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NPO『HOW's』(活動停止)元心理部門コンサルタント(東京カウンセリング責任者)
有)retour東京』web部 『Kagewari精神分析相談事務所』運営責任者
retour&Retour』・『Kagewari精神分析沖縄分室』ブログライター
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『家幻想』

2007年09月07日

心理学のサイト運営管理者となってかれこれ6年目
ある意味よく続いていると思う(笑
公開掲示板のログ総数も(削除したエロSPAMを除けば)700近い件数にもなり(ほとんど管理人との間の一問一答形式なので自分の書いたレスだけで350件か)、その辺の臨床心理関係の研修で扱うサンプルのうん十倍になるのだろうけれども、長い事やればやるほど『家幻想』って奴がやっかいなものであるって意識は確信に近くなりつつある。

その『家幻想』も、性差にもよるから随分と幅がある論議だと思うんだけれども、
特に共同幻想への帰順をIDとする”一般社会人”なる属性カテゴリーにおいてその残存率は高くて、本来確信犯的独立志向であるべき様相がその反動として人格の強迫傾向に転じた場合もその構造のサンプルは『ステレオタイプな常識論からの引用』でしかないので、この場合も”やたらとベタな共同幻想的思考”となる。
なので、随分とここの共同幻想的在り方(本来先進国の場合、共同幻想はその発展に応じて徐々に解体される→ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへの移行)に、家という概念は偏向して妙な観念になっているところがある。
http://kagewari.seesaa.net/article/44728340.html


その偏向を『家幻想』と呼ぶのだとしたら、そこに部屋探しってもののくくりはどんな方向で関わっているのだろうか。
個性的な部屋探し的キャラで通っているretourなんかの場合、問い合わせのお客さんの職業比率ってその半数近くが「専門職系・独立系(外資含む)・フリーランス・独立事業主・ベンチャーIT系・広告メディア関係」で、所謂一般社会人の問い合わせは半数あるか無いかぐらいの頻度になる。
ここで職業的分類でザックリと人格傾向を論じるのは乱暴なのだけれど、わかりやすくする意味で「こんな傾向ありますね」ぐらい踏み込んでみると、
問い合わせの大半は「築年数無制限の都心部」ってところだと思う。
希望条件で言えば、それこそ6万縲・0万ってやたらと幅の広いゾーン(事業物件もあるから)にどこに集中する事も無く分散している。所謂インディ系な人たちの生活が、縁や運に応じて分散しているからで(実際仕事が面白いとかって事の方が意義があったりするジャンルだし)、特にマーケティング的な意味でターゲットとなる価格帯なんてものは存在しない。
ある意味、その希望内容も総体として自由気ままなのであって、通常は何か気にかかる偏向(『家幻想』)を感じる事も無い。
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posted by kagewari/iwahara at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ちょうど不動産投資関係の原稿の依頼があって、

2007年09月05日

これ「retourのブログの方に書いてリンク飛ばして」みたいな話なんだけれども、公開されたwebページ見てみると、これがなかなか面白かった(コラム書いているナレッジバンクの伊藤さんなかなかいいですよ「非常にニュートラルな意見で正論」)。「実際どうなの」については次回のretourのブログでアップの予定なのでそっちの方を読んでちょうだい(今週末か来週頭にはアップの予定)なんだけれども、そんなこんなで分譲を巡る周辺をあれこれ考えてきてちょっと方向性が見えてきたように感じる。
ま縲怦ヒ頼の話は最近流行りのブログを利用した宣伝活動の一部なワリには、特段原稿料なんてものがを貰える営業系の話でもないし、この話はちょうど(北米の住宅ローン破綻のニュースもあって)タイムリーだなと判断して受ける事にした話なのでここは真面目に書くつもりです(笑
さて、住まいの心理学的に見ると売買と言えば「分譲住宅かな」と思うんだけれど、
とにかく「あたかも新築分譲住宅を勢いで買ったな話をなんだかゴージャスで幸せなイメージ」に連想してしまう構造は、どえらい危険な関連性(ロジカルなリンク)で、
むしろ投資家向けの投資物件としてドライに紹介されているページを読むほうがよっぽどその背景はドライに”投資リスク”として紹介されている。

「リスクのある投資のひとつですよ」が大前提であって、言い換えれば購入即ちリスクである。そのリスク商品の購入にあたって『引越しハイ』や『マイホームハイ』を助長するような方向性でそれを語るとすれば、それが業者の広告営業ブログであったとしてもメディアリテラシーに関わる問題だし、その反動として『それをどえらく格安で購入』という話も同列な論議に他ならない。

一時流行した「素人さんが直接競売物件に手を出す」なんて話にもここ被っているんだけれども、住居ってこれ縁起物でもあるし運命的な意味でもその世帯や個人のレーゾンテートルに関わるもので、心理的にも「そのビヘイビアを重視して初めて、さてどうかしら?」ぐらいに慎重に考えなくちゃいけない事柄で(そんな部分に”賃貸の意味”や”意義”ってものもある)、
これを煽ったり、安易に「得しちゃった」みたいに考える事はそのなスタンスに疑問を感じる。
「”儲かれば背後に人の不幸があろうが無かろうがお構いなし”が住居に似合う」なんて話がある筈が無い。足元見て指値で大きく出てそれに成功したのだとしても、その後ろに早期売買しなければいけない”事情”を抱えて泣いている人もいるって事なんだし、その背景を忖度してこれぐらいの幅でとその内容を詰めるのも仲介の仕事の一部なんじゃなないかとも思う。
手練れの投資家さんだって、「これは利回りもいいし費用対効果も高い」なブツでも「ここのビヘイビアになんか言葉にならない不安感を感じる」な事があれば”購入しない”事も意外と多いんであって不動産ってものは「安かったから得」のように短絡的に考えるような取引では無い。続きを読む
posted by kagewari/iwahara at 14:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | retour番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする