そこで、今回はシングルにおける選択肢で考えてみましょう。
なんと言っても重要なのは前回の二人入居ケースに比べて水周りの共有が無くなる分(逆に言うと個人占有となる分)占有面積も大きくなるため30u縲怩フ二人入居の部屋と同格タイプになるには18u縲怩ェ必要になるので、一人あたりの賃料で考えれば「余裕を見込む」のは難しくなってきます。
ベースラインで考えると7万ちょいってところでしょう、
(ここを利用駅によって前後させる)
賃料の幅がそのまま所得の幅を暗示しやすい部分は高くなりますが、忘れてはいけないのは「自分の希望する個人の部屋としての広さ」には"個人差"もあるので(14u縲・8uのミニマルコンパクトが好きな人がいるのも事実)、物件キャラクター的な視点で道が分かれます。
床面積の広さで言えば木造アパートが断然有利に”見えます”が、
この背景には水周りの設計(配管)が自由自在なので、割と余裕を持ってDK部分を取ってバストイレ等をレイアウトするケースも多いので、結果としてバストイレ別の部屋は木造アパートに多く(この背景には木造アパートに和風建築が多いという部分もある→西洋建築だとレストルーム系でバストイレは同一じゃなくて同室なのがデフォ→ホテル建築の派生として3点ユニットの登場)、人によっては「無駄に広い」場合も出てきます。
つまり「居室は6帖で同じだ」みたいに、
ところがここで忘れちゃいけないのは「帖数表示ではなくu数表示で判断すること」です、
何故なら古いアパートの畳はほとんど江戸間(団地サイズより広い)なので、6帖でもマンションなんかの8帖に匹敵する事が多いからです。
となると、
広さ志向である場合には”古築アパート選択が有利”となります。当然必ずしも賃料は高くありません。
でですね、相場的な要素を付け加えると、
古築アパートに関しては土地相場との相関関係が非常に弱いんですよ。
この辺は都心部で古築アパートが残存している状況そのものが権利関係等諸事情で開発計画に乗りにくい背景がある等「既にレアケース」であるためです。
同時に古築マンションも都内には多いです、
この古築マンションも昨今全面リフォーム時にシングル向けに改装されるパターンが多いので、都内のシングル向け古築賃貸は思いのほか安かったりします。
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賃料の幅論議(2)
2008年06月27日
賃料の幅論議(1)
2008年06月26日
「賃料は幾らであるべきか」等と言う普遍的な法則が存在しないのはご存知のとおりで、
しかし実際「賃料幅にはどんな世界があるのかって話は個別に成立するのじゃまいか」とこう考えます。
論議的にはシングルと2人入居とは大きく違ってくるので、まずここから始めてみましょう。
ベースラインとして2人入居10万円(30u縲・5u)を想定すると10万÷2で一人あたり5万円になります。
5万円といえばお風呂付のシングル住居と考えると東京の場合ボトムに近い線となりますから相場的には十分お金が浮く計算になります。
この”浮いたお金の使い道”がその後の選択肢の広がりを決定つけていると考える事もできます。「遊んでしまう(=他の支払いがある)」「資産投入が他にある(車や家財・趣味)」「貯金(→分譲)」「各人貯金(独立再三)」等々、
一見「これじゃー収入格差がまるで反映されていない」な批判もありそうですが、
ここは居住地域でいくらでも前後可能なのでそこで担保されていると考えてください。
つまり”通勤時間生産性評価”みたいなものですよ
相場に違いがある典型事例は「田園都市線:半蔵門線」あたりでしょう、「鷺沼なら2DKで9万円縲怩りますが、表参道なら2DK18万縲怐vとなるので通勤時間(各駅で約27分)辺りの生産性は時給評価でえらくデカイのであって(この通勤時間生産性時給と現在の自分の時給を比較して通勤時間生産性評価の方が上位であれば”郊外の勝ち”となる)、このケースだと時給8千円超えるのであって(そりゃ物件キャラも資産評価も違うけれど)『現在の勤務における時給評価が低い場合むしろスローワークにして通勤時間生産性評価を利用して”実質的な生活の豊かさを取り返す”』的戦術もあると、
東京って街はそんな意味でも面白いワケです。
なのでガチで”得な路線は何処か!”に拘るなら「賃料相場の差額のデカイ路線を探せ」な話にもなります(笑
ま、そこまで極端に考えなくてもいいんですが、、
てなワケで話を戻します。
この”浮いたお金の使い道”が部屋探しの基本コンセプトのひとつになるのは間違い在りませんから「何故○万なのか?」が引越しプランのレーゾンテートルみたいなもんです。
なので”浮いたお金の使い道”が「今の居住性」であれば審査ギリギリでも高い賃料で広い部屋を探しても全然アリでしょうし、逆に「所得に余裕はあるが、全額趣味に投入」であれば住居は安ければ安いほどよい事になり通勤時間生産性評価を最大限活用したいところになります。
※「面白い部屋はやはり都心部」ってのは別枠で。
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しかし実際「賃料幅にはどんな世界があるのかって話は個別に成立するのじゃまいか」とこう考えます。
論議的にはシングルと2人入居とは大きく違ってくるので、まずここから始めてみましょう。
ベースラインとして2人入居10万円(30u縲・5u)を想定すると10万÷2で一人あたり5万円になります。
5万円といえばお風呂付のシングル住居と考えると東京の場合ボトムに近い線となりますから相場的には十分お金が浮く計算になります。
この”浮いたお金の使い道”がその後の選択肢の広がりを決定つけていると考える事もできます。「遊んでしまう(=他の支払いがある)」「資産投入が他にある(車や家財・趣味)」「貯金(→分譲)」「各人貯金(独立再三)」等々、
一見「これじゃー収入格差がまるで反映されていない」な批判もありそうですが、
ここは居住地域でいくらでも前後可能なのでそこで担保されていると考えてください。
つまり”通勤時間生産性評価”みたいなものですよ
相場に違いがある典型事例は「田園都市線:半蔵門線」あたりでしょう、「鷺沼なら2DKで9万円縲怩りますが、表参道なら2DK18万縲怐vとなるので通勤時間(各駅で約27分)辺りの生産性は時給評価でえらくデカイのであって(この通勤時間生産性時給と現在の自分の時給を比較して通勤時間生産性評価の方が上位であれば”郊外の勝ち”となる)、このケースだと時給8千円超えるのであって(そりゃ物件キャラも資産評価も違うけれど)『現在の勤務における時給評価が低い場合むしろスローワークにして通勤時間生産性評価を利用して”実質的な生活の豊かさを取り返す”』的戦術もあると、
東京って街はそんな意味でも面白いワケです。
なのでガチで”得な路線は何処か!”に拘るなら「賃料相場の差額のデカイ路線を探せ」な話にもなります(笑
ま、そこまで極端に考えなくてもいいんですが、、
てなワケで話を戻します。
この”浮いたお金の使い道”が部屋探しの基本コンセプトのひとつになるのは間違い在りませんから「何故○万なのか?」が引越しプランのレーゾンテートルみたいなもんです。
なので”浮いたお金の使い道”が「今の居住性」であれば審査ギリギリでも高い賃料で広い部屋を探しても全然アリでしょうし、逆に「所得に余裕はあるが、全額趣味に投入」であれば住居は安ければ安いほどよい事になり通勤時間生産性評価を最大限活用したいところになります。
※「面白い部屋はやはり都心部」ってのは別枠で。
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秋葉原その後
2008年06月24日
私はモバイラーなのでアキバに行くのは割と頻繁なのです、
先日の事件はかなり衝撃でした
自分は今回の犯行の背景のひとつでもある「歩行者天国のある日」は滅多に秋葉原に行かない関係で自分が巻き込まれたかもと思う事は無かったんですが(専ら行動範囲は裏通の電気専門街の方なので)、平和な印象が強かった秋葉原でおきたこの犯行はいろんな意味で衝撃でもありました。
それこそワイドショー関係の報道が収束した頃なので、落ち着いてこの事件を考えてみます。
”都市犯罪”の典型と言えるでしょう、
これまでの報道情報や犯人(現行犯逮捕なので”犯人”とします)が書き込んだとされる情報から犯人にはメンタルな問題が無かった事がわかります。
「見かけ上は」です
彼は引き篭もりでもありませんし、鬱症状に悩んでいたのでもありません。
掲示板の話とは別に、彼には交友関係なる人間関係もあり、仕事もあった(負け組み云々の話は「とんだ言いがかり」であるのは説明の必要無いでしょう派遣の話は別論議です)、続きを読む
先日の事件はかなり衝撃でした
自分は今回の犯行の背景のひとつでもある「歩行者天国のある日」は滅多に秋葉原に行かない関係で自分が巻き込まれたかもと思う事は無かったんですが(専ら行動範囲は裏通の電気専門街の方なので)、平和な印象が強かった秋葉原でおきたこの犯行はいろんな意味で衝撃でもありました。
それこそワイドショー関係の報道が収束した頃なので、落ち着いてこの事件を考えてみます。
”都市犯罪”の典型と言えるでしょう、
これまでの報道情報や犯人(現行犯逮捕なので”犯人”とします)が書き込んだとされる情報から犯人にはメンタルな問題が無かった事がわかります。
「見かけ上は」です
彼は引き篭もりでもありませんし、鬱症状に悩んでいたのでもありません。
掲示板の話とは別に、彼には交友関係なる人間関係もあり、仕事もあった(負け組み云々の話は「とんだ言いがかり」であるのは説明の必要無いでしょう派遣の話は別論議です)、続きを読む
行動半径と縄張り論
2008年06月20日
「ネコの縄張りは半径500m」とかって言いますが、
同じように人間にだって”行動半径”って奴があります。
各人使用する足が違うので(車の人・バイクの人・自転車の人・電車好きな人・地下鉄一筋な人・徒歩の人・電動車椅子の人・コミュニティバスな人・ウォーカーな人・走る人・一輪車の人・送り迎え車両のある人等々)一概に「生態としての人間の行動半径」なるものは定義できませんが、『立ち回り先』って言葉に代表される「行動範囲の認知」や「移動パターン」をなんとなく各人もっているものです。
心理学的にこのへん突っ込んでみるとですね、、
野生の生き物にも「縄張りを守る」的な習性もありますが、街のネコのように「縄張り=自給自足経済圏とは限らない(個体が生存に必要な食料がヒトに依存する等)」となってくると、生物的な縄張り意識は500mでも、生存環境的には「もっと人口密度が高くてもよい」状況となるため「縄張りをオーバーラップさせる形の擬似的社会性(本来ネコ科はライオンを除き単独行動型で社会を持たない)」を保持します。”ネコの集会”って奴です、
人類ヒト科は確かにサルに違いないので種として社会性があっても不思議じゃないですが実体として”自ら生み出した環境によりその習性は破壊されている”タイプの進化をしているので(動物園のサル山ではワイルド種におけるサル社会のルールが破壊されたりする)、生物学的群れとか考え難く、派生としては”ネコの集会”とまー似たような組成であると言ってもいい(ネコは単独行動から擬似社会・人類は群れ社会から擬似社会)。
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同じように人間にだって”行動半径”って奴があります。
各人使用する足が違うので(車の人・バイクの人・自転車の人・電車好きな人・地下鉄一筋な人・徒歩の人・電動車椅子の人・コミュニティバスな人・ウォーカーな人・走る人・一輪車の人・送り迎え車両のある人等々)一概に「生態としての人間の行動半径」なるものは定義できませんが、『立ち回り先』って言葉に代表される「行動範囲の認知」や「移動パターン」をなんとなく各人もっているものです。
心理学的にこのへん突っ込んでみるとですね、、
野生の生き物にも「縄張りを守る」的な習性もありますが、街のネコのように「縄張り=自給自足経済圏とは限らない(個体が生存に必要な食料がヒトに依存する等)」となってくると、生物的な縄張り意識は500mでも、生存環境的には「もっと人口密度が高くてもよい」状況となるため「縄張りをオーバーラップさせる形の擬似的社会性(本来ネコ科はライオンを除き単独行動型で社会を持たない)」を保持します。”ネコの集会”って奴です、
人類ヒト科は確かにサルに違いないので種として社会性があっても不思議じゃないですが実体として”自ら生み出した環境によりその習性は破壊されている”タイプの進化をしているので(動物園のサル山ではワイルド種におけるサル社会のルールが破壊されたりする)、生物学的群れとか考え難く、派生としては”ネコの集会”とまー似たような組成であると言ってもいい(ネコは単独行動から擬似社会・人類は群れ社会から擬似社会)。
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「JRの車窓から」
2008年06月19日
山手線の某駅に、
立地や利便性もいいのに駅のホームから見る風景がどうしても金融系の”何な看板”が多い等「○○○大学のシマだろうに学生諸君ひとつ考えてみないかっ(人が街を作る的な論議からみればゆゆしき問題)」な駅があります。
相場も安いので、本来ならもっと注目されてもいい駅なんですが、、
ふと移動中の車窓から眺めると
違った意味で
ビルに”滝”


山手線にナイアガラかっ
いんですよ、アイデア的にも意匠としてもアリの世界です(ちょっと南米の遺跡的なデザインも意欲的です)、
ただJRの車窓からナイアガラが見えるって世界は(しかもほとんど車窓からしか見えない)、、
いえいえ東京サブカル自慢的にはやっぱアリでしょうっっ
続きを読む
立地や利便性もいいのに駅のホームから見る風景がどうしても金融系の”何な看板”が多い等「○○○大学のシマだろうに学生諸君ひとつ考えてみないかっ(人が街を作る的な論議からみればゆゆしき問題)」な駅があります。
相場も安いので、本来ならもっと注目されてもいい駅なんですが、、
ふと移動中の車窓から眺めると
違った意味で
ビルに”滝”


山手線にナイアガラかっ
いんですよ、アイデア的にも意匠としてもアリの世界です(ちょっと南米の遺跡的なデザインも意欲的です)、
ただJRの車窓からナイアガラが見えるって世界は(しかもほとんど車窓からしか見えない)、、
いえいえ東京サブカル自慢的にはやっぱアリでしょうっっ
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高さのある絵
2008年06月17日
チベットかっ

いえいえ、某曇ったある日のご存じ高島屋方面からの新宿です。
天候のいたずらとはいえ、こう雲の上までビルが伸びているように見える様は”大都会”というよりは動物である人間の建てたものですから、各地の遺跡同様に自然の一部には違いないって再確認させられるものです。
随分前から告知していた『新副都心線』も巷のニュースではかなり盛んに報道されていますが(読みどおり)方向性は「渋谷からも人が池袋に流れる可能性」に着目されているようですね。改めて東京メトロの路線図を見ると
バッチリ有楽町線駅まで含まれていて、部屋探し的には「おっ氷川台とか小竹向原渋谷直だ」な印象はより高まっているのは間違いありません(東武東上線ときわ台辺りの評価もドーンと上昇する可能性アリ)。東池袋(ここは池袋苦手な人でもアリですよ)や雑司ヶ谷(目白)だけでなく、通勤的に相当東京西側の通勤路には変化が起きるでしょう。個人的には”これで山手線が空いてくれると助かる”と期待しているところなんですが、
地下鉄といっても地中に穴掘っていると、ここに違いは無いワケで
高層からジオフロント(安藤忠雄氏設計の渋谷駅には地下高層ジオフロント住居スペースも設計したら面白かったんですが)まで人の居住スペースはエライ立体的になってますが、何処まで行くのやら。
昔の都市計画やらは平面図的な設計でしたが、今後は三次元で都市計画しないと絵が見えてこない時代になるのでしょうねぇ。
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いえいえ、某曇ったある日のご存じ高島屋方面からの新宿です。
天候のいたずらとはいえ、こう雲の上までビルが伸びているように見える様は”大都会”というよりは動物である人間の建てたものですから、各地の遺跡同様に自然の一部には違いないって再確認させられるものです。
随分前から告知していた『新副都心線』も巷のニュースではかなり盛んに報道されていますが(読みどおり)方向性は「渋谷からも人が池袋に流れる可能性」に着目されているようですね。改めて東京メトロの路線図を見ると
バッチリ有楽町線駅まで含まれていて、部屋探し的には「おっ氷川台とか小竹向原渋谷直だ」な印象はより高まっているのは間違いありません(東武東上線ときわ台辺りの評価もドーンと上昇する可能性アリ)。東池袋(ここは池袋苦手な人でもアリですよ)や雑司ヶ谷(目白)だけでなく、通勤的に相当東京西側の通勤路には変化が起きるでしょう。個人的には”これで山手線が空いてくれると助かる”と期待しているところなんですが、
地下鉄といっても地中に穴掘っていると、ここに違いは無いワケで
高層からジオフロント(安藤忠雄氏設計の渋谷駅には地下高層ジオフロント住居スペースも設計したら面白かったんですが)まで人の居住スペースはエライ立体的になってますが、何処まで行くのやら。
昔の都市計画やらは平面図的な設計でしたが、今後は三次元で都市計画しないと絵が見えてこない時代になるのでしょうねぇ。
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「スポーツ紙面から」
2008年06月14日
みなさんご存知でしょうか
「横浜ベイスターズが大変な事になってます」
プロ野球の話をしようって事ではありません。
組織論というか、昨今の再開発含めて目立つようなウィークポイントが無くても”まさかそんな事が”な事例は起こりうるって話です。
横浜ベイスターズは昨年4位で、DATA的にも主力選手もいて巨人に抜かれた有力外国籍プレーヤー(クルーン160キロ)の穴をどうするのかってぐらいの話で(トータルで考えれば戦力的には中堅新外国籍プレーヤーで埋まっていると見ていい)、以前に同チームで監督経験もあり実際昨年度4位の成績をあげた大矢監督と、今年ズンドコになる要素を予測した評論家はいなかったでしょう。
事前の予測としては渋谷ヤクルトとか広島カープの方が危機意識は高かったのです、
一体何が起ったのでしょうか、
組織論における心理的な側面を考えてみると”当事者意識の欠如”がポイントでしょう、
この話によく出るのは「TBSの存在(筆頭株主)」
話の発端としては(当時コンテンツとしてまだ意味があった)「巨人戦の中継のため(それもあってか元巨人の選手獲得も目立つ)」であり、今は「楽天のTBS買収への組織防衛にも使える」等、そもそも横浜ベイスターズなる球団の株主である動機が”ちょっと違うのじゃないか”な部分が大きい(ベイスターズの勝敗に対する興味が無い)、
どういう意味かって「横浜ベイスターズそのものを”独立するプロ野球チーム”として評価しているワケではない」ところですよ。なので、フロントから現場主脳や選手まで統一感のある各パートの”当事者意識”まで曖昧になってしまってます。
簡単に言えば「(勝ち負けは)自分のせいじゃないだろう」と言い易い体質です、
続きを読む
「横浜ベイスターズが大変な事になってます」
プロ野球の話をしようって事ではありません。
組織論というか、昨今の再開発含めて目立つようなウィークポイントが無くても”まさかそんな事が”な事例は起こりうるって話です。
横浜ベイスターズは昨年4位で、DATA的にも主力選手もいて巨人に抜かれた有力外国籍プレーヤー(クルーン160キロ)の穴をどうするのかってぐらいの話で(トータルで考えれば戦力的には中堅新外国籍プレーヤーで埋まっていると見ていい)、以前に同チームで監督経験もあり実際昨年度4位の成績をあげた大矢監督と、今年ズンドコになる要素を予測した評論家はいなかったでしょう。
事前の予測としては渋谷ヤクルトとか広島カープの方が危機意識は高かったのです、
一体何が起ったのでしょうか、
組織論における心理的な側面を考えてみると”当事者意識の欠如”がポイントでしょう、
この話によく出るのは「TBSの存在(筆頭株主)」
話の発端としては(当時コンテンツとしてまだ意味があった)「巨人戦の中継のため(それもあってか元巨人の選手獲得も目立つ)」であり、今は「楽天のTBS買収への組織防衛にも使える」等、そもそも横浜ベイスターズなる球団の株主である動機が”ちょっと違うのじゃないか”な部分が大きい(ベイスターズの勝敗に対する興味が無い)、
どういう意味かって「横浜ベイスターズそのものを”独立するプロ野球チーム”として評価しているワケではない」ところですよ。なので、フロントから現場主脳や選手まで統一感のある各パートの”当事者意識”まで曖昧になってしまってます。
簡単に言えば「(勝ち負けは)自分のせいじゃないだろう」と言い易い体質です、
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古いものと新しいもの
2008年06月11日
巷の論議によく聞く「古いものの方がお金もかかっていて”実価値”そのものが高い」って話があります。
ここを冷静に考えると「マンパワー」ってところに行き付きます、
わかりやすい事例として”木工職人”を挙げると
某スピーカーメーカーには名工と呼ばれるレベルの職人さんの人材が枯渇して本格派スピーカーが高騰するって(確かに生産数も少ないですが)部分があって、「マイスターの称号」じゃないけれども職人が今でも多数存在する欧州のスピーカーの方がハイCPだって(日本でメーカーが作るのは不可能だろうという論議もあった)時代になってます。
※木工だけでなくホンダのF1エンジン担当のように「選ばれて修行を積んだネジ回しの達人(機械で計測不能な精密なトルクでネジを締められる名人)だけが触れる」世界があるのも事実です。
しかし元来「大工と言えば頼まれてもいないのに”とんでも無く腕がいい”」ってのが、文化というか仕事をする人間の生き甲斐として当たり前だった時代があるワケで、
古いものの価値が高いってのは、近代縲恁サ代社会の初頭にはそんな人材が山ほどいて、今の人件費では考えられないレベルの”仕事”が行われていたって部分が大きい。
豊かさとは何かって根本的な論議になるとふろしきが大きくなり杉(笑、なので、
ここをコストって部分から考えてみよう、
人材同様に、大量生産の恩恵を受けて越し抜かすほど安い価格で流通するパーツを使えばそりゃ確かにハイCPの品物を作る事ができる。
ただし、市場価値と同様その製品も”クオリティーは高くても希少価値(価値論の原形)は低い”のであって、その実価値の優位性は「ハイクオリティーで提供されている性能評価に対するニーズで決まる」といっていい。
簡単に言えば「その高性能が本気で必要で、その性能を引き出す場所があるか」なる話、
昭和の笑い話に「ターボチャジャー付きの車を買ったが、ターボチャージャーが回る回転数までエンジン回した事がない(えー日本ではある時期ターボチャージャー付きのエンジンがブームだった時代があるのですっ)」ってのがあります。
他にも車に喩えれば「この最高速度の”表示そのもの”に果たして意味があるのか」な話もある、こりゃ当然意味のある人には意味があるのですが(アウトバーンを疾走するドイツのビジネスマンはベンツで巡航速度200kmとかで走ってたりするので)、その高性能が”キャッチコピーだけのために”存在するとワケがわからなくなるワケで、
事住居に関して、我々が求める『高性能』って何でしょう?
そして、ここ数十年で『どうしても必要になった”新機能”』みたいなものがあるのでしょうか?
そして「その間そもそも”失われた性能”もあるのじゃないか?」
どうにも、そんな基本的な論議抜きで「キャッチコピーだけの高性能」だけがひとり歩きし、”大工の生き甲斐”って世界は社会的に後退してしまった(これ職業上の幸福なる世界から見ればゆゆしき事態)、
社会構造論的に言えば「ゲマインシャフト(血縁・地縁社会)からゲゼルシャフト(近代社会)への変遷期に職能すら高性能化し合理性により再編成された結果、新たに変遷する合理性そのものが”求められる高性能”を予測する」なるですね”そりゃ無茶だ”って部類の話でもある。
消費者でもある我々の消費行動は『民主主義における投票』とまったく同じもので(投票している対象は社会構造の選択)、それはですね一票の重みじゃないけれども「現代社会になればなるほど各個人が所有する自己責任の重みは拡大している」のだと思います。
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ここを冷静に考えると「マンパワー」ってところに行き付きます、
わかりやすい事例として”木工職人”を挙げると
某スピーカーメーカーには名工と呼ばれるレベルの職人さんの人材が枯渇して本格派スピーカーが高騰するって(確かに生産数も少ないですが)部分があって、「マイスターの称号」じゃないけれども職人が今でも多数存在する欧州のスピーカーの方がハイCPだって(日本でメーカーが作るのは不可能だろうという論議もあった)時代になってます。
※木工だけでなくホンダのF1エンジン担当のように「選ばれて修行を積んだネジ回しの達人(機械で計測不能な精密なトルクでネジを締められる名人)だけが触れる」世界があるのも事実です。
しかし元来「大工と言えば頼まれてもいないのに”とんでも無く腕がいい”」ってのが、文化というか仕事をする人間の生き甲斐として当たり前だった時代があるワケで、
古いものの価値が高いってのは、近代縲恁サ代社会の初頭にはそんな人材が山ほどいて、今の人件費では考えられないレベルの”仕事”が行われていたって部分が大きい。
豊かさとは何かって根本的な論議になるとふろしきが大きくなり杉(笑、なので、
ここをコストって部分から考えてみよう、
人材同様に、大量生産の恩恵を受けて越し抜かすほど安い価格で流通するパーツを使えばそりゃ確かにハイCPの品物を作る事ができる。
ただし、市場価値と同様その製品も”クオリティーは高くても希少価値(価値論の原形)は低い”のであって、その実価値の優位性は「ハイクオリティーで提供されている性能評価に対するニーズで決まる」といっていい。
簡単に言えば「その高性能が本気で必要で、その性能を引き出す場所があるか」なる話、
昭和の笑い話に「ターボチャジャー付きの車を買ったが、ターボチャージャーが回る回転数までエンジン回した事がない(えー日本ではある時期ターボチャージャー付きのエンジンがブームだった時代があるのですっ)」ってのがあります。
他にも車に喩えれば「この最高速度の”表示そのもの”に果たして意味があるのか」な話もある、こりゃ当然意味のある人には意味があるのですが(アウトバーンを疾走するドイツのビジネスマンはベンツで巡航速度200kmとかで走ってたりするので)、その高性能が”キャッチコピーだけのために”存在するとワケがわからなくなるワケで、
事住居に関して、我々が求める『高性能』って何でしょう?
そして、ここ数十年で『どうしても必要になった”新機能”』みたいなものがあるのでしょうか?
そして「その間そもそも”失われた性能”もあるのじゃないか?」
どうにも、そんな基本的な論議抜きで「キャッチコピーだけの高性能」だけがひとり歩きし、”大工の生き甲斐”って世界は社会的に後退してしまった(これ職業上の幸福なる世界から見ればゆゆしき事態)、
社会構造論的に言えば「ゲマインシャフト(血縁・地縁社会)からゲゼルシャフト(近代社会)への変遷期に職能すら高性能化し合理性により再編成された結果、新たに変遷する合理性そのものが”求められる高性能”を予測する」なるですね”そりゃ無茶だ”って部類の話でもある。
消費者でもある我々の消費行動は『民主主義における投票』とまったく同じもので(投票している対象は社会構造の選択)、それはですね一票の重みじゃないけれども「現代社会になればなるほど各個人が所有する自己責任の重みは拡大している」のだと思います。
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