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NPO『HOW's』(活動停止)元心理部門コンサルタント(東京カウンセリング責任者)
有)retour東京』web部 『Kagewari精神分析相談事務所』運営責任者
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レトロデザイン的にDKを考えてみる

2008年11月29日

古築マンションの人気だけでなく、インテイリア含めてレトロデザインの需要は大きくなってます。相対として携帯や音楽視聴機材・壁掛けTVやPC等は機能拡張可能性を残すので最先端が好まれるのも確か。
となると、レトロデザインは機能拡張性に歩留まりが見えている分野に拡大していると見ることもできますが、それをレトロと特別なキーワードで呼ぶ必然性は無いのかも知れません。

デザインのアイデアにしたって、TVドラマの世界じゃ無いですが「ネタに困ってとりあえず話題性のあるものに」なるやけっぱちな方向性だってあるんですから、じっくりそのデザインが練られた時代の内容に比べて無理な商品開発しちゃったものはデザインにも無理があったりするので、レトロというより『本格志向』なのかも知れません。

ここも考え様で、
あまりにレトロに引っ張られてしまって「機能性までおっこちゃうまでレトロにしなくても(笑」みたいな部分もあるんだとおもうんですよ。
「最新作としてのレトロデザインもやっつけ仕事だ」みたいな。
マンションなんかの住居で言えば、棟そのものは古築レトロでも内装はリノベされて最新設備の方が好まれるのも確かですし、機能性に関しては個別に考えたいものです。
間取の世界でレトロデザイン系と言えば「DKタイプ」となるでしょう、
1DKや2DKの間取は昨今流行らないのは確かですが(DK的スペースがある場合LDK的内容が期待される)、ここは当時の機能性と概念が違っちゃっているので、一概にLDKタイプや1Kストディオに改装された方がベターとは限らないでしょう。

DK的ライフスタイルが機能拡張してLDKになったワケじゃないですからね(笑
ここには「実際稼動されている居室(在室中のエリア)は、ほどほどの広さの方が効率がいい」って発想があるワケです。
ミニマルコンパクトでは無いんですが”ほどほど性”にはミニマルに共通する合理性もあるんですよね実際。光熱費しかり、メンタルな意味で部屋が広すぎると不安感に繋がりやすいとか(個室感の確保とプライヴァシー領域的発想)、
この場合DKの意味はズバリ”広いキッチン”になります。
通常DKはエアコンのような空調を持たないので、冬寒かったりするものですから「台所用ガスストーブや電気ストーブ」なんかが登場したぐらいで、DKの機能的補完を考えると「気分よくキッチンを利用できるか」ってところが鍵になります。
機能性が回復されれば、元々あった完成度というかデザインにおける意匠が完結しますから「広いキッチン希望」なニーズには「やっぱりDK」全然アリアリな選択です。
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posted by kagewari/iwahara at 19:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九段下ビルから靖国神社へ(3)

2008年11月25日

『九段会館』

現在は宴会場・ホテルといっていい存在ですが、元は「軍人会館」と呼ばれた設計(同潤会の)川元良一氏の軍の宿泊施設で、wikiによると「2.26事件では、ここに戒厳司令部が置かれた」とあります、築1934(昭和9)
運営は財団法人日本遺族会


現場を歩いていただくのが一番早いんですが、上記の知識が無くても軍人さんが歩いていそうなそんな”何か”を感じます(これは思想的宗教的意味全く無くです)。
とても表現が難しいんですが、重厚というかクラッシックというか(隣武道館だし)実際にも投入されている資材の総質量も半端なものじゃ無いでしょう。

そして靖国神社への道は歩道の幅員からして”違っていて”
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posted by kagewari/iwahara at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京建築日和”Teorema” | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九段下ビルから靖国神社へ(2)

2008年11月23日

専修大学前交差点周辺と言えば=地下鉄神保町駅(実は九段下から400mしか離れていないのです)で、この辺にも書店街の雰囲気あります。

ここから先は神田書店街方向(さくら通り)


手前の交差点には「千代田区景観まちづくり重要物件」でもある
『うなぎ今庄』築1933(昭和8)

見事なものです

集英社なんかもここにあります。

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posted by kagewari/iwahara at 18:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京建築日和”Teorema” | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九段下ビルから靖国神社へ(1)

2008年11月22日

流浪の建築巡り”Teorema”がやってまいりました。今回は千代田区から廃墟系とも知られる九段下ビルを中心に都市計画なるものを少し考えられたらと思います。

さていきなり九段下ビルですが、そのまんま地下鉄九段下駅直ぐそこで
俎橋(まないたばし)交差点を渡り



直ぐそこなのです
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posted by kagewari/iwahara at 22:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京建築日和”Teorema” | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レンタルオフィースサービスも随分進化しています

2008年11月19日

一時流行したレンタルオフィースと言えば、空室状況に困っている大規模な事務所なんかを小分けして一室の単価を大幅に下げて空室率を構造的に改善(戸数が多い方がリスクヘッジになる)しようってアイデアも多かったんですが(デザイン性や機能性を高めればスタジオ風だったり貸し会議室的な発展もある)、本当の意味でのベンチャーを促進しようって企画性のあるサービスも登場しています。

ここの社会的意味は結構深くて、
「事業主として独立してみたい」とか「自分の会社を作ってみようか」とかって考える人少なく無いと思うんです。
ここの背景には「新卒社員の25%は早期に退職」そして三年スパンで考えると「新入社員の30%以上が会社を辞める」という社会現象があります。
労働経済学的にはここを”雇用流動性が高まっている”と見ればいいんですが、実情はちょっと違っているんだと考えられます。
この現象に「離婚率」や「晩婚化非婚化」等を組み合わせていくと、”シングル・インディペンデント系”のような階層が社会構造的に3割なりの潜在性で実存していてここが社会現象として顕在化し始めていると見ることもできます。

そして日本社会は「大企業の方がむしろ”レア”」なんですから、小規模のインディ系(ここが昭和的中傷零細と決定的に異なるのは下請や系列志向のアンチテーゼとしてインディ系である部分)なる志向性が構造論として社会に一定水準で実存するのはむしろ自然と言えるんじゃないでしょうか。
(「晩婚・非婚」を少子化と安易に関連付けるのは保守的に過ぎる発想で、シングルマザーだけでなく子供と大人の関係性も個性化の延長で多様化すると見ていくのが自然)

この時に、各インディ系企業は小規模であるが故にスケールメリットとして秘書業務や経理関係等のコスト比率がどうしても増大してしまうワケです。ここを複数の会社でシェアすれば全体としてスケールメリットを失わずに済みます。
業務的に普遍性のある部署をアウトソーシングするって事です、
かといって、ここもコストばかり重視してコミュニケーションの取れない(企業家からも顔の見えない)事務代行的な契約だと自分の会社の水準的安定感を欠いてしまいます。
大企業の側から見ても、派遣社員の契約をすることで人件費管理が容易になりますが、こちらも派遣社員の労働環境問題だけでなく、やはり会社の水準的安定感を欠いてしまいます(今度は社内組織で顔が見えなくなってしまう)。
これは労働者の側からも経営者の側からも「短期的なコスト管理ばかり追っかけても永続性が担保できないと長期的には高いコストを支払う事にもなりかねない」。
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posted by kagewari/iwahara at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | retour番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

不動産経済の循環構造が転換期なのでしょう

2008年11月17日

ここ二回の連載と、先日のレポート
http://kagewari.cside.com/blog/2008/11/post-3bf7.html
そして関連するニュースとしては
 ↓
大手不動産4社が減益 オフィス好調、マンション低迷
大手不動産5社の08年9月中間連結決算が7日、出そろった。オフィス賃貸事業は好調に推移したが、マンション分譲事業が低調となり、4社が減益だった。金融危機の影響を受けた不動産市況の低迷は、大手の業績にも影を落としている。
(中略)
一方、マンション分譲事業にはかげりがでている。三菱地所は今期から連結したマンション分譲の藤和不動産が純損失に転落し、マンション部門の営業利益が前年同期から半減した。東急不動産はマンション販売の利益が当初ほど見込めないとして、09年3月期通期で100億円の評価損を計上する。三井不動産、野村不動産ホールディングス、住友不動産の3社も「販売に時間がかかるようになった」として、年間の売り上げ戸数を3縲怩P3%下方修正した。
「1年前と比べ経営環境は大きく変化した。需要はあるものの、景気の悪化で消費者心理が悪化している」(折原隆夫・野村不動産ホールディングス取締役)という。
(asahi.com 2008/11/07)



この辺合わせてマクロ経済で考えてみると、
「果たして分譲マンションの存在意義は現代社会の何処にあるのか」なる根源的な部分になると思うんですよ。
一般に「投資向けマンション」の別名で呼ばれたりする1Rマンションは、その名のとおり住むと言うより資産保全向けに昭和の時代に編み出されたもので、いわば典型的な”値上がり続けると儲かっちゃう”みたいなバブルを経験した現代日本じゃ「ご冗談を」なのんびりした時代に企画されたもので、それに対して”現代社会の分譲マンション”は=『ファミリータイプ』となります(女性専用としてこの辺の心理的部分を需要する1L系も例外に含まれますが、、)。


で、現代社会は?「少子化・高齢化・晩婚化・非婚化」社会です。
社会心理学的要素も加えると「高寿命化と代替し実は人口は減らずに労働力人口も統計予測どおりには減らない時代(リタイアする年齢も比例して伸びるため)」となります、
つまり「人生における過半数の年次はシングルであっても不自然とは言えない」のです。
しかも高齢時に再婚や高晩婚が次世代に流行したとしても、この世代の婚姻は遺産相続的にも社会的にも”事実婚”の方が自然と推定されるので、この世代の同居を考えても部屋のコンセプトは”シングル向け”となる。
至近な高齢化社会においては、そのまま独身高齢者世帯が中核となるでしょうし、
結婚し家族企画性のある個人の人生を考えても、3DK(子供部屋)が必要な年次は15年間程度(=住宅ローンの年次逆算)に過ぎません。将来的に90歳を突破しかねない日本の寿命から考えて人生の17%(20年後とかには寿命100歳達成なんてのがニュースになっているかもで、その場合には15%ですよ)。
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posted by kagewari/iwahara at 19:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする