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NPO『HOW's』(活動停止)元心理部門コンサルタント(東京カウンセリング責任者)
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『部屋から見える景観』あれこれ

2012年11月08日

所謂”景観”って奴ですが、内容的には『日当たり幻想論』のパート2みたいな感じになるかもしれません。

昨今タワー型分譲マンションあたりだとこれまた壮大な景観って事にもなるでしょうけれど、4階超えると高度恐怖症的に本当に怖いと感じる方も意外と少なくありませんから、何から何まで「所謂景観重視のが内容が上」とはなりません。
事実昨今のマンション設計は、窓に関して正直間違っているというか(勿論建築士さんはわかっているのです)、巷のイメージを優先し過ぎて無理のあるパターンも少なくありません。
往年のビンテージなどの場合では(勿論例外もありますが)この辺風評などでは無く、十分に基礎にのっとった設計も多く、高層階では『腰高窓』採光重視する場合『スリット式やルーバー式』『天井付近に専用の採光窓』『バルコニーレスでサンルーム』などで構成されますから、
所謂「戸建の1階リビング専用ともいえる『掃出し窓』を高層階にも」っていくらなんでもこれは無理があるのではなパターンがデフォルトのようになったのは現代になってからかと思います。

(※現代作でも超高級建築高層型ではしっかり窓は『腰高窓』+ベンチチェストのような仕様で窓の外には基本出無いスタイルだったりします。)

基本に戻って考えますと、
戸建1階リビングが『掃出し窓』なのは勿論庭に出るだとか洗濯物を干すなど出入り口としても利用するためであり(都内の狭小住宅の場合は干場が屋上テラスみたいな雰囲気の造りも多く上階から出るパターンもありますがこの”昭和の物干し場”って現代的に解釈すればルーフバルコニーの事です)、南向き方位による過剰な日照もテラス側のひさしでコントロールすることが前提となってます。

以前”数億”の注文住宅を取材した事ありますが、1階リビング全てをサンルームにしようと天窓まで導入して南向きに”造っちゃった”オーナーから直接「もう大失敗で、後から専用の電動ロールスクリーンを導入するなど後が大変だった(熱射地獄)」話を聞いた事あります。
このブログでも何度かレポートしてますが「日当たり」とはテラスや庭への”当たり”でありまして(言うならば窓の外直下まで)、所謂中高層なりの集合住宅上階まで日照対策無しに日差しが室内に入る部屋を想定したものではありません。
(思い切り室内に日照が入る事を前提としているなら「西向きベスト」になっていた筈で出ありまして←西向きがキツイという話も鉄板の常識ですよね。)

そもそもが巷間伝わる南向き信仰の根拠のひとつは、南中の日照角度が最も真上からに近いため(特に真夏は角度的に室内に一番日照が入りこまない)でありまして、極端な話「室内に日差しを入れないため」でもある訳です。
(なので高層ホテルとかで”真南向きの部屋”を特別に希望する人って滅多に聞いた事が無い。マンションに並ぶ高層建築で最高級なのは勿論『ホテル建築』です。みなさんホテルの構想階で『掃出し窓』でベランダバルコニーって想像します?)

■日当たりのいい部屋信仰の根拠となるのは、
『一戸建ての1階庭側リビングの事』でありまして、
(木造アパートなら1階の環境が2階にも及ぶともいえるので、上階でも南向き選択はあり得る。)
元祖日本建築であれば日差しを浴びるのは縁側であり、事実上オープンサンルームと申しましょうか、そういった構造で室内への日差しはコントロール可能な状態で設計されてます。前回までの『バス・トイレ別論』や『台所論』にも共通するように「木造建築が前提」と考えた方が正しいのです。
(※完全に西洋式設計の中でもよくある中庭式とかなどの場合、リビングは庭に面する事が前提で個別に部屋の方位とかの話にはならない。)

しかし施工主は風評と売れ行きの関連性死活問題ですので、
(間違いだとわかっていても)
中高層階マンションをバシバシ真南向きかつベランダ側最上階でもルーフバルコニーが無くても『掃出し窓』で、日照対策は「高級になればなるほど深くなるバルコニーのひさし」により対策しているのが実情です。
 ↑
これじゃ景観も何もね、、
高層階を選んだが「主な景観はカーテンだ」とかになっちゃいますよ。
(角部屋なら腰高窓の出窓なんかがあるからアレですが)
→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 17:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本建築『台所論』

2012年11月03日

更に前回のバストイレ論を引き継いで日本的建築である台所を考えてみます。勿論戻り的にはDKがこれに相当します。
元来西欧からは日本の台所は狭いという風評があり(彼らは滅多に料理作らないんですが)、間取におけるDKもダイニングに使っている人は2DK以上の場合じゃないかと思います。大体一般的な2DKをベースに考えてもDKの標準サイズは6帖であり(40uをちょうど十字に10u単位に四分割する感じ)、シングル1DKでも20u〜を前提に(これを前方後方に二分割する感じ)広くて6帖って感じです。
※ちなみに4帖半以下だと表示はKになる。

欧米的に日本のLDK(業界的申し合わせ概ね10帖以上をガイドラインにしている)が所謂通常のキッチンを意図しているとするならば、日本のDKは呼び名はだいにんぐキッチンになってますが、ダイニングテーブルを置けるのって事実上6帖以上広さが必要なので(通常の1DK・2DKで6帖以上のDKは稀)、つまるDKとは日本建築における『台所』専用と見るのが実用上の内容でしょう。
(4帖半か6帖がメインとなれば単位からして日本建築仕様)

このDK間取、
前回シリーズのバストイレ別論の時にはマンションとの関係で発生しやすい矛盾の説明になりましたが(ミニマルコンパクトでは洗濯機置場の矛盾に触れました)、今回のポイントは『二口ガスコンロ』です。
バス・トイレ別や室内洗濯機置場などの希望条件と言えばその次に浮かぶのは「二口ガスコンロ」です。
バス・トイレ別にフラグがある場合には木造アパートとの親和性が高いように、二口ガスコンロにも構造的な関連性があります。
ぶっちゃけ(ストゥディオ設計の1Rは別←詳細後述します)、
■『二口ガスコンロ』マストな人は間取り希望DKタイプじゃないと設計的矛盾が生じます。

今回も主にマンションの場合が難しいって話になりますから、マンション想定で説明します。
シングル向けマンションにおいてDKじゃなくて間取Kタイプとなれば、キッチンシンクの方向は玄関から廊下に並行となりますから(直角だったら最初から2口は”ほとんど”無理)、2口ガスコンロが置けるキッチン回りの延長×室内幅を考えれば=床面積的にもかなり広く無ければいけません。
ダイレクトに2口マスト=賃料が上がってもいい(床面積の広い部屋)となります。
しかも床面積が広くても居室の広さは同じで「キッチンが広くできればDKタイプ」を結果として意味する事になる。
実際シングル向けのお部屋を探した経験あるかたならおわかりと思いますが、マンションでDKタイプと言えば主に古築(日本建築時代)がメインで、浴室もバランス釜でバス・トイレ別という台所設計だったりするものです。
新しいマンションの大半はシングルルームの場合1Kタイプがメインであり、昨今の需要は居室7帖以上ですから(マンションの広告図面の計測サイズによく利用される団地サイズ計算だと1.29u×7帖=9.03uですが実はこの広さ古築木造アパートの江戸間6帖9.24uより狭い)、二口ガスコンロを余裕で置ける広さを選ぶのか居室を7帖以上とする設計を選ぶのか設計士は悩むところです。
→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 02:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする