部屋の設計から注意すべき点もいくつか抑えておきましょうか、
マンションの場合と木造住宅の場合と違いがありますからここも大事なポイントです。
■マンションの場合
マンションの特徴は『気密性は高いが熱伝導率(外気温と同じになる性能)も高い』のが特徴です。
簡単に言えばエアコンなどでパワーかければ意外と早く室温上昇しますが、同時にその熱伝導率からじゃんじゃん逃げます(同時に日本のマンションは断熱材基本無しなので)。遠赤外線ヒーターの壁に対する間接的蓄熱効果もじゃんじゃん逃げていくのも確かなので、自分の部屋の熱が逃げるポイントを抑えないと光熱費エライ事になります。
設計図まで入手する事できませんから、ここの判断は実際の運用で確認する事になりますが、「確認するまでも無くわかっている場所」は『窓』です。
(ですから小規模なシングルルームで掃出し窓なのは事実上設計間違いなんですが、、←なので高級マンションは二重サッシや複層ガラスになってるんです。)
戸建の1階庭向きの南窓と違って、マンションの場合ベランダバルコニー南向きであっても(確かに日中は熱伝導も相まって暖かくなりますが)とにかく熱伝導率が高い事と、コンクリートは夜間放射冷却するので、南向きだろうと北向きだろうと夜の冷え込みに方位は関係ありません。
結露防止の窓枠下設置ヒーターなんてものもありますし、窓の下半分だけでもプラスチック段ボールで覆う部材がドラッグストアなどで販売さえているの目にした事あるかと思います(だったら最初から腰高窓にしてって話です)。
この両者も機能的には確かに一部断熱効果ありますが、いっその事ですね窓側にチェストボードみたいな家具を設置して『自力で腰高窓にする』ってぐらいで本当に効果出ると思います。
(ちなみにカーテンはチェストボード裏までの長尺のもののまま←ベランダへの洗濯物干しとかに不自由する事全く無い筈です。:若干不自由するのはは洗濯機がベランダバルコニー置きの場合のみ、)
この辺無対策で帰宅直後にエアコンハイパワー運転なんかしますと一発で結露してしまいます。
(窓の下の床材補修している物件って珍しくないですからご注意ください。)
なかなかぴったりのサイズを見つけつのは難しいのですが、
例えばで、組み合わせを前提に廉価なものから候補を出してみますと、
これとか(現在価格:9,990円)
デザインベンチチェスト Torino〔トリノ〕 4連 幅150cm シェルフ(ナチュラル) + ボックス(ブルーグレー)
(ちょっと幅が足りないかもなのでそこは工夫必要ですが、奥行きがほどほどなので今回の企画にはちょうどいいサイズですね。)
高級バージョンがこちら(現在価格:29,800円)
クッション付ベンチチェスト CUBE〔キューブ〕 4BOX
(高級というか重量もあるので、分譲マンションなどで当面引っ越し予定の無い方向けといえるかもです。)
上記のようなベンチを設置して、
その手前にホットカーペット敷設でマンションの足元寒い問題の対策となります。
(しつこいようですがホットカーペットの下にも断熱シート敷かないとマンションは床から熱が逃げますのでご注意ください。)
■木造住宅の場合
木造建築は2×4モノコック構造は別ですが(思うに東京圏の賃貸住居で最も熱効率が高いのは2×4でしょう)、戸建を含む一般的建築はフレーム構造なので各所にクリアランスがあったりします(しなりがあるというか)。
単純に言えば「隙間がある」ワケでして、マンションに比べれば気密性が低くなります。
その代り掃出し窓位置は南庭側など限定的ですし、賃貸アパートの場合でも木造であれば正しく腰高窓で設計されている場合もあり、肌寒い感じはしつつもマンションフローロング床などのような「冷たい」タイプではありません。
ぶっちゃけ(2×4を例外に)気密性の低さから暖房効率が悪く(急速には部屋が暖まらない)昔は”こたつ”がよく用いられたワケです。
昨今は畳の部屋も減った関係上、エアコンとこたつの組み合わせは必ずしも一般的ではありませんから(シングル向けアパートでベッド置いちゃったらは設置スペースギリギリですし)、木造は間接的蓄熱が期待できるので『遠赤外線ヒーター』であるとか、ガス栓があればこちらも遠赤外線効果の期待できる『反射型ガスストーブ』が好適です。
(ガスストーブにもファンヒーターありますが、ファンタイプ使うならエアコンでいいことになりますからファンタイプはあまりお勧めしてません。)
『ガスストーブ』が木造に向いている理由のひとつはある程度の気密性が低い=部屋自体に換気性があるとも言えるためです。
(勿論別途換気にはご注意ください。)
(現在価格:16,960円)
リンナイ ガス赤外線ストーブ R-652PMSIII [ガス種:都市ガス(13A/12A)]
(室内にガス栓が無い場合ですが、工事費用もそれほどかからないものなので大家さんにガス栓設置工事の許可を相談してみる手もあります。)
勿論「エアコン暖房で全然オッケー」な方には(効率もいいですから)そのままエアコンをご利用ください。
木造アパートでエアコンをメインで活用する場合には木造特有の気密性の低さから即暖性が劣る分「ついついエアコンの出力を上げっぱなし」などになりがちです。
天井に暖気が溜まらないように天井に向けて小型の扇風機(USBとかの安物で十分かと)とかの工夫で光熱費節約になります。
オマケですが、一般的な木造モルタルアパートの場合には相性的に「畳の部屋の方が快適」だと思いますね。
洋室希望など現代的ニーズで言えば断熱性も高いので2×4を選択するのが吉です。
厳密に2×4建築の表示がなくても、内見で室内に柱が見えない建築方式であればコンパネで二重になっているタイプなので性能的には同等に思います。
(軽量鉄骨も勿論室内から柱は見えませんがまったく違うものです。軽量鉄骨アパートは家主宅敷地内などで注文住宅的なものや専業メーカー建築で一般的木造と同等という評価です。)
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