽の熱でノミダニが表面に浮き出たところを「布団叩きでたたいて落とす」ところが始まりであり、現代社会でそれを真似ても布団が痛むだけですよ。

ハイパワーな空気清浄機能付エアコンが一般化するまでマンションライフの方はどのように室内環境を考えるべきか。
いえいえ、窓を閉め切って暮らすべきとか言っているのではありません。
勿論気候のいい日に窓を開けるのは普通の事ですし、空気の入れ替えで雰囲気もフレッシュになるものです。←この場合もそこで室内に入る「問題ある物質」を空気清浄機により集塵するのが今後常識化するのではないかと推測しているワケです。
※ちなみに話は逸れますがこの点でも都市生活とミニマルコンパクトは符号していると思います。室内世容積が少なければ空気の入れ替えも光熱費も空気清浄機能も容易ですからね。

■そして『空気清浄』ってのは機械に頼らないといかんもんなんでしょうか。
ファン回してブンブン言うのもなかなかねぇ「家電ハウス」っぽくなります。
私はさっぱり詳しく無いのですが、観葉植物の中には空気浄化作用のあるものがあるようでして、これに以前紹介した事がある防臭タイルですか(煉瓦みたいな)、こういうのを掛け合わせて空気浄化エリアみたいなコーナーを造ってしまうのもありかもしれません。
(この話は愛煙家の方には力不足と思いますので、愛煙家の方はやっぱ家電的空気清浄機の購入をお勧めします。)

探してみるとそういうのあるんですね、
効果のほどはさっぱりわかりません(笑
現在価格:1万9千円
【全国送料無料】 ANDREA アンドレア 空気清浄機(ホワイト)
B002P8NZ1Q

(チャレンジ精神で人柱的に購入される方はどうぞ)

考えてみれば、マンションでの生活が空気入れ替えはともかく窓を開けっ放しも難しいとなれば、視界に入る緑の環境も限定的となりますから、
観葉植物に詳しい人などの意見を聞いて、室内グリーン化を進めてみるってのも大胆な方法なのかもしれません。
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posted by kagewari/iwahara at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本建築『台所論』

2012年11月03日

更に前回のバストイレ論を引き継いで日本的建築である台所を考えてみます。勿論戻り的にはDKがこれに相当します。
元来西欧からは日本の台所は狭いという風評があり(彼らは滅多に料理作らないんですが)、間取におけるDKもダイニングに使っている人は2DK以上の場合じゃないかと思います。大体一般的な2DKをベースに考えてもDKの標準サイズは6帖であり(40uをちょうど十字に10u単位に四分割する感じ)、シングル1DKでも20u〜を前提に(これを前方後方に二分割する感じ)広くて6帖って感じです。
※ちなみに4帖半以下だと表示はKになる。

欧米的に日本のLDK(業界的申し合わせ概ね10帖以上をガイドラインにしている)が所謂通常のキッチンを意図しているとするならば、日本のDKは呼び名はだいにんぐキッチンになってますが、ダイニングテーブルを置けるのって事実上6帖以上広さが必要なので(通常の1DK・2DKで6帖以上のDKは稀)、つまるDKとは日本建築における『台所』専用と見るのが実用上の内容でしょう。
(4帖半か6帖がメインとなれば単位からして日本建築仕様)

このDK間取、
前回シリーズのバストイレ別論の時にはマンションとの関係で発生しやすい矛盾の説明になりましたが(ミニマルコンパクトでは洗濯機置場の矛盾に触れました)、今回のポイントは『二口ガスコンロ』です。
バス・トイレ別や室内洗濯機置場などの希望条件と言えばその次に浮かぶのは「二口ガスコンロ」です。
バス・トイレ別にフラグがある場合には木造アパートとの親和性が高いように、二口ガスコンロにも構造的な関連性があります。
ぶっちゃけ(ストゥディオ設計の1Rは別←詳細後述します)、
■『二口ガスコンロ』マストな人は間取り希望DKタイプじゃないと設計的矛盾が生じます。

今回も主にマンションの場合が難しいって話になりますから、マンション想定で説明します。
シングル向けマンションにおいてDKじゃなくて間取Kタイプとなれば、キッチンシンクの方向は玄関から廊下に並行となりますから(直角だったら最初から2口は”ほとんど”無理)、2口ガスコンロが置けるキッチン回りの延長×室内幅を考えれば=床面積的にもかなり広く無ければいけません。
ダイレクトに2口マスト=賃料が上がってもいい(床面積の広い部屋)となります。
しかも床面積が広くても居室の広さは同じで「キッチンが広くできればDKタイプ」を結果として意味する事になる。
実際シングル向けのお部屋を探した経験あるかたならおわかりと思いますが、マンションでDKタイプと言えば主に古築(日本建築時代)がメインで、浴室もバランス釜でバス・トイレ別という台所設計だったりするものです。
新しいマンションの大半はシングルルームの場合1Kタイプがメインであり、昨今の需要は居室7帖以上ですから(マンションの広告図面の計測サイズによく利用される団地サイズ計算だと1.29u×7帖=9.03uですが実はこの広さ古築木造アパートの江戸間6帖9.24uより狭い)、二口ガスコンロを余裕で置ける広さを選ぶのか居室を7帖以上とする設計を選ぶのか設計士は悩むところです。
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posted by kagewari/iwahara at 02:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本建築『バス・トイレ別論』

2012年10月26日

事実上シリーズでお伝えしたミニマルコンパクトを受けて逆説的に日本式建築の代表として”DKスタイルの部屋”について補完しておこうと思ったワケです。

ザックリまとめてしまいますと、
和室のある1DKや2DKの部屋は古くから(バランス釜時代から)概ねバス・トイレが別です。
ここにどうして和室との関連があるのかと言えば(木造アパートであれば特別説明の必要ありませんが)マンションの場合には床や壁仕上げの工法が何種類かあり、場合によっては床コンクリート直張りに近い床工法もあれば、デザイナーズに代表されるように壁仕上げもスケルトンでコンクリート打ちっぱなしもあります。
しかし和室の造作から言えば、コンクリのシェルの中に木造和室の部屋が造られるような形になります(間違っても畳を直に敷くとかないので)。
これは事実上床仕上げもデッチフロア形式になり=バス・トイレ別も容易になるんです。

何のことかよくわからない人いるかと思いますので更に補足しますと、
■3点ユニットバスなどの床は排管部分かさ上げされておりだいたいがその排管の先は他の排水経路と同様にパイプスペースに向かいます。
ですから仮にバス・トイレ別にする場合でも自由なレイアウトに設置できないのです。(廊下部分も配管を通せる空間をかさ上げしなければいけなくなったりする)

時折豪華水回りデザイナーズで居室と水回りの間に”段差”があるものありますね、これは排管通す空間を作るため水回り部分だけ床をデッキフロアでかさ上げしているからです。
マンションの場合には排管結露の問題もあるので、できればこの手法は取りたくない。バス・トイレ別に設計する場合もキッチンまで一列に並べるなど、”なんだかんだで”平米数を食う設計が多いんです。
(その関係で案外マンションの場合だと縦長過ぎの部屋の方がバス・トイレ別に設計しやすいといえなくもないですが、)

しかし日本式建築でコンクリのシェルの中に木造和室を作っちゃうような構造であれば(前述の保守管理の問題はともかく)床は居室まで全部かさ上げされているワケなので、どこにデッキフロアを作るのかで悩む事ありませんから、和室イメージからしても日本建築なわけで自然と『台所とバス・トイレ別』の構成となり「○DKでバス・トイレ別」の形式が多くなるワケです。
和室の場合天井造作も必要になりますしね、

■勿論昨今の洋間志向もあって、所謂伝統的な日本式バス・トイレ別設計はほとんど消えておりまして、マンションの中堅ファミリータイプに見られる設計は「言うならば広いレストルーム(基本はバス・トイレ同一)に仕切りを入れて浴室とトイレ洗面を分割している」構造となり、日本式DKタイプのバス・トイレ別と設計意匠から違ってます。(日本式建築におけるバス・トイレ別は昔の水洗トイレ以前の戸建建築の影響もあってトイレをなるべく廊下突き当りなど”端”に配置するもの。←結果昔の日本建築ではトイレ=寒いという印象もあった。)
事実3点ユニットの効用を積極的に宣伝する管理会社などでは「バス・トイレ別より3点ユニットの方がトイレが寒くなく快適」なんて説明を目にする事もあります。

ここまで読んでい頂ければ「なるほど木造アパートなら設計上の制約も無いのでバス・トイレ別が多い」という結論も出てきますが、
▲「そのとおりです。」
木造建築であれば同時にベランダ・バルコニーへの物干しも合理的な方法になります。居室のデザイン的なポイントは設計優先ならシングルの場合なら腰高窓が正しく(掃出し窓は廊下から縁側であるとかリビングの設計なので本来は寝室メインのシングル向けに掃出し窓はおかしい)、掃出し窓になっている場合ならリビング型設計になりますからデザインは構造ではなく「カーテンの選択が重要なポイント」になります。
(カーテンを重視しないと実際リビングからの景色が洗濯物ってことになりますし、)※外見的に洗濯物干しNGのマンションの場合これは同時に室内からの景観上の意味でもある。

更にマンションの場合には高層階の問題や特に分譲マンションのバルコニー外壁外や手すりが占有部分では無くて共有管理部分となる点などから、構造的なところからも各管理会社の本音はベランダ・バルコニーへの物干しは規制したいのが本音です。他にもマンション特有の問題として入居戸数が多いためその防犯性や、中高層であれば建築基準上整備された公道沿いにしか建築できないため排ガスの点からなどべランダ・バルコニーへの物干しには合理的ではない部分が多々あるんです。
この問題は昭和のマンション黎明期からわかっていた事で、ヴィンテージマンションなどで時々「サンルーム」というものを見かけます。この「サンルーム」とはベランダバルコニーを解放構造ではなくって窓で囲って(日本建築の昔の縁側沿いの廊下みたいに)物干し場としたデザインです。←この「サンルーム」不評だったのか現在の設計ではほとんど見かけなくなりました。

■ことほど左様に「本来バス・トイレ別の日本建築」を希望する場合
木造戸建てや木造テラス、木造アパートをマストとするのが早道というか設計上も居住的にも合理的判断です。
マンションの場合にも確かにファミリータイプであれば必然的にバス・トイレ別がメインになりますが前述のように効率的設計は難しく(それ以上にマンションにおける3DK以上のファミリータイプは廊下側の部屋の空調設置に構造的難易性がある)、クオリティを重視する場合には「常に少し広めの平米数」を念頭に置く方が結果も良かったりします。
(どうしてもマンションにおけるB・T別フラグは賃料が上昇しやすい。←3点ユニットとのCP比較は段違いに差がつくことも珍しくない。)

ドラム式洗濯乾燥機の急速な移行や、台所設計からカウンターキッチンなどの設計意匠以降も建築の非木造化との関連あるのじゃないかと思います。
(台所には通常窓があるものですからね。窓が無いキッチンが設計上多くなるマンションでは採光という点からカウンターキッチン出てきたのじゃなかろうかと思ったりもします。)

ところが困った事に昨今の建築は日本全体でも6割以上が非木造であり、日本式建築の居住性を担保できる部屋であるとか家は減少傾向にあると言ってもいいでしょう。
(東京の場合は異例なぐらい木造アパートがまだまだ残っていますが、廉価なシングルタイプがやはりメインです。)
『賃料が上昇してもバス・トイレ別を選ぶのか(CP比ではバス・トイレ同一と大きく差がつく)』
『バス・トイレ別を優先して木造マストとしてみるか(廉価なシングルは多いがレベルの高いものは母数が少ない一面も)』

現代社会の場合「バス・トイレ別」その判断に難しいところやはりありますね。
(やはり日本建築は「木造戸建て最強伝説」という結論でしょうか、)

●プロ的には「バス・トイレが非常に高いレベルでマストな場合」
少々オンボロでも木造アパートをメインにしてみるだとか(通常リフォームでもリノベクラスの大規模改修している部屋も珍しく無いです)、広範囲で木造戸建てやテラスを探してみるって作戦のがあたりはいいいように思います。

逆に「マンション好き」的フラグがある場合には(予算に余裕がある場合は例外ですが)、「マンションとバス・トイレ別を同時にマストにする」のには論理的に無理が多いので、優れた部屋を多数捨てる事になってしまうことは断言できます。


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posted by kagewari/iwahara at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ミニマルコンパクト論』(3)

2012年10月19日

今回は将来性についてです、
『新築で前衛的ワンルームを建築するのは難しい』ってところは前回説明の条例の話でほぼ確定事項です。
結果的に『ミニマルコンパクト』はリノベーションの中で考えていくものになるでしょう。
1回目の論議で提起しているSOHO的用途やセカンドルーム的在り方を考える時に、ネットcafeの存在や、ウィークリーマンションなどを経営している法人がネットオフィースルームのような経営している点が参考になります。
■水道光熱費それぞれの基本料金契約が経費的に重いんです。
できればコンパクトになった分、利用料金は(ネットcafeにおける回線料同様)インフラ的にマンションなりが負う形で、個人契約より料金が安くなるのが好ましい。
 ↓
●勿論ここは『ミニマルコンパクト』の理想形がホテルであるため

しかしホテルのような高額な賃料では無くこれを2年契約の一般賃貸で実現するとなるとどのような方法になるでしょう。
ズバリ『セントラル方式の復活はあるか?』というテーマです。
(設計上各室洗濯機置場というのも趣旨に合いませんからランドリールームの応用編を考えてみます:後述詳細)

『セントラル方式』は往年のビンテージなどで随分導入され(当時は本当にホテルとマンションと建築的には仕様状の共通性もありました)、運用されてきましたが「区分所有分譲方式自主管理」なる内容と大規模な共有設備の保守はどうにも不都合があり、設備の老朽化により管理費が暴騰するなど、かえって建て替え促進の理由になってしまう結果も少なくありません。
事実上現代社会では放棄された設計企画です。

■ところが昨今の脱原発であるとか、発電住宅の概念や蓄電する住宅など最新鋭の技術はどれも『新型セントラル』の可能性を示唆していると思います。
高機能住宅は事実一戸建てで伸びてますが、区分所有のマンションや賃貸住居では望むべくもありません。
(まさか各室割のソーラーパネルだとか各室割のバッテリーとかじゃコストも管理も合わない話になります。)
しかも発電効率が今後向上して『売電も可能』となれば尚更です。
(現在の技術では不可能な話ですが、将来発電住宅で各個室の電気料金が無料になって尚売れるほど発電した場合?これは家主の利益になりますから、家主が積極的に設備投資に取り組むインセンティブにもなります。)

この辺の話はそれこそ1960年代にあった『中銀カプセル』なんかの論議に出てくる「メタボリズム社会」の可能性に関わります。
(はっきし言って当時早すぎた論議)

文明化の進行により高度先進国はで更なる”自立的個室化”が進みますが、これは孤立では無く(母集団を前提としていないため孤立しようが無い)、居住における自由度の拡大という意味になります。
(意味は微妙に違うのですが『個室待遇社会』的意味です)
(※推測ですが上記現象に相対としてマイカーが減少するでしょう)
セカンドルームの場合もそうですが、昭和の別荘地の発想じゃありませんから「使わない時には水道電気止めて置けばいい」みたいなワケにはいかないのでありまして、かといって『高額所得者だけの生活』であるなら文明とは言えません(それじゃ普通のブルジョア趣味です)。
広いバリエーションの中で『個室化』が進むために最も重要なのは”エネルギー効率”じゃなかろうかと思うんですよね。

※過渡的な流行として一定数の需要を確保した「ゲストルームやシェアルーム」というジャンルがありましたが、この辺の試行錯誤は(思うに社会心理的に進行している部分を読み違えていると思いますが)確かに関連性のある事だったかのかも知れません。
「インフラの共有と個室化の両立可能性」的に、
(運営趣旨も全然違ってましたが、現行の賃貸住宅に対する問題意識を需要の背景にしていたのは確か。)

『新型でコンパクトな高効率セントラル方式+住宅用発電・蓄電モジュール』
開発できないものでしょうかね、
(前述のように現在ワンルームマンションの建築には制限が多いため、リノベーションの枠内で工事ができるとなれば尚更小型モジュール化が必須になります。)
普及すればメンテナンス機材も安価に流通しますから管理維持的にも”普及”ってところが重要なポイントになります。
(加えて各パーツも電動補助付き自転車のバッテリーよろしく簡単に交換できると助かる。)

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posted by kagewari/iwahara at 17:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ミニマルコンパクト論』(2)

2012年10月12日

主に今回は設計上の話です。

■各区条例との関係
詳しいDATAを手元に持っておりませんが、現在東京では都心寄りの主要複数区において『ワンルームマンション建築規制』があります。
事実上の”ワンルームだけのマンション建築禁止条例”であり、ファミリータイプとの複合であるとか建築するのであれば中低層タイプにするなどの仕様が求められており、新規に同タイプのマンションを建築することは難しくなっています。

その関係もあって現在も有力な選択肢は昔の所謂投資向け1Rのリノベーションであるとか、大規模マンションの中には「セカンドルーム的1R」を予め併設しているケースも少なく無いので→『ミニマルコンパクト論』=『ワンルームマンション建設』という意味にはなりません。
となると新規に斬新なミニマルコンパクト・ワンルームマンションを新規に建築する事は現実的ではありません。
既存の1R資産から見た場合、構造上(建造物の縦横比的にも)横長や正方形タイプの居室を探すことは難しく(この辺の自由度は木造アパートの独壇場になるでしょう)、『ミニマルコンパクト系のストゥディオ』を考える場合必然的に”縦長の部屋を改装”という縛りは避けられません。
”縦長の部屋”縛りは設計上難所です。
(横にも窓が設置できて室内では”横長ワイド”で使えるのは角部屋だけなので例外)居室のゆとり感を考える場合”縦長”には確かに限界があります。
単純に言えば「どこに何を配置しても1Kか往年の投資向け1Rタイプになっちゃう」、(推測ですが→椅子の設置できる空間設営がとても難しい筈です)
TVの無い生活や、あったとしても現在全てのTVは薄型ですから(PCもデスクトップからノートが主力になりましたので)縦長を支援する方向性にあるのも事実です。←にしても限界はある。

■ここで建築設計されている方にお願いしたいのは、
『最少床面積で玄関ホールを設置するギミック』を是非開発いただきたい。
オートロックであれば幾分玄関ドアが寝室から見えるストレスは幾分緩和しますが、効果は”幾分”に違いが無い。
そして「横玄関の効用」と「玄関ホールを独立させる効用」は等価ですから、コンパクトに玄関ホールを設置できるとなれば→全ての1Kをストゥディオ的内容に変えられる素地ができます。
※このギミックは単純にL型パテションで動線を横にするだけでも効果あるかと

なんて言えばいいですかね、
これまで1Rの設計は玄関からストレートに廊下構造となりその左右どちらかが3点ユニットとなる構造ですが、
これを玄関のL型化で、玄関からユニットバス・他水回りを直線状に配置してしまうって設計です。
同時にここ成功しますと「廊下の機能性が心理的に向上」しますから(ダウンライト設置とか奢ってもアリでしょう)、『横に幅広の水回り空間に錯覚させる』事に成功します。
(キッチンを横並びに配置るのか居室側配置とするのかはケースバイケース)
 ↑
狙いは「仮に居室が狭くなっても”印象として廊下が捨て空間化”するのを避ける」という手法です。
縦長を逆手に取って同時に幅広認知を成立させるって事ですね。

■前回レポートにあるように多くの家財を置かないのであれば居室は『江戸間4帖==6.16uでよい』計算になります。
押し込まれた居室は物理的にも「狭くなったが縦横比的に縦長偏重は緩和します」。
『高機能廊下空間設計』に失敗しちゃうと全て無駄になりますが(笑
(※事実豪華水回り『分譲キラー』に無駄に豪華だが廊下にしか使えない長い廊下って結構あります。)
建て付けで奥行の浅い収納がズラーっと対抗面に並ぶとかですね、えーここは建築士さんの腕の見せ所かと。
こうなると、同じ1Rでも随分と個性差が生まれるので面白くなると思うんですけどね〜

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posted by kagewari/iwahara at 03:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする