ちょうど先日retourの方の取材で渋谷の名曲喫茶ライオンいってきました。
実は前から一度入ろうと思っていながら、何か機会があればと思っている間に20数年たってしまっていて(あまりに長杉)、「まだ残っているかしら」と思い行ってみると、
あるじゃないですか立派に”あの頃と何も変わらずに”。
レポートは
こちら当時私はJAZZ喫茶の人だったので毎日のように吉祥寺のA&F(通称AF)に通って、閉店までかれこれ18年通ったのです。そんなこんなで名曲喫茶に行く余裕というか機会が無かったのです、
えーそこから考えると「そろそろ行ってみたいなあの店」となっていたのは実質4年前ぐらいからとこういう事でありますっ(笑
クラッシック系の趣味の人なら知らない人はいないこのお店ですが、
AFのスピーカーはJBLの4520バックロードホーン(左右で38cm4発の強烈な奴でした)で、
ライオンの特注SP(左右非対称なのが特徴)の構造はタンノイ系の”バックロードか大口径バスレフ”なんだと思う。どっちにしろ正面開口にはホーンロードのかかっているもので”その音が”懐かしかった。
音楽的にはクラッシックの人じゃないのだけれど(正直”コイツでウェインショーター鳴らしたら”と思う)、バックロード系スピーカーの音は生の音に近く独特で、『店頭効果的現実にはあり得ない低域デフォルメ』なれした耳には”ドスドス鳴らなくて迫力がない”なんて勘違いされる事もある。
店頭効果的な鳴りってのは無茶なぐらいM0の重いSPコーン(低能率)をAMPで補正しているだけだったり、バスレフ共振がボンついてる音(もたついて遅れる分”ドス”っと聞こえる)で、この加工音に耳が慣れてしまうと、辛いもの好きの人のカレーがどんどん辛くなる現象のような聴感のズレが起きて「妙なドスドスいう鳴り(録音には入っていない)」を”いい音”と感じる事がある。
※確かに”(抽象概念)いい音”の認知があるのだから幸せでは?とも言えるのだけれど、それを強調するジャンルや音源に趣味が固定されてしまったり(潜在的欲求不満)、その食い足りなさ(限定性)から目先のポイントだけがエスカートしたり→短期的にしか効果が無いので恒常的な”不足感”に繋がる事があるんです。
オーディオファン的に言えば「どんどん音量上げないと不満な人」のように、不満のポイントがズレてしまって解決策を見失うって話です。
(体感上の認知や満足と心理的要素には深い関連がある)
それに比べてバックロード系=高能率SP特有の高速な低域の鳴りってものはちょっと他では表現できないもので(同等なのは強固な大型エンクロージュアの大口径バスレフだけ)、レスポンスが早くダイナミックレンジ(最小音と最大音の差)が広く、ハイスピードに鳴る。
「自然な音してんなぁ」とノスタルジックな心境になったワケです。
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posted by kagewari/iwahara at 23:09
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