「風ですよ風」。
日当たりは?って、そもそもですね洗濯物が乾くのに必要なのは風です(バスルームで換気扇を回し、下から扇風機を回すと乾きが早い)。冬でも日当たりの悪いところでも洗濯物は乾きます(そもそも繊細な素材のものは「日陰干し必須」です)。
乾いた洗濯物が日当たりで暖かくなっていることが「心理的に快だ」って部分はあるかも知れませんが、日光で焼けているのが事実でTVCMじゃないんですから特に日照に拘る必要はありません(温度が乾燥速度に影響するは事実ですよ)。
布団干しなんかは、紫外線消毒ってとこに意味があるんですが、UVカットに悩んでいる人なら良くわかると思うんですが、日陰にも紫外線はあります。そして、戦前なんかは「ノミダニシラミ」が本気で多かったので、これを落とすために布団を叩きのめしましたが(笑、ハイ現在ではその必要ありませんしアレルギー対策としては掃除機でホコリ等を除去しないと意味が無いので、バルコニーで引っ叩いても「布団を傷めるだけ」です。これ全部ノスタルジックなイメージが生み出す誤解なんですよね、
で、お部屋の湿気につていも、乾くのかって意味から考えればいいんです。
それは「一にも二にも風通し」です、
あまり知られていませんが「木造アパートは棟全体が呼吸していますから湿度の管理は安定していますが、マンションはカビの被害等が発生しやすい構造です」=マンションは湿気が篭りやすい。
その理由は?『気密性性能』ですよ、
マンションは『機密性』が高いものが高性能になりますから(エアコンの一般化にも貢献している)、2003年の「シックハウス対策法(24時間換気設備の設置)」である「建築基準法第28条の2:居室内における化学物質の発散に対する衛生上の措置」における『24時間換気』って元々マンションのための設備でマンションの通気性の悪さは、いわば業界の常識なのです。
賃貸マンションの契約書の特約欄に「十分に換気に努めて部屋の状態を管理する義務を負う(わかりやすく言えば換気扇回してくださいとか、暖房時にも時々換気してくださいって意味)」って一文がある契約書もある。
続きを読む
イメージとしての風呂無し物件の再考
2006年05月25日
どうも風呂無しと言うと「アパート」ってイメージがあるけれども、必ずしもそうではない。マンションの事務所タイプには時折お風呂が無かったりするし、そもそも風呂無しでもいい人にとっては3点ユニットがそれに同等の設備と歓迎されたりします(3点ユニットのお風呂のパフォーマンスが落ちるって意味では無いですよー!)。
この「風呂無し」って言葉の意味が象徴する世界ってどんなものか考えてみよう。
ちょこっと触れた3点ユニットにかけて話を進めるとわかりやすいかもしれない。3点ユニットの「仮想風呂無しイメージ」に対し、利便性では劣る可能性のある「バランス釜」はむしろ最も浴室存在感のあるタイプとして対極になる。
そもそも入浴なるものを考えてみると、風呂に入るって行為そのものは「けっこうしんどかったりする」。実際の生活でも湯船に入るのは週に数回で、ほとんどシャワーだって人意外と多いと思う。
人の無意識から考えるなら、家族時代に「お風呂が冷えるからいいかげんに入りなさい」って言葉を投げかけられたことの無い人っていないのじゃないか?(実家が風呂無しであれば別だけれども)
さて、東京で一人暮らしなんて生活を始めるとまず最初に感じるのは「自由」って事だと思う。一人暮らしの醍醐味は「グーたらな自由」だったりするんであって、食事の時間から睡眠時間まで自由に選べるとこだ。
ここにトレードオフの関係が発生する。
所有する事による自由なのかVSグーたら的な「自由さ」なのか
「自由さ」ってイージーって事なんじゃないかと思うんだけれども、そもそも「イージー」って何だろう?
豪奢な浴室があれば、それはそれは「バスタブいっぱいお湯を」じゃなければもったいない話だが、これって風呂掃除的にも大変には違いない。
夫婦共働きでは無く主婦を選択するパートナーがいれば別かも知れないけれども(この場合は、カウンターパートの伝統的な仕事が浴室の掃除では?)そして時間はいつも自由なのかと言えばそうでも無い(追焚性能が人気だったりするのだし)、現実部屋探しのやりとりでよく耳にするのが「帰りが遅いからそもそも風呂無しは厳しい」であり、豪奢なお風呂でリラーックスって雰囲気では無かったりする。
確かに浴室がカッコいいと内見時の“見栄え”は相当なもので、強くアピールもするんだけれどもそれで勢いがついて希望賃料が1万アップでもOKなんて結果はこれまたどんなもんだろうとも思う。
続きを読む
この「風呂無し」って言葉の意味が象徴する世界ってどんなものか考えてみよう。
ちょこっと触れた3点ユニットにかけて話を進めるとわかりやすいかもしれない。3点ユニットの「仮想風呂無しイメージ」に対し、利便性では劣る可能性のある「バランス釜」はむしろ最も浴室存在感のあるタイプとして対極になる。
そもそも入浴なるものを考えてみると、風呂に入るって行為そのものは「けっこうしんどかったりする」。実際の生活でも湯船に入るのは週に数回で、ほとんどシャワーだって人意外と多いと思う。
人の無意識から考えるなら、家族時代に「お風呂が冷えるからいいかげんに入りなさい」って言葉を投げかけられたことの無い人っていないのじゃないか?(実家が風呂無しであれば別だけれども)
さて、東京で一人暮らしなんて生活を始めるとまず最初に感じるのは「自由」って事だと思う。一人暮らしの醍醐味は「グーたらな自由」だったりするんであって、食事の時間から睡眠時間まで自由に選べるとこだ。
ここにトレードオフの関係が発生する。
所有する事による自由なのかVSグーたら的な「自由さ」なのか
「自由さ」ってイージーって事なんじゃないかと思うんだけれども、そもそも「イージー」って何だろう?
豪奢な浴室があれば、それはそれは「バスタブいっぱいお湯を」じゃなければもったいない話だが、これって風呂掃除的にも大変には違いない。
夫婦共働きでは無く主婦を選択するパートナーがいれば別かも知れないけれども(この場合は、カウンターパートの伝統的な仕事が浴室の掃除では?)そして時間はいつも自由なのかと言えばそうでも無い(追焚性能が人気だったりするのだし)、現実部屋探しのやりとりでよく耳にするのが「帰りが遅いからそもそも風呂無しは厳しい」であり、豪奢なお風呂でリラーックスって雰囲気では無かったりする。
確かに浴室がカッコいいと内見時の“見栄え”は相当なもので、強くアピールもするんだけれどもそれで勢いがついて希望賃料が1万アップでもOKなんて結果はこれまたどんなもんだろうとも思う。
続きを読む
希望条件がかえって“希望から外れる”心理
2006年05月18日
これ誰しもが経験あると思うんだけれど。
「理想のタイプはどんな人ですか?」
これ恋愛アンケートの話、
この結果はみなさんも予想付くと思うんだけれど、結果は大きく二つに割れる。
夢の話をしているんだなって解釈で、妙に具体的に次から次へと希望条件を挙げてしまう人と、「好きになった人(終わり)」みたいに現実問題の話をしているんだって意味で解釈している人だ。
前者は、希望条件を思いつく事自体が楽しく、その内容の妙味が「自分自身の求める自分の肖像」でもあるので、条件の内容の高さは自分の価値にかかってくるので「これを安く言うワケにはいかない」とばかりに「何か条件を思いつけないものか」ぐらいな勢いでモチベーションが発揮され結果として殊のほか立派な人間像になるケースが多い。
しかし、相手は人間なので事細かなスペックでは人となりを説明できる筈が無いので(友人に友人を紹介する時に、収入や勤務先等の「スペック」を事細かに話す人はいない)、ぶっちゃけどうなの?って事になったりする。その答えは「面白い人」とか「マニアックな人」とか「とにかく優しい人」とか「型破りな野性的な人」とか「セクシーでデキルって感じの人」とか「シャネルスーツの似合う人」とかになる。
部屋探しは「お見合い」に似ているから、確かに「年収は?」とか「勤務先は?」等も基本的な情報として必要ってば必要なんだけれども、これは保証内容のようなもので、ここに細かい希望条件をつけてしまうと、「それ以外の人はNG」みたいな意味になってしまう。
これ本人が明快に自覚している場合には、そんな世界もアリと言えばアリなのだから全然問題ないのだけれども無自覚(無意識)だと、「知らない間に本音からどんどん外れていく」結果になるので危険なパラドックスだと考えていい。
■「希望のお部屋は」
この命題自体がパラドックスになってしまうって話、
話をわかりやすくする意味で(自分が男って事もあるので)、「女性からみた男性像」に話を置き換えてみよう。
「ハゲオッケー」
これは強烈だよね。
この女性の人物像についてもめくるめく想いがつのりますよね。
つまり世論的にはネガティブな部分を平然と「オッケー」と言い切る強靭さが、逆にその意図する本音が輝くぐらいな勢い。
つまり、「そんな外見より大事なものがある」な自分だけの価値意識がキチンとある証明になる。そりゃどうしても「ハゲNG」な場合もあるかも知れないけれども、この時の本人の心理って「あ縲怩チ、これだけは・・・えーっとNGなんですよ」って、ここなんか本人残念そうだったりする。
(決して人間の特定の外見を、揶揄したり差別的に捕らえているものではありません。たとえ話ですから、たとえですって、、私はブルースウィリスやジーンハックマン、ジャックニコルソンのファンでもありますからこの身体的特徴はチャームポイントであると主張します!最近ならジャンレノもそうじゃないですかっ、竹中直人だって高感度は高いですよん。)
当然「冗談じゃないわよ、私のランクに合う人じゃなきゃ、日常の社交に差し支えますもの」という、ノーブレスオブリージュ的な残念さって事もあり得る。
(この場合も大冒険って意味は「私、な野性的なある男性に・・・」でしょこれは)
※スノビズムとして、それを選択するなら、上限は高いほどいい事になる(これ部屋探しなら賃料上限無し)けれども、コストは高くつくから、これにも自己決定が必要になる。
続きを読む
「理想のタイプはどんな人ですか?」
これ恋愛アンケートの話、
この結果はみなさんも予想付くと思うんだけれど、結果は大きく二つに割れる。
夢の話をしているんだなって解釈で、妙に具体的に次から次へと希望条件を挙げてしまう人と、「好きになった人(終わり)」みたいに現実問題の話をしているんだって意味で解釈している人だ。
前者は、希望条件を思いつく事自体が楽しく、その内容の妙味が「自分自身の求める自分の肖像」でもあるので、条件の内容の高さは自分の価値にかかってくるので「これを安く言うワケにはいかない」とばかりに「何か条件を思いつけないものか」ぐらいな勢いでモチベーションが発揮され結果として殊のほか立派な人間像になるケースが多い。
しかし、相手は人間なので事細かなスペックでは人となりを説明できる筈が無いので(友人に友人を紹介する時に、収入や勤務先等の「スペック」を事細かに話す人はいない)、ぶっちゃけどうなの?って事になったりする。その答えは「面白い人」とか「マニアックな人」とか「とにかく優しい人」とか「型破りな野性的な人」とか「セクシーでデキルって感じの人」とか「シャネルスーツの似合う人」とかになる。
部屋探しは「お見合い」に似ているから、確かに「年収は?」とか「勤務先は?」等も基本的な情報として必要ってば必要なんだけれども、これは保証内容のようなもので、ここに細かい希望条件をつけてしまうと、「それ以外の人はNG」みたいな意味になってしまう。
これ本人が明快に自覚している場合には、そんな世界もアリと言えばアリなのだから全然問題ないのだけれども無自覚(無意識)だと、「知らない間に本音からどんどん外れていく」結果になるので危険なパラドックスだと考えていい。
■「希望のお部屋は」
この命題自体がパラドックスになってしまうって話、
話をわかりやすくする意味で(自分が男って事もあるので)、「女性からみた男性像」に話を置き換えてみよう。
「ハゲオッケー」
これは強烈だよね。
この女性の人物像についてもめくるめく想いがつのりますよね。
つまり世論的にはネガティブな部分を平然と「オッケー」と言い切る強靭さが、逆にその意図する本音が輝くぐらいな勢い。
つまり、「そんな外見より大事なものがある」な自分だけの価値意識がキチンとある証明になる。そりゃどうしても「ハゲNG」な場合もあるかも知れないけれども、この時の本人の心理って「あ縲怩チ、これだけは・・・えーっとNGなんですよ」って、ここなんか本人残念そうだったりする。
(決して人間の特定の外見を、揶揄したり差別的に捕らえているものではありません。たとえ話ですから、たとえですって、、私はブルースウィリスやジーンハックマン、ジャックニコルソンのファンでもありますからこの身体的特徴はチャームポイントであると主張します!最近ならジャンレノもそうじゃないですかっ、竹中直人だって高感度は高いですよん。)
当然「冗談じゃないわよ、私のランクに合う人じゃなきゃ、日常の社交に差し支えますもの」という、ノーブレスオブリージュ的な残念さって事もあり得る。
(この場合も大冒険って意味は「私、な野性的なある男性に・・・」でしょこれは)
※スノビズムとして、それを選択するなら、上限は高いほどいい事になる(これ部屋探しなら賃料上限無し)けれども、コストは高くつくから、これにも自己決定が必要になる。
続きを読む
住まいで占う
2006年05月14日
「へ縲怩アんなとこに住んでるんだ」
この台詞からいろんな世界が想像できる、暮らす人の人となりがよくわかったり、趣味趣向に驚いたり、意外性を発見したり。
部屋っていうのはそれぞれに個性的だったりして(ごく一般的な「マンション外観タイル張り」でさえも)、『部屋相』っていうか特有の雰囲気みたいなものが必ずある、
部屋探しの時には、本当はその「言葉ではちょっと表現できないその部屋特有の特徴」との相性が一番大事なんだけれども、あまりにスペック先行で探すと、その「相性のいい部屋」を見落としてしまう事がある(資料取り寄せ段階から希望条件の範囲外で落ちる事も多い)。
これは自分の肖像を描いているのに似ている
平均的な30代の顔とか、堅気のOL20代の顔とかの雛型を最初に設定しても、自分に似ている筈も無いので(笑、
これ、どうなんだろうって事になる。
当然こうありたいって願望もあるけれども、あまりに願望が先行するとこれまた誰にも似ていない顔になる。
@洋服を買うとする。
理想のブランドの、理想のラインが「果たして自分に似合うのか?」はたまた「それは自分らしいのか?」これ大問題な筈。
@新入社員募集の人事課の責任者だとする。
会社が期待する理想の社員像はあるが、そんな『典型的な人』がいる筈もなく、採用者全員が「まったく同じ様な人格(いる筈無いけど、、)」なら、根本的に人事としては失敗でしょ。どんな人物を採用するのか大問題になる。
@お見合いだとする。
基本スペックをつり上げたら、候補30人のうち適応するのは2人だけ、なんと失格28人の中に「初恋の人」がいる事を知らずに、、、
それこそ大問題でしょ
これらは全て「自画像の投影」と考えてもいい。
賃貸住居を探す時に、時々「収入に比例して住み替えるのはナンセンスですよ」って話をする事がある。何故って会社という小さな組織の収入等という尺度で自分の肖像がそんなコロコロ変わる筈が無いのだし、自分らしさ等とうのは自分で選ぶものだし避けられないものでもあったりするのだから、賃料についても少々幅を持たせて考えてもどうにかなるもので(安い分には困る筈も無い)、収入の3分の1ぐらいでって経済原則に縛られる必要は何処にも無い。
ここには逆説もある。機能性に特化して自画像的たたずまいの無い部屋っていうのもある。これは都市特有の(それこそメタポリズムみたいな話)自分らしさは自分自身そのものなのだから、住居や衣類等の世界はその足を引っ張らないような無機的なものが「むしろ人間的である」、こーんな解釈だと「ホテル型住居」がベストになる。
30u以上で10万ランクの部屋を探していたweb系デザイナーさん(ほとんど自宅が職場)が、最後に選んだのは「20u総合的な賃料約8万(セントラルヒーティングだから一般的な賃料計算にならない)のホテル賃貸」だった、ロビーがあって地下にアスレチックジム、中庭にテニスコート、1階には当然レストランがあり、防音環境はホテル仕様で完璧って部屋。
続きを読む
この台詞からいろんな世界が想像できる、暮らす人の人となりがよくわかったり、趣味趣向に驚いたり、意外性を発見したり。
部屋っていうのはそれぞれに個性的だったりして(ごく一般的な「マンション外観タイル張り」でさえも)、『部屋相』っていうか特有の雰囲気みたいなものが必ずある、
部屋探しの時には、本当はその「言葉ではちょっと表現できないその部屋特有の特徴」との相性が一番大事なんだけれども、あまりにスペック先行で探すと、その「相性のいい部屋」を見落としてしまう事がある(資料取り寄せ段階から希望条件の範囲外で落ちる事も多い)。
これは自分の肖像を描いているのに似ている
平均的な30代の顔とか、堅気のOL20代の顔とかの雛型を最初に設定しても、自分に似ている筈も無いので(笑、
これ、どうなんだろうって事になる。
当然こうありたいって願望もあるけれども、あまりに願望が先行するとこれまた誰にも似ていない顔になる。
@洋服を買うとする。
理想のブランドの、理想のラインが「果たして自分に似合うのか?」はたまた「それは自分らしいのか?」これ大問題な筈。
@新入社員募集の人事課の責任者だとする。
会社が期待する理想の社員像はあるが、そんな『典型的な人』がいる筈もなく、採用者全員が「まったく同じ様な人格(いる筈無いけど、、)」なら、根本的に人事としては失敗でしょ。どんな人物を採用するのか大問題になる。
@お見合いだとする。
基本スペックをつり上げたら、候補30人のうち適応するのは2人だけ、なんと失格28人の中に「初恋の人」がいる事を知らずに、、、
それこそ大問題でしょ
これらは全て「自画像の投影」と考えてもいい。
賃貸住居を探す時に、時々「収入に比例して住み替えるのはナンセンスですよ」って話をする事がある。何故って会社という小さな組織の収入等という尺度で自分の肖像がそんなコロコロ変わる筈が無いのだし、自分らしさ等とうのは自分で選ぶものだし避けられないものでもあったりするのだから、賃料についても少々幅を持たせて考えてもどうにかなるもので(安い分には困る筈も無い)、収入の3分の1ぐらいでって経済原則に縛られる必要は何処にも無い。
ここには逆説もある。機能性に特化して自画像的たたずまいの無い部屋っていうのもある。これは都市特有の(それこそメタポリズムみたいな話)自分らしさは自分自身そのものなのだから、住居や衣類等の世界はその足を引っ張らないような無機的なものが「むしろ人間的である」、こーんな解釈だと「ホテル型住居」がベストになる。
30u以上で10万ランクの部屋を探していたweb系デザイナーさん(ほとんど自宅が職場)が、最後に選んだのは「20u総合的な賃料約8万(セントラルヒーティングだから一般的な賃料計算にならない)のホテル賃貸」だった、ロビーがあって地下にアスレチックジム、中庭にテニスコート、1階には当然レストランがあり、防音環境はホテル仕様で完璧って部屋。
続きを読む
『ペット可』を取り巻くいろんな立場の心理
2006年05月08日
各方面で盛んなテーマのひとつだけれども、いろんな立場がある。
「隠れ飼いする人」「隠れ飼いされている管理会社」「隠れ飼いは実は全然オッケ縲恬ァったりする家主さん」「渋々ペット可で、本音はペット不可の家主さん」「ペット可住居を探しているが、敷金の全額返却は当たり前だと思っている人」「ペット可はそうそう無いと最初から諦めて、ペット愛好家なのにペットを飼う事を諦めている人」「偶然借りたのが分譲系でペット可だった人」「ペット可のつもりが隣りにペット嫌いの入居者がいる人」「ペット不可なのにペットを多頭飼いする入居者に何も言えずに困っている家主」「退出時の原状回復補修の請求をして借主貸主の間でお腹が痛くなっちゃう物件担当」「血統証つきで、幼児期から室内飼いに慣れている太郎君」「雑種で元が野良なので、狭い室内飼いには耐えられない次郎君」「室内飼いは問題ないのだけれども、広さや導線がどうにも不満な澤田君」「できればお庭が見えるほうがいいのだが、35階はちょっとなメリーさん」「意地でも自分のシマを見回りに外出する田中君(ネコ15歳無職)」
これ各人の立場を取り上げたら無数にあるのであって、『ペット可』だけの一元的な話では意味が無い。
そこでそもそもペット可関係の現況から考えてみよう。
昨今東京の賃貸や分譲では「ペット可」は間違いなく増加傾向で、特に新築分譲の場合ペット可であることは常識化しつつある(管理規約があるので、飼うにあたっての注意事項がある)、当然相場や内容等「賃貸住居は常に分譲の影響を受ける」、それは何故って今東京の不動産では購入したマンションを貸す個人やデベロッパー(背景には「1棟まるごと分譲計画と同様に建築し、実際は全室賃貸での利回り運用となるマンション」が増えている事が挙げられる)の増加とともに、設備等で一般賃貸を上回る分譲の登場が賃貸の相場環境や内容について強い影響力を持つからだ。
「ペット可」には、なかなか決まらない部屋がなんとかしようとして妥協的に導入される事も多かったんだけれども、昨今では基本的条件のひとつとして検討されるようになった。
続きを読む
「隠れ飼いする人」「隠れ飼いされている管理会社」「隠れ飼いは実は全然オッケ縲恬ァったりする家主さん」「渋々ペット可で、本音はペット不可の家主さん」「ペット可住居を探しているが、敷金の全額返却は当たり前だと思っている人」「ペット可はそうそう無いと最初から諦めて、ペット愛好家なのにペットを飼う事を諦めている人」「偶然借りたのが分譲系でペット可だった人」「ペット可のつもりが隣りにペット嫌いの入居者がいる人」「ペット不可なのにペットを多頭飼いする入居者に何も言えずに困っている家主」「退出時の原状回復補修の請求をして借主貸主の間でお腹が痛くなっちゃう物件担当」「血統証つきで、幼児期から室内飼いに慣れている太郎君」「雑種で元が野良なので、狭い室内飼いには耐えられない次郎君」「室内飼いは問題ないのだけれども、広さや導線がどうにも不満な澤田君」「できればお庭が見えるほうがいいのだが、35階はちょっとなメリーさん」「意地でも自分のシマを見回りに外出する田中君(ネコ15歳無職)」
これ各人の立場を取り上げたら無数にあるのであって、『ペット可』だけの一元的な話では意味が無い。
そこでそもそもペット可関係の現況から考えてみよう。
昨今東京の賃貸や分譲では「ペット可」は間違いなく増加傾向で、特に新築分譲の場合ペット可であることは常識化しつつある(管理規約があるので、飼うにあたっての注意事項がある)、当然相場や内容等「賃貸住居は常に分譲の影響を受ける」、それは何故って今東京の不動産では購入したマンションを貸す個人やデベロッパー(背景には「1棟まるごと分譲計画と同様に建築し、実際は全室賃貸での利回り運用となるマンション」が増えている事が挙げられる)の増加とともに、設備等で一般賃貸を上回る分譲の登場が賃貸の相場環境や内容について強い影響力を持つからだ。
「ペット可」には、なかなか決まらない部屋がなんとかしようとして妥協的に導入される事も多かったんだけれども、昨今では基本的条件のひとつとして検討されるようになった。
続きを読む
『フローリング志向の背景』
2006年05月02日
「フローリングの部屋は決まりやすい」
これを背景に、管理会社が家主さんに「フローリング改装」を勧める事が多い。実際物件資料でも「フローリングに改装!」ってコピーが部屋のパフォーマンスが上がった謳い文句として記入されている。
フローリングとは「床仕上げ」とか「床仕上げ様の板材」の呼称からきた用語なんだけれども、意味合い的には「壁クロス仕上げ」みたいな工事の仕様というか、かなり大雑把な話で板材のクオリティーや仕上げ(ワックスなのか樹脂仕上げなのか、ウレタン塗装なのか、素なのかとか)に対する具体性は全く無い。
何か家具を買う時なんかは「ベニアの太鼓」「ラワン合板」「シナ合板」「ランバーコア」「MDF表面木目シート」「無垢(檜、ウオールナット縲怎pイン縲怎Jリンまで数えられないぐらい多数)」仕上げもウレタン塗装、ニス仕上げ、オイルフィニッシュ、付板仕上げ、漆塗り、この辺が一番大事だろうし(ベニアの太鼓と黒檀あたりじゃ天と地ほどの違い)肝心要のポイントだったりもする。
ところが部屋のスペックで語られるポイントは「板張り」である事だけ。
確かに視感的にもCFやカーペットと板では大違いだが(木目のCFはフローリングの仲間みたいなとこがあるけれど)、「板張り」の中でも内容は大きく違う筈だが、それは殊更問題にはならない。
(高級マンションの「直張り幅広タイプのフローリング:クッション材入り」なんかは、歩けばフカフカしてすぐわかるけれど内見時には大きなポイントにならなかったりする)
つまり「フローリング」はある特定のイメージが象徴化されたキーワードって事になる。
(どこかに言外の意味がある筈だ)
「洋間でフローリング」
本来LDやKは別だが、居室(特に寝室)はカーペットが標準で、昭和マンションの創生期には「カーペット仕上げの部屋」はモダンな部屋として憧れの対象にもなった。
実際欧米はカーペットが主流で、高級分譲マンションなんかでも今は「カーペットの方が高級」が定着しつつある。
皆さんご存知のホテル、これもカーペット(時折存在するホテル賃貸では「決まりやすいので」床をフローリング調CFなんかにするが、これをホテル委託に戻す時にはカーペットに戻さなければならない)、廊下までカーペットだったりする。
実際外国人法人向けの高額賃貸のマンションなんかでは廊下からリビング居室にいたるまでシームレスなカーペット敷きだったりして、別世界に感じるほど部屋全体に高級感がある。
この場合も水汚れなんかの可能性があるので、キッチンの床はCFかタイルかフローリングになるんだけれど、それは「機能性から」選択される。
これに似るのが『和室』
NHKの大河ドラマなんか見るとわかると思うんだけれども、昔の日本家屋は板張り(フローリング)だった。確か鎌倉時代なんかは武家屋敷も板張りで、ござで編んだ座布団のようなものに座った筈。
それこそ畳は、お上が座る一部の特等席として存在し、これが「部屋全体が畳敷き」という豪華版(ほとんど床は全部「ベッドのマットだ」ぐらいの勢い)になるのは江戸時代からの話だろう。
言ってみれば「板張り」は、特別に洋間を意味する言葉でも無いし、和室からみても高級を意味しない。和室の畳の洋間タイプは「カーペット敷き」、
部屋の内見の時なんかに感じる印象だと、どうやら「フローリング志向」の根拠の一部に誤解もあるらしい。
カーペットにしてもピンからキリなんだけれども、工事単価としてフローリングの張替えに比べれば、カーペットの張替えはそう大きな金額ではない。
何故って、元からカーペットは時々張り替えてメンテナンスするもので、そうは簡単に張り替えないフローリングと管理内容自体が異なる(高級マンションでは、この張替えコストの安さも特典となる、模様替えしたい時なんかにインテリアなんかに合わせて「好きな柄や種類」のカーペットに張り替える事もきるからだ)。
つまり「解約があって退出したらルーチンでカーペットは張り替え」だったりするワケで(当然これは経年変化を根拠として)、状態が良ければ専門のクリーニング業者に任せておけばいい。
凹んだり汚れが残ったりするのが心配なのは、フローリングであってカーペットではない(畳に至っては、退出後表替えをするのは常識なので、ちょっとした凹み等はほとんど汚損破損にカウントされない)。
又東京ルールの施工依頼「入居者の汚損破損として補修費用の負担がありえる対象はフローリングになるだろう」という認識が物件管理側では定着している。
続きを読む
これを背景に、管理会社が家主さんに「フローリング改装」を勧める事が多い。実際物件資料でも「フローリングに改装!」ってコピーが部屋のパフォーマンスが上がった謳い文句として記入されている。
フローリングとは「床仕上げ」とか「床仕上げ様の板材」の呼称からきた用語なんだけれども、意味合い的には「壁クロス仕上げ」みたいな工事の仕様というか、かなり大雑把な話で板材のクオリティーや仕上げ(ワックスなのか樹脂仕上げなのか、ウレタン塗装なのか、素なのかとか)に対する具体性は全く無い。
何か家具を買う時なんかは「ベニアの太鼓」「ラワン合板」「シナ合板」「ランバーコア」「MDF表面木目シート」「無垢(檜、ウオールナット縲怎pイン縲怎Jリンまで数えられないぐらい多数)」仕上げもウレタン塗装、ニス仕上げ、オイルフィニッシュ、付板仕上げ、漆塗り、この辺が一番大事だろうし(ベニアの太鼓と黒檀あたりじゃ天と地ほどの違い)肝心要のポイントだったりもする。
ところが部屋のスペックで語られるポイントは「板張り」である事だけ。
確かに視感的にもCFやカーペットと板では大違いだが(木目のCFはフローリングの仲間みたいなとこがあるけれど)、「板張り」の中でも内容は大きく違う筈だが、それは殊更問題にはならない。
(高級マンションの「直張り幅広タイプのフローリング:クッション材入り」なんかは、歩けばフカフカしてすぐわかるけれど内見時には大きなポイントにならなかったりする)
つまり「フローリング」はある特定のイメージが象徴化されたキーワードって事になる。
(どこかに言外の意味がある筈だ)
「洋間でフローリング」
本来LDやKは別だが、居室(特に寝室)はカーペットが標準で、昭和マンションの創生期には「カーペット仕上げの部屋」はモダンな部屋として憧れの対象にもなった。
実際欧米はカーペットが主流で、高級分譲マンションなんかでも今は「カーペットの方が高級」が定着しつつある。
皆さんご存知のホテル、これもカーペット(時折存在するホテル賃貸では「決まりやすいので」床をフローリング調CFなんかにするが、これをホテル委託に戻す時にはカーペットに戻さなければならない)、廊下までカーペットだったりする。
実際外国人法人向けの高額賃貸のマンションなんかでは廊下からリビング居室にいたるまでシームレスなカーペット敷きだったりして、別世界に感じるほど部屋全体に高級感がある。
この場合も水汚れなんかの可能性があるので、キッチンの床はCFかタイルかフローリングになるんだけれど、それは「機能性から」選択される。
これに似るのが『和室』
NHKの大河ドラマなんか見るとわかると思うんだけれども、昔の日本家屋は板張り(フローリング)だった。確か鎌倉時代なんかは武家屋敷も板張りで、ござで編んだ座布団のようなものに座った筈。
それこそ畳は、お上が座る一部の特等席として存在し、これが「部屋全体が畳敷き」という豪華版(ほとんど床は全部「ベッドのマットだ」ぐらいの勢い)になるのは江戸時代からの話だろう。
言ってみれば「板張り」は、特別に洋間を意味する言葉でも無いし、和室からみても高級を意味しない。和室の畳の洋間タイプは「カーペット敷き」、
部屋の内見の時なんかに感じる印象だと、どうやら「フローリング志向」の根拠の一部に誤解もあるらしい。
カーペットにしてもピンからキリなんだけれども、工事単価としてフローリングの張替えに比べれば、カーペットの張替えはそう大きな金額ではない。
何故って、元からカーペットは時々張り替えてメンテナンスするもので、そうは簡単に張り替えないフローリングと管理内容自体が異なる(高級マンションでは、この張替えコストの安さも特典となる、模様替えしたい時なんかにインテリアなんかに合わせて「好きな柄や種類」のカーペットに張り替える事もきるからだ)。
つまり「解約があって退出したらルーチンでカーペットは張り替え」だったりするワケで(当然これは経年変化を根拠として)、状態が良ければ専門のクリーニング業者に任せておけばいい。
凹んだり汚れが残ったりするのが心配なのは、フローリングであってカーペットではない(畳に至っては、退出後表替えをするのは常識なので、ちょっとした凹み等はほとんど汚損破損にカウントされない)。
又東京ルールの施工依頼「入居者の汚損破損として補修費用の負担がありえる対象はフローリングになるだろう」という認識が物件管理側では定着している。
続きを読む