今回は「賃貸住居と経済循環」として話を進めてみます、
とにかく社会的コストで考えれば、短期解約が一番高コストになるので(それこそエコロジーに反する)、一見経済政策における景気浮揚と逆行するように思いますが必ずしもそうとは言えないのです。
理由は簡単で、一時的に住み替え等で需要が増加してもその需要そのものに循環性が無いし、引越しコストに関係する買い替え需要で消費されるより、日常生活の可処分所得の範囲から消費される経済の方が実体経済の方も(大家さん同様に)実需としての”内容”で上回ります。
ですから、賃貸住居で言えば「自分らしい部屋探しの選択性が担保されているか」が最も重要になります。
可処分所得の面だけでなく、心理的な満足感が高ければ地元で過ごす日常の価値が高い事になりますから地元商店街であったり、多用な消費も期待できます。
”暮らしのスパン”も確保されているので暮らしに関わる投資的ライフスタイルも拡大しますから=地元経済の安定化→この街は自分の暮す街なんですから、ぐるっと循環してそれは自分自身の生活防衛と一致するワケです。
ここがマスメディアの広告とか、それこそイケイケ営業店の営業トークとか、特に根拠も無く語られている風評だとか(それに合わせないと取り残されるのじゃないかのような心理的不安であったり)、
「果たして自分の都合で考えて→結論としてそれは自分らしい選択だ」が成立していないと、短期解約が続いてしまったり、自分が暮している街に対する地元意識に欠けてしまったり→そこに連続して自宅に帰る事がそれほど幸せに感じない事になってしまったり悪循環になるのです。
な状況は、日本経済にとっても悪循環なんですよ(笑
それこそ「趣味の世界に投資して」なんてな暮らしのスパンの成立には、腰を落ち着けてかからないとこれ始まらないのですし、安全保障的にもですよ「自宅」に対する満足度であるとか愛着であるとかそれが無いと安心して暮せません。
勘違いされやすい部分は、所得に関する部分もそうですが
『現状に対する不満』です、
ここがですね、多分に心理的要因であるケースも多いんです。
心理学的に言えばやっかいな論理矛盾があるんです、
「現状に対する不満が具体的で明解だと=その対処も具体的で解決の可能性が担保される」ものなんです。
ここ勘違いされやすいので、若干解説しますが、
『現状に対する不満』ですから解決の答えはその言葉の中にある『現状だから』という特定の時制に含まれています。
つまり、明日(未来)になればの部分に解決策が背理として担保されるんです。
この明日(未来)になればの内容は様々で「2年後までに昇給するだろう」「明日大掃除すれば」「来月あの製品を買えば」等々、その可能性は具体的なものになります。
そんな解決の内容が具体的じゃない場合?
『現状に対する不満では”無く”』→「それは構造的不満」です。
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posted by kagewari/iwahara at 03:12
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