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経済政策の国際的”大転換”

2012年05月18日

以前からサルコジ負けそうであるとか、
他EU圏内でドイツ・フランスが孤立視されている件などもお伝えしてきましたが(心理学の方のブログ含めて)、いよいよ危険水域突破し国際社会における経済政策の方向性が大転換の雲行きです。
(端的に言えば「金融経済学的な緊縮財政経済学+過度な自由市場主義」の敗退)

仏・ギリシャ 緊縮策に「ノー」 米大統領選に影
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120513/amr12051323410004-n1.htm
英にも反財政再建の波 政権発足2年、地方選で与党大敗
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE3E0E2E1E58DE3E0E2E7E0E2E3E09494EAE2E2E2
フランス、6月の議会選も左派勝利の公算=世論調査
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2012/05/72230.php
ギリシャ暫定内閣が正式発足、急進左派連合党首は反緊縮の撤回を拒否
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT813598620120517



そもそも論としてほんとんど国際通貨としての機能を喪失するべきだったドルの大暴落がうやむやになっているところが事の発端で(=世界的ドル余り)、現在でも円高があたかも問題とされていますがこれは誤解でして、円ドルレートで世界経済を見る事自体が随分前から無理があるわけです。
(基軸通貨としてドルはもう無理だったんであって、事実上ドルに対して中国元が固定相場となっているのは更に『論外』)
本来ならドルの”ひとり大暴落”を経て一時的に米国が大インフレになったとしても、そのドル安を背景に経済が再上昇して(米国金融機関の力は衰退しても)北米経済も正常に輸出系製造業+内需中心(ドル安で国産品への需要も幾分高まる)に回復とかになってなくちゃいかんかったのです。
勿論この間日本の貿易収支は大幅に悪化するにしろ中国の北米貿易がガタガタになるにしろ、現状のような歪な状態にはならない。
(注:日本経済の6割以上は内需であり外需依存度は下がっている。又、石油価格にしろ基軸通貨が円で”円建て”であれば関係無い。)

中国の経済成長は一時的に停滞し(中国は日本の高度成長を模倣するように米国債を購入して米国にマネーを還流させ輸出品を購入させるスタイルを取っていた)、バブル崩壊により大混乱となっていたかもしれませんが、既にこの基調は時限爆弾のように織り込み済みなのであり、「それがいつになるのか」みたいな程度の問題です。
(停滞するといっても国内需要が膨大なので内需振興策により大規模に破綻しっ放しのような事は無い←一時的な経済破たんによる内戦リスクは残るが、)
アジアの基軸通貨が一時的に円になる事で、円・元相場が国際通貨レートの基軸となり、更にドル暴落を背景にする円高はバブル経済期真っ青な「円最強の時代」となるので、対外投資により莫大な利益を産んだかも知れません。
(目算として米国経済はドル暴落の後上昇するんですから、)
デフレ基調に負けないぐらい日本国内のマネーサプライを供給続ければ(円の購買力が半端無いのだから)国民全体で対外資産的に”ひと財産できた”可能性もあります。
 ↑
(勿論政治力的にこんな話は夢物語な訳なんですが、、、)

※しかし現実は歪な経済状況のまま、その間米国は中東における戦争の時代を迎えていたのであり、ドルは軍本位制でその価値を留めていた側面もないではない。

<話は戻りまして>
本来日本は「円最強の時代による資産国家」となる筈が(所謂グローバリズムとも呼ばれる覇権主義により)、ズルズルとドルの延命のために円を使い、端的に言えば米国債を買い支え国際経済におけるドルの価値は不当に高いままに、結果として国際経済を歪ませる要因になってます(この暴落しないドルによる過剰マネーが米国内を含む各国に投機資金としてグルグル回った)。←つまり(この目的で郵政資金も狙われていたワケなんですが)本来日本の対外資産の拡大となる筈の円によりドルを投機資金として延命させていたようなものであり(過剰流通させた)、
本来日本国民の対外金融資産の拡大となるべき話が「米国金融機関の投機利潤に化ける」みたいな摩訶不思議な状況になり、世界的サブプライムとでも言うべき「やれギリシャだやれイタリアだ」と大変な事になっているワケです。
スペインにおいても外資主導の不動産バブルがあっておかしなことになっている。
(欧州の構造もちょいと日米間系に似てます。本来ならドラクマ暴落とかで帳尻合うべきところがEU加盟ユーロにより通過の価値が落ちないため、更に投機資金化したり対外債務をデフォルトできない悪循環。EUにおいてドイツの立場は欧州経済における日本みたいな←見ようによっちゃ悪循環の根源。)

※帳尻合わせるために過剰に緊縮経済政策を取らないといけない←勿論このやり方は通貨の下落を止める方向の政策で、緊縮経済=不況ですから国際的経済不況に向かうだけです。←欧州全体にデフレ化+『流動性の罠』が発生する。

仮にギリシャやイタリアが米国主導の財政緊縮作を強行にやれば、IMFにガチの緊縮やられた韓国経済みたいな恰好に追いやられるだけです(一部の国際競争力のあるとされる企業数社だけがGDPの半分近くを取り国内への所得分配は進まず大学生の就職率は低く、高い失業率の中で恐らくその”企業数社”の大口株主は”外資”という構造)。

この辺の歪みは「全世界的な大迷惑」なんであって、前段引用の国際政治の動向は「もういい加減にしろ」的不満が噴出している事を意味しているわけです。

(勿論米国共和党の緊縮財政政策は完全に時代遅れ←この点だけは幾分オバマ有利)

■日本において米国日本支店の更に下請け企業である「えー内閣がですね」、命がけて消費税増税とか言い出している様は、呆れてものも言えない有様でして、、
本来は欧州に拭き出ししつつある「反緊縮財政」を誰かが暴走しないようにまとめるというか、政策的な”ひとつの形を示す”べきところなんです。
(「ナンチャラ政策」的記号で)
理想は日本が黒幕で中国あたりに音頭取らせるとか。
なんだかんだいって国連安全保障理事国じゃないと国際的な発言力無いのだし、

案外日本はまだまだ余裕があるので、それほど状況は緊迫してませんが(大新聞が顔真っ赤にして増税増税と興奮しているぐらいで)、
あえて言わせてもらえるなら「自民党はちゃんとしなさい」でしょう。
現在の内閣があーも増税言えるのは自民党が増税増税言っているからなんですから。自民党さえしっかりしてくれれば、身動きの取れない小沢氏の復権にやきもきする事も無いのであって、今回の野田政権増税策に対して自民党は責任重大ですよ。
(米国寄りの官僚問題への対処にしたって「小沢氏パージによって結果として更に小沢的なるものが関係ないところから台頭してくる」ってのを見せるのが一番効果的)

立ち位置的には米国寄りではあっても看板は保守派の福田派中川秀直あたりが「自民党内の政策をちゃんとしてくれ」と。なにやってんスか、
自民党の活躍で増税が飛んでくれれば当面は大成果なんですから、
とっとと谷垣氏を交代させなさい。
それこそ本当の保守として自民党だって支持率上がりますよこれ、
「今がチャンス」だと思いますよ。
(自民が切るべきカードは筋論的にも「不信任案」でしょ。だったら今何をすべきか権力闘争的に考えればおのずと答えはひとつしかない。)


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posted by kagewari/iwahara at 04:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南青山のかなり古築な木造アパート

2012年05月15日

「都会のオンボロ木造アパート」
この響きは受け取る人によって好感である場合もNG出る場合も様々です。
(個人的には大好きなキャラなんですが←戸建的雰囲気はやっぱアパートの方が上ですし古築の方が風景の一部となって自然な感じがするんですよ。)

人間の心理というのは不思議なもので、それほど意図したワケでも無く「無意識に可能性をネグってしまう」事が珍しくありません。
と、言っても調査した私も驚いたんですけれどね(笑
そうそう表参道10分以内外苑前10分以内で7万以下のアパートがあるなんて思いませんよね。
最初にネタバレしてしまいますが、調査依頼主の方は今回紹介のこのお部屋には相当に悩んだ結果申込にはならなかったのです。
それぐらい「想定外であったのと同時に有力な候補でもあった」ワケです。
(設備の問題などはむしろアリアリな方で、ロケーション自体が想定外過ぎたところありました。)

表参道・外苑前から外苑西通り方向の青山墓地へ向かうルートの南側には区画整理の進んでいない古い住宅街がありまして、
(印象的には曙橋の北側や白金高輪周囲の寺院エリアみたいな感じでしょうか、白金台から目黒までの一角にも似ているかもです)
非常に稀にですが、古築木造アパートの空室募集があることあります。
そうそう常に空室があると言う事は無いでしょう、表参道辺りのヘアーサロン勤務の若手の方など見逃す筈ありませんものね。
さて、実際どんなお部屋だったのかと言えば、

Maogai7.jpg

トイレは和式、居室はフローリング(というか板張り的な)洋間に改装されていて、前の入居者さんのペンキ塗りなんかも残っているというような、なんとも情緒豊かな木造アパートで「いかにも若手のクリエイターさんみたいな入居者の似合うお部屋」でした。
(管理はこの辺では50年選手の老舗管理会社)
特徴的なところは、私が勝手に造語で「アポロ」と呼んでいる『ユニット置き型バスルーム』が”置いてある”ところでして、
(何時の時代とは特定できないのですが、簡易型のバスルームとして古築物件で複数回見た事のあるユニットバスです。なんとなく月面着陸船のように見える事から私は「アポロ」と呼んでます。)
えーこの観覧車を置いただけのようなバスルームに内見の方も思わず「これはどう使えばいいんでしょうか」と言いつつ笑顔になるようなお部屋でした。
※設置のユニットはシャワー専用でした

このお部屋を内見したのはかれこれ6年ほど前の事です。
部屋にいると昭和設定TVドラマのセットにいるような錯覚といいますか、独特の解放感がありました。設計が古い関係で居室の元6帖和室はマンションであれば7帖超えてそうな広さがあり、窓の開口も広かったような記憶があります。
今考えると若い人より中高年の編集者なんてな方が暮らすとカッコ良かっただろうななんて思ったりもします(古い設備も大家さんと相談すれば自腹で改修できそうな雰囲気でした←えーぶっちゃけ古すぎてかなりアバウトな感じだったと)。
※古築木造アパートに暮らしてている事がカッコいい世界があるってところがポイント。
 ↑
勿論改装系の話は契約レベルでどうこう詰めるものでは無く(契約案件になると原状回復であるとかシビアなビジネスの話になるのでほんとど許可されません)、入居実績重ねて大家さんと信頼関係できてからの話になりますが、
そんな長期入居を思わせる佇まいがありましたね。

大都会の中だからこそ「オンボロ木造アパート」という響きってものが見せてくれる夢っていうのでしょうか、独特の世界ってあると思います。
どっこい生きているというか、ちょっと説明難しいですけど、
(勿論ここは必ずしも所得であるとか社会的地位とは全く関係ありません。古築木造アパートに暮らして良かったみたいな話は、そういった社会的属性に関係無く耳にする話ですから。)
■『古民家(風)cafe』はひとつの店舗ジャンルとして確立してますし、
古い木造だから出せる佇まいであるとかくつろぎが存在するのは事実ですね。

プロ的に言えば「建築コストの低いただ古いだけのアパートと、古築オンボロ木造アパートは全然別物」でありまして、
厳密にどこがどうって具体的には言えませんが、築年数の古いアパートといってもひとくくりにできないバリエーションがあるってものです。


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posted by kagewari/iwahara at 17:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | こんな部屋があった | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「部屋探しの確率」心理的側面

2012年05月07日

中古マンションを購入して自分でリノベしたであるとか、
そのまま戸建注文住宅などと「賃貸の部屋探し」は完全に別物になります。

答えは簡単で「希望通りの内容そのままがある筈が無い」です。
(注文設計ではありませんからね)
又、一般的なユーザーに建築士的知識もある筈ありませんから、仮に注文住宅を依頼する場合にも様々な変遷を経て結論に至る形になりますから”そのまま”という事は売買・賃貸どちらの場合にも通常はあり得ないところから始まる事になります。
(※ですが中古購入や分譲に比べて賃貸は選択肢の母数が100倍以上と思われなので「どちらが得」とか単純には比較はできないものなのです。)

勿論ここ皆さんご存知なので→希望条件を考える場合「大まかにこれとこれは欲しい」的な設定をしている訳です。

ここまでの流れで部屋探しの神髄があらわになっております。
特に賃貸の場合、
部屋探しとは「オルタナティブ的なもの」なんです。
「現実に置き換えるとこういうことだね」的な選択、
微妙なニュアンスになりますが「オプション的なこういうので仕方が無い」的な判断は負けになっちゃいますので”オルタナティブ”を追求するのが賃貸における基本方針になります。
(えーこの場合”オルタナテイブ”を大層な意味では考えておらず、言うならば「これが一番自分の希望を実現している”想定外”の可能性かもしれないみたいな発見」←というような意味で使ってます。)

「オルタナティブ的なもの」というのはかなり難しいものですから、結果一般的な部屋探しは「大まかな条件の範囲であれば多くを望まない」結論に軟着陸しているというのが実情かなと思います。
ここには心理的な弊害みたいなものが出ておりまして、
『大まかな条件の範囲』×『多くを望まない』
上記図式になればなるほど人の心理は『大まかな条件の範囲』がですね無意識に上昇するんですね(笑
しかも一般的な方は建築含めて不動産の専門家ではありませんから、
皮肉な事に『無意識に上昇する大まかな条件』が→「オルタナティブ的なもの」出現可能性を範囲外に押しやる現象も少なくないのです。
 ↑
ここが心配だったため以前retourの方で「建築的構成」みたいなエントリーを書いたワケです。
設備や間取り構成の整理(などなど)
http://retour.seesaa.net/article/256445704.html


不思議なもので始まりは「多くを望まない」筈だったものが基本的設定が「大まかな条件」であるため『無難』な方向性が「ちょっとでもわかりやすく条件のいいもの」に向かい、特に以下の項目、
『希望賃料・平米数・階数・築年数・マンションフラグ・バストイレ別・フローリング』
 ↑
ここいら辺が「ちょっと希望より上昇」する形で希望条件が設定される事が少なくないのです。
※専門的見地から言えば「その組み合わせだと検索母数(現実に建築として存在する数)が凄く少なくなってしまう」的失敗に陥る事も少なくないのです。


■「そんな事はそうそうないでしょう〜」と思われる方いらっしゃるかもですが大間違いなんですよ〜
話をわかりやすくする意味で『電動補助付き自転車』で考えてみましょうか。
前提条件は
「自転車のことはなんとなく知識あるが電動補助自転車のことはよく知らない。」
さて、この人物が「大まかな条件でありつつ、ちょっと希望より上昇」な希望条件をまとめてみた場合、
 ↓
「3万ぐらいの小型軽量で荷台の大きなもの(できれば新品でデザインもいい)」

えーっともう無理みたいな(笑

これほど極端では無いのですが、上記のようなパターンが(イロイロな組み合わせで)「微妙〜なんですけど、そういう賃貸住居は無いですね」な感じで著しく検索母数を最小化させたりするんです。
そんな厳しい条件で「オルタナティブ的なもの」を探そうってそれは無理ですよ。

ある意味不動産業界で仲介調査専業みたいな業態が著しく少ない(端的に言えば”経営スタイルから変えないと”採算性的に赤字にしかならないため)。→その結果詳しい説明を聞けない(あろうことか希望賃料を上げるため間違った知識なのに営業トークで追従しちゃうとか)、そんな枠組みの中「よくわからないのでつい友人に聞いてしまう(友人に不動産の専門性高い人滅多にいませんからw)」。
 ↑
このような悪循環があるのも確かですね。→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする