夏が近づいているのはご存知のとおりで、
そりゃ梅雨って事なんだろうけれど、梅雨といえば「寝苦しい」。
ジメっとしているだけでも体力奪われ倦怠感で、寝つきも悪いなんてーなイメージがあるけれど(エアコン使いの人も外気のイメージは変わる事無いでしょう)、
不思議と「雨の音が聞こえるとよく眠れる」
それは気化熱で涼しいってのにはどことなしに湿気を帯びた冷たさを感じるからか、或いはモチベーティヴな状況で想像する息苦しさは疲労感に繋がっても、雨じゃどこにもいけないやって諦めが動機形成そのものを沈静化して体内温度的にも涼しくなるからか、雨音のリズムが催眠術よろしく眠りを誘うのか、
ともかく、「なんだ雨か」って時に否が応でも外出しなければならないって事が無ければ寝ちまうのが一番快適なのかもしれない。
環境とか性能ってレベルで考えると、マンションの窓を締め切ってしまう時の雨音とアパートの頼りない窓越しに聞こえる雨音は違っている。
エアコン回していれば騒音もあるんであって、雨が降っているなんて時にはオンボロアパートの方が風情があっていいかもしれない(最近はアパートでもほぼ100%エアコン実装しているけどね)、
「雨が降っているので今日はえーとっ、あ縲怩っ」なやる気の失せる流れってのは、自然と折り合いつけて生きる的なリズムから言えば時には心地いいもので、この風情を感じる流れってものを情報と考えるなら、住居には「高性能でありながら、外界の情報を伝える内容」は不可欠なんだろうと思う。
そんなメンタル的な機能を考えていくと、オンボロアパートではあんまし気にする心配は無いけれど、マンションの場合はよりシビア縲怩ネんじゃないかとも思う。
外の世界の情報もきちんとひろいつつ不快な部分はこれを整理して遮断するって内容は、車の性能評価にも似る。
車の性能評価なんかでよく聞く話は「ロードノイズも振動もよく抑えられて挙動も穏やかだけれど、ステアリングにはきっちり路面の状況が伝わってくる」なんて表現でそんな話がされる事が多い。
それをマンションに例えるならどんな性能になるんだろうか、
『自然の動きを拾う性能』、鍵はカーテンかな?と思う。
可能ならカーテンなんてものは無い方がいんだし、マンションは密閉性が高い分アパートや一戸建てに比べて、開放感はどうしても落ちるので厚手のカーテン無しでも暮らせるような居住性があれば閉塞感もかなり改善されるのじゃないか。最近のマンションは(いい悪いは別にして)バルコニーの設計上塀型になっていて室内の半分は外から見えないようになっているのだし、構造上も角部屋(複数面採光)の頻度はアパートより確率的に少ない。つまり窓の効用があるようで少ない(これは立った状況で確認される内見の時にはあまり気がつかない)、熱伝導率の高さって部分を考えても「日当り」の解釈によっては、せっかくのマンションの基本性能を失ってしまう(厚手のカーテンで閉塞感が倍増)ケースがあると思う。
欧米の非木造住居は外断熱工法が多くて(日本の場合梅雨に対してどんな工法が適切なのかまだ明快な答えが出ていないのとコストの関係で外断熱工法は少ない)、フランスの熱波のニュースの時にあったようにエアコンの実装率が少ないほど→都市計画の関係もあって「非木造でも窓を開ける暮らし」が、自然だったりする。
エアコン実装率が100%近い日本とは、ファンダメンタルからして違っている。
言葉で言うところの「日当り」とは”あたり”なんであって”日差し”ではない。
つまり「日当りのいい部屋」は「日差しがギラギラと」って意味では無い。
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posted by kagewari/iwahara at 21:21
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部屋探しの心理学
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