ヤフーオークションってところはPCなんかの故障歴なんかを探るにも便利なサイトで(ジャンク化して流通している型番の故障傾向がわかったりする)、何気に見ていると、
「やっぱ所謂一般コンシューマー向けのパッと目につくようなマシンは壊れる」のです。
それに比べて法人向けモデルとかは強固な事例多いですし、所謂『このモデルの持病』のように語られる典型的故障とかも少なかったりします。
(仮にあっても次期モデルでは解決しているとか)
日本のモノづくりの怪しさの背景に「実は底が割れた」ところもあんのかな〜と思ったりします。
昭和の景気のいい時代はPCなんか2年3年で買い替えとかね普通だったりしましたから、SON○タイマーなんて話じゃありませんが、家電製品開発段階の想定耐用年数は(同じ日本製でも車産業などと比べて)決して高くなかったのじゃないかと思います。
それでも、
昔は「幅があった」と言いますか「遊び」があったといいますか、開発の余裕というか「ちょっといいパーツを使ったり」開発部単独でここだけはこれみたいな拘りなどが許されたと思うのですが、グローバリズム以来の価格競争はそういうった余裕を一切許しませんから、キツキツになってんのかな〜と思いますね。
(※大手の某モデルなんかどっから考えても仕入れ原価500円もしない電源プラグ回りのパーツをケチって本体どっこも壊れていないのに通電しなくなる持病があったりね、ちょっと唖然とするというか、、更に某有名大手有力廉価モデルに熱暴走持病があったり、)
思い出してみると、往年の力作にも持病はありましたね(笑
やれこのモデルはインバーターが弱いだとか、モニターのフレキシブルケーブルの接続甘いだとかね、ある種の錯覚なのかもしれないですね。
当時のPCなんてそりゃ〜高価なものでしたから、数千円の交換パーツも「安上がり」に感じたものですが、現在の本体数万モデルだと数千円の交換パーツ3個で中古の本体が買えるとかなってますから、当時と比べて「致命的感」が大きいだけなのかもしれない。
とはいえです、
「枯れた技術重視の法人モデルに比べて一般コンシューマーモデルが”ちょっとな〜でもいい”な傾向」は確かにあるように思います。
これをやっちゃうとメーカーのブランド信用力にも関わる事なので(SON○タイマーなんかは「性能の裏返し」だったのである意味好評価の一種だったんですが)、不注意というか”競争力”なんて実態の無いモノ相手にテンパっちゃっているのかな〜と心配にもなります。
昔の日本建築には欄間だとかね、必ずしも機能性として必要では無い造作が随分ありました。
そういったものが全て取り去られていく現状も「どうなんだろうか」と思うワケです。
(確かに和室造作は様式的なものですが、下手なデザイナーズなんて相手にならなないぐらいプルーフされ技術や知識など力の入ったものでしたから。←超高級戸建てなどにはなんだかんだいって「茶室風」など力の入った和室があったりします。)
建築の場合最近は「とにかく工期の短縮」に偏り過ぎていないか、「大丈夫なんだろうか」とこちらが心配になる事も少なくありません。
古い言葉ですが、
「安かろう悪かろう」ではね〜、立つ瀬が無いというか、、
あまりにも個人的意見なんですが、
今でも「ブラウン管モニター」とかあれば買う人いたと思うんですけどね。
(今さら作れば大変高価になっちゃうことわかりますけど)
特に日本における家電のモノ造りは右往左往し過ぎだったのじゃないでしょうか、
車産業はかなり戦略的にモデルを絞ったりしてブランディングを重視していた←これが可能だった背景に政府の優遇措置があったのも事実なんスけどね。
高度経済成長期ならいざ知らず、新製品発表ペースであるとか本来成熟した先進国ともなれば、家電作業は信頼性重視のスローペースでもいんですよ。最先端と十分なテストを経た完成度の高いモデルが少々高価でも長持ちするって流れでいんじゃないかと思います。
安くてしょっちゅう新製品とかって流れ自体がバッタもんみたいに見えるんですけどね。
車産業と比べると家電の脆弱さはちょっと極端ですよ(車産業とはスケール違いますが家電に対してもエコポイントであるとか優遇措置あったのだし)。
■根本的なとこですけれど
やれモノ造り文化みたいな話を耳にしますが、80年代の中曽根政権前川レポート時代からですね、産業の「ソフト化(三次産業化)」は鉄板の経済方針であって、二次産業は需要の飽和もあるけれど国民に十分に社会資本的に豊かになって”しまった”を踏まえての三次産業化ですから。
米国の場合は極端に金融産業云々になりましたが、所謂サービス業の拡大にシフトするべきって話が出て「かれこれ30年ぐらい」経っちゃっているんですよ。
(経済のソフト化なんて論議してたの「私が経済学部の学生してたころの話」ですよマジ、)
グローバリズムの解釈しかり、
なんかピントがズレてるんじゃないですかね。
どこがいかんのかな〜、どっかの経済団体が極端に強いロビー活動しているとも思えないですし、
何故『競争力』とか発展途上国との競争とかの話になってしまうのかわからないのですよ。
どんどん追いつかれているなんて話もありますが、国民一人当たりのGNP比較すれば日本は圧倒しているのであって、経済界というか産業界は何故わざわざ発展途上国経済と同じ土俵で競争しようとしているのかがわからない。
(妙な勘違いで余計な海外進出して、余計に悪循環化しているように見えるんですよね。←この手法は植民地主義だから、これまた随分昔の経済学ですよ。)
数字見て分析しているのでは無いので、随分乱暴な憶測なんですが、
■「既に依存関係に無い米国市場のシェア」とかの競争力の事が「所謂ひとつの競争力という抽象概念」の元ネタなんじゃないですかね。
ぶっちゃけ今の日本は米国市場への輸出とか額的にもたいした事は無くて(国内需要のがよっぽど大きいし車の生産なんて米国向けのものは現地で生産してますし)、
その必要があるのかはともかく、仮に大儲けしたければ中国に中国では生産できないものを売ればいいだけの話だったので、下手に中国に直接投資せず(ODA的間接投資でよい)売り続けるだけでよかった。「いやいや技術的にもすぐ追いつかれますよ」なんてご意見あるかもですが、
あれれ?日本の売りって「生産ラインなりの管理だとか技術以外のノウハウが凄いと随分自慢してたじゃないですか」その話はどこいっちゃったんですか。
しかも、日本は所得に困っているワケでも無いので、中国の製品が安すぎれば適正に輸入品に関税かければいいだけです。
↑
ここもですね、資材購入だとか「後に米国向けの輸出するため」安価に輸入部材が必要とかになってるのじゃないですかね。(米国との貿易摩擦で米国向けの商品は米国内で作れってさんざ言われてかれこれ30年→)実際米国向け輸出生産額の対GNP比なんて今やたいした額じゃないのに。<対中輸出のがよっぽど額大きい。
なんかおかしい、意図がよくわからない。
あんましこの辺の事を考えた事が無かったので、手元になんら数字無いのですけど、
90年代以降の日本は『経済運営』そのものを根本的に間違っていたのではないかと、ちょっと考えたりします。
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住まいに関係あるのか微妙な話ですが、
2013年04月26日
木造建築への期待
2013年04月19日
マンションライフには様々なトレードオフがつきものになってきます。
理想を言えば住宅は木造建築がベターでありまして、フレーム工法から2×4の登場以来モノコック系の設計が増えている木造建築は(フレーム工法でも内側に壁部材を貼って居室から柱が見えない設計もあります)、人口増にストップがかかった今土地の有効活用という意味でも期待大です。
梅雨のある日本の場合、断熱材であるとかマンションに比べて木造住宅の持つアドバンテージは大きく(逆にここが日本においてエアコン設備がマストになった始まり)事実一般公開している資料のDATAベースなんかですと常に木造戸建てはアクセスの多い物件種別です。
シングルベースで考えると、最も贅沢なのが「ミニ戸建平屋」であり次に「テラスハウス式低層高級建築」なんてジャンルになりますが母数的に著しく数が少なく、主力は木造アパートです。
残念な事に所謂学生アパートに始まる廉価な賃料の古築アパートは設備・オリティーともに中堅シングル向き的には「ちょっとな〜」な経験されて就職されている層かなり多くなる関係で、給料稼ぐようになったらマンションへな流れでマンション志向が無意識にできあがっちゃっている部分少なく無いと思います。
(それでも無頼な男子諸君には格安古築アパート暮らしを期待しますけどね、)
現在のマンションのイメージも(高度経済成長などで)更地売買がほどんど期待できなところからやむを得ず『分譲マンション』というカテゴリーが登場した関係で、更にマンションと言えばワンランク上のようなイメージもできあがっているように思いますが、事の始まりは「更地購入が難しく戸建てを断念してやむを得ず」から始まっているのですから、最高級なのが『木造戸建ての注文住宅』なのは説明するまでも無い話です。
考えてみれば実際の不動産管理の現場で「戸建てなら無条件に全てペット可」のようになっていない事も小規模木造住宅のイメージアップに繋がらないのかなと思いますね。
(最近の分譲マンションは大概管理規約上「ペット可」なので、一時はペット可探すなら分譲マンションなんて時代があったぐらいなんです。)
意外に思われるかもですがこの点でも分譲に(市場のニーズを反映する的に)後れを取ったとこありますね(盲点だったと思います)、
木造建築は修繕などの工事も割安なので(木質なのでペットの破損が起きやすい難点はありますが)、「木造なら大概ペット可だよ」とかだったら随分違っただろうになどと思ったりもします。
(ゴリゴリに法的解釈するとペット禁止を名目に強制退去を迫る事はできないので、ペット禁止の特約自体がグレーなもので、東京都は『東京ルール』作る時そこいら辺にも配慮あったらと思うのですが、残念ながら行政は東北の仮設住宅などでもペットとの同居を全く前提としていないなどこの辺の理解というか関心低いんですよね。)
結果論としてマンション需要は現在でも高いですから、市場経済の流れで新規建築の半数以上はかなり前から『非木造建築』であり、このままいっちゃうと木造住宅はどんどん減少してしまいます。
木造の工法も変わってきてますし、高級軽量鉄骨建材の耐火ボードなども造り方によっては流用できるところもあるんじゃないかと(高級戸建てはいざ知らずアパートの場合軽量鉄骨造は内容を見てじゃないと厳しい建築)、高度に大工の技が必要な高級木造を期待しているのでもありません。
ザックリ言えば「耐用年数60年前後のガッチリした木造」が望まれる。
元来都市部の防火対策は都市計画に負う部分が大きく、延焼を広げない街づくりというか本旨はそっち方面なんですよ。そこまで建築に依存するのも違っているでしょう。
確かに日本の非木造は関東大震災や東京の大空襲の教訓から始まった部分多数ですが、上記のようにこの間建築自体も随分変わってきてますし、懸案事項だった商店街の長屋建築が防火対策的に解決した訳でもありません。不動産の権利関係関わっているので非木造建築を奨励したら解決するものでもなく民間の地上げなどに依存すれば問題になるしで、本当はここ行政の力の見せ所。
一概に木造建築を増やせばいいと思っているのでは無いのですが、
これほどまでに偏って日本の風土に合っていない非木造化をごり押しするような状況が続くことは長期的に見てどうにも無理筋です。
(経済成長目論見部分の投資の伸びを大規模建築に求めちゃいかんでしょう。やるなら正々堂々”公共投資”として地味なインフラ整備をするのが正しい。地盤の液状化なんかを所有者に丸投げするのは行政判断として間違っていると思います。)
■賃貸の現場的には
シングルでもファミリーでも『高級木造アパート』非常に不足しておりまして、
是非増えてほしいジャンルなんです。
(地方・郊外におけるシングル向けであれば『ミニ戸建平屋』最強。)
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理想を言えば住宅は木造建築がベターでありまして、フレーム工法から2×4の登場以来モノコック系の設計が増えている木造建築は(フレーム工法でも内側に壁部材を貼って居室から柱が見えない設計もあります)、人口増にストップがかかった今土地の有効活用という意味でも期待大です。
梅雨のある日本の場合、断熱材であるとかマンションに比べて木造住宅の持つアドバンテージは大きく(逆にここが日本においてエアコン設備がマストになった始まり)事実一般公開している資料のDATAベースなんかですと常に木造戸建てはアクセスの多い物件種別です。
シングルベースで考えると、最も贅沢なのが「ミニ戸建平屋」であり次に「テラスハウス式低層高級建築」なんてジャンルになりますが母数的に著しく数が少なく、主力は木造アパートです。
残念な事に所謂学生アパートに始まる廉価な賃料の古築アパートは設備・オリティーともに中堅シングル向き的には「ちょっとな〜」な経験されて就職されている層かなり多くなる関係で、給料稼ぐようになったらマンションへな流れでマンション志向が無意識にできあがっちゃっている部分少なく無いと思います。
(それでも無頼な男子諸君には格安古築アパート暮らしを期待しますけどね、)
現在のマンションのイメージも(高度経済成長などで)更地売買がほどんど期待できなところからやむを得ず『分譲マンション』というカテゴリーが登場した関係で、更にマンションと言えばワンランク上のようなイメージもできあがっているように思いますが、事の始まりは「更地購入が難しく戸建てを断念してやむを得ず」から始まっているのですから、最高級なのが『木造戸建ての注文住宅』なのは説明するまでも無い話です。
考えてみれば実際の不動産管理の現場で「戸建てなら無条件に全てペット可」のようになっていない事も小規模木造住宅のイメージアップに繋がらないのかなと思いますね。
(最近の分譲マンションは大概管理規約上「ペット可」なので、一時はペット可探すなら分譲マンションなんて時代があったぐらいなんです。)
意外に思われるかもですがこの点でも分譲に(市場のニーズを反映する的に)後れを取ったとこありますね(盲点だったと思います)、
木造建築は修繕などの工事も割安なので(木質なのでペットの破損が起きやすい難点はありますが)、「木造なら大概ペット可だよ」とかだったら随分違っただろうになどと思ったりもします。
(ゴリゴリに法的解釈するとペット禁止を名目に強制退去を迫る事はできないので、ペット禁止の特約自体がグレーなもので、東京都は『東京ルール』作る時そこいら辺にも配慮あったらと思うのですが、残念ながら行政は東北の仮設住宅などでもペットとの同居を全く前提としていないなどこの辺の理解というか関心低いんですよね。)
結果論としてマンション需要は現在でも高いですから、市場経済の流れで新規建築の半数以上はかなり前から『非木造建築』であり、このままいっちゃうと木造住宅はどんどん減少してしまいます。
木造の工法も変わってきてますし、高級軽量鉄骨建材の耐火ボードなども造り方によっては流用できるところもあるんじゃないかと(高級戸建てはいざ知らずアパートの場合軽量鉄骨造は内容を見てじゃないと厳しい建築)、高度に大工の技が必要な高級木造を期待しているのでもありません。
ザックリ言えば「耐用年数60年前後のガッチリした木造」が望まれる。
元来都市部の防火対策は都市計画に負う部分が大きく、延焼を広げない街づくりというか本旨はそっち方面なんですよ。そこまで建築に依存するのも違っているでしょう。
確かに日本の非木造は関東大震災や東京の大空襲の教訓から始まった部分多数ですが、上記のようにこの間建築自体も随分変わってきてますし、懸案事項だった商店街の長屋建築が防火対策的に解決した訳でもありません。不動産の権利関係関わっているので非木造建築を奨励したら解決するものでもなく民間の地上げなどに依存すれば問題になるしで、本当はここ行政の力の見せ所。
一概に木造建築を増やせばいいと思っているのでは無いのですが、
これほどまでに偏って日本の風土に合っていない非木造化をごり押しするような状況が続くことは長期的に見てどうにも無理筋です。
(経済成長目論見部分の投資の伸びを大規模建築に求めちゃいかんでしょう。やるなら正々堂々”公共投資”として地味なインフラ整備をするのが正しい。地盤の液状化なんかを所有者に丸投げするのは行政判断として間違っていると思います。)
■賃貸の現場的には
シングルでもファミリーでも『高級木造アパート』非常に不足しておりまして、
是非増えてほしいジャンルなんです。
(地方・郊外におけるシングル向けであれば『ミニ戸建平屋』最強。)
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マンションにおける洗濯もの干しの今後
2013年04月15日
先日の空気清浄機の話じゃないですが、もっぱら洗濯物干し問題といえばほとんど「マンション限定」と考えていいと思います。
しつこいようですが念押ししておきますと「厳密に言うと本来マンションは洗濯もの外干し禁止」です。これは建築的にも防犯上も保守管理上も資産価値的にも都市計画的にもそうなんです。
実際の運用では分譲マンションの一部やデザイナーズなどが管理規約や契約上外干しNGとなっているだけで、一般的なマンションはベランダバルコニーでの洗濯物干し禁止とはなっていません。
ここの背景なんですが、
建築基準上であったり公取的指導であったり不動産業界団体などでの分類で『団地』ってジャンルが無いんですよね。(ここ公団住宅で考えればわかりやすいかなと「分類上マンションである原宿団地の呼称はそのまま”団地”です」)
概念としては「団地とマンション」は違う筈なんですけど、不動産取引上の分類は「非木造はマンション」「木造と軽量鉄骨はアパート」となっているだけなので、暮らし方というか感覚的にゴッチャになってしまっているんです。
日本における非木造は文化住宅に始まる公団がリードしてきたものですが、
当時の設計や都市計画は「郊外の大規模開発ベッドタウン」的なものであったため(公営住宅もこの辺の設計意匠に倣うものに思います)、交通量の多い公道沿いであるとか所謂高級建築であるとかシングル向けであるとか防犯性などの想定から暮らし方まで現在の状況とは全く違うものです。
(そもそも文化住宅的アプローチは「戸建ての生活を都市部で」的なものであるため生活習慣的にも戸建て時代の暮らし方と違うものを想定していないと思います。)
などなどありましてですね、
すっかり日本では「マンションでもベランダバルコニーで洗濯もの干し」が一般的なまま継続しているのですが、前述のとおり本来は外干しNGなんです。
(古くは外干しでも日本も外国も同様に”共同での屋上干し”がメインで、更に欧米では洗濯乾燥機が一般的なので、ランドリールーム設備であったり、高級住宅であれば”ランドリールーム”として乾燥まで考えられている。)
実際昭和の試行錯誤の時代には意図的にベランダバルコニーの無い建築も少なくありません。
(昭和古築マンションには「洗濯もの干しスペースとしてサンルーム構造」持つものの少なくありません。このサンルームは所謂現代のベランダバルコニーの外側にも窓がある造りのようなものです。←縁側的イメージでもある。)
そして先日記事記載のとおり、昨今では「アレルギー物質や関東では放射性物質、はては中国からの大気汚染」などなど、交通量の多い公道に近い(都市計画上中高層建築は事実上幹線道路沿いでなければ建築できない)だけでなく、マンションにおいて選択ものを干す事は「実際問題違うのじゃないか」な認識拡大していくものに思います。
(注1:後述のとおりで日本に「ドラム式洗濯乾燥機」が普及始まった事にマンション物干し問題も関係しているでしょう。)
(注2:戸建てや木造アパートは都市計画低層指定区画がメインとなるので放射性物質はともかく排ガスであるとかバルコニー部分の錆問題であるとか区分所有特有の資産上の問題であるとか躯体の温度変化問題含めてマンションとは事情が大きく違い、現代でも屋外物干しメインで問題ありません。注1記載のドラム式洗濯乾燥機も振動や床強度含めて戸建ては例外としてマンション用設備と考えてもいいぐらいです。)
ちなみにですが北海道出身の私にとってはですね、外干しNGとかなんとも感じないのです。ご存知かと思いますが北海道で冬に洗濯ものを外で干せば「凍っちゃいます」から(笑
なにせ北海道の住宅は(土地だけはタダみたいなものですから)広いので洗濯機置き場もランドリールーム的に室内干し可能なスペースが割かれる設計が少なく無いですね。
(※窓があれば一定の日も当たりますが殊更サンルーム的な設計ということはありません。)
■勿論一番堅い選択は『ドラム式の洗濯乾燥機』となります。
とわいえ、乾燥時の温度設定であるとか容量的に全部を乾燥機でというのは難しい場合もあるだろう的に「浴室乾燥機能」なんていう設備もあります。
なんですが特別に浴室乾燥機能を謳っていなくてもマンション浴室は24時間換気が基本なので、乾燥機能は実装されていると考えてもらって問題ありません。「風の流れ」さえあれば十分な乾燥能力持ちます。(←”追炊き派”で常に浴槽に水を張っている方は事情違いますのでご注意ください。)
それでも、
布団干しにしても(しつこく説明しますが現代社会では”布団叩き”は必要ありません)、通常の洗濯でも太陽に当ててと希望される方少なく無いでしょう。
となれば、窓内側に効率的な物干し可能な機能をビルドインしたいところです。
理想は天吊り電動の物干しなんですが(これ実際に実装されてる賃貸物件あります)、原状回復考えれば賃貸でこれを工事しちゃうとかはあまりにも無理がありますし、窓際はそれなりの幅があるので強化型突っ張り棒の設置も無理があります(強度的にも厳しいでしょう)。
■DIYで簡単に考えられる対策は『左右に置いた家財の上に市販の物干し竿を”渡して置く”』になります。
シンプルに考えれば物干し竿を渡せる同じ高さでハイト180cm前後の家財(しかも奥行的に邪魔にならない)を探せばいい事になります。さて、そんな都合のいい家財って何かあるかと考えてみてですね、一般事例から考えられる候補は『本棚』『収納棚』あたりがせいぜいです。
極論高さ180cm幅180cmのハンガーラックという究極もあるかと思いますがそうそう便利な商品は無いだろうとあれこれ探してみると。
(格安で工事で天井から下げるタイプあるんですが現状回復で問題になってはいけないのであえてこの場では同商品は紹介しません。)
■やはり「室内干しアイテム」需要は相当にあるようで、
→続きを読む
しつこいようですが念押ししておきますと「厳密に言うと本来マンションは洗濯もの外干し禁止」です。これは建築的にも防犯上も保守管理上も資産価値的にも都市計画的にもそうなんです。
実際の運用では分譲マンションの一部やデザイナーズなどが管理規約や契約上外干しNGとなっているだけで、一般的なマンションはベランダバルコニーでの洗濯物干し禁止とはなっていません。
ここの背景なんですが、
建築基準上であったり公取的指導であったり不動産業界団体などでの分類で『団地』ってジャンルが無いんですよね。(ここ公団住宅で考えればわかりやすいかなと「分類上マンションである原宿団地の呼称はそのまま”団地”です」)
概念としては「団地とマンション」は違う筈なんですけど、不動産取引上の分類は「非木造はマンション」「木造と軽量鉄骨はアパート」となっているだけなので、暮らし方というか感覚的にゴッチャになってしまっているんです。
日本における非木造は文化住宅に始まる公団がリードしてきたものですが、
当時の設計や都市計画は「郊外の大規模開発ベッドタウン」的なものであったため(公営住宅もこの辺の設計意匠に倣うものに思います)、交通量の多い公道沿いであるとか所謂高級建築であるとかシングル向けであるとか防犯性などの想定から暮らし方まで現在の状況とは全く違うものです。
(そもそも文化住宅的アプローチは「戸建ての生活を都市部で」的なものであるため生活習慣的にも戸建て時代の暮らし方と違うものを想定していないと思います。)
などなどありましてですね、
すっかり日本では「マンションでもベランダバルコニーで洗濯もの干し」が一般的なまま継続しているのですが、前述のとおり本来は外干しNGなんです。
(古くは外干しでも日本も外国も同様に”共同での屋上干し”がメインで、更に欧米では洗濯乾燥機が一般的なので、ランドリールーム設備であったり、高級住宅であれば”ランドリールーム”として乾燥まで考えられている。)
実際昭和の試行錯誤の時代には意図的にベランダバルコニーの無い建築も少なくありません。
(昭和古築マンションには「洗濯もの干しスペースとしてサンルーム構造」持つものの少なくありません。このサンルームは所謂現代のベランダバルコニーの外側にも窓がある造りのようなものです。←縁側的イメージでもある。)
そして先日記事記載のとおり、昨今では「アレルギー物質や関東では放射性物質、はては中国からの大気汚染」などなど、交通量の多い公道に近い(都市計画上中高層建築は事実上幹線道路沿いでなければ建築できない)だけでなく、マンションにおいて選択ものを干す事は「実際問題違うのじゃないか」な認識拡大していくものに思います。
(注1:後述のとおりで日本に「ドラム式洗濯乾燥機」が普及始まった事にマンション物干し問題も関係しているでしょう。)
(注2:戸建てや木造アパートは都市計画低層指定区画がメインとなるので放射性物質はともかく排ガスであるとかバルコニー部分の錆問題であるとか区分所有特有の資産上の問題であるとか躯体の温度変化問題含めてマンションとは事情が大きく違い、現代でも屋外物干しメインで問題ありません。注1記載のドラム式洗濯乾燥機も振動や床強度含めて戸建ては例外としてマンション用設備と考えてもいいぐらいです。)
ちなみにですが北海道出身の私にとってはですね、外干しNGとかなんとも感じないのです。ご存知かと思いますが北海道で冬に洗濯ものを外で干せば「凍っちゃいます」から(笑
なにせ北海道の住宅は(土地だけはタダみたいなものですから)広いので洗濯機置き場もランドリールーム的に室内干し可能なスペースが割かれる設計が少なく無いですね。
(※窓があれば一定の日も当たりますが殊更サンルーム的な設計ということはありません。)
■勿論一番堅い選択は『ドラム式の洗濯乾燥機』となります。
とわいえ、乾燥時の温度設定であるとか容量的に全部を乾燥機でというのは難しい場合もあるだろう的に「浴室乾燥機能」なんていう設備もあります。
なんですが特別に浴室乾燥機能を謳っていなくてもマンション浴室は24時間換気が基本なので、乾燥機能は実装されていると考えてもらって問題ありません。「風の流れ」さえあれば十分な乾燥能力持ちます。(←”追炊き派”で常に浴槽に水を張っている方は事情違いますのでご注意ください。)
それでも、
布団干しにしても(しつこく説明しますが現代社会では”布団叩き”は必要ありません)、通常の洗濯でも太陽に当ててと希望される方少なく無いでしょう。
となれば、窓内側に効率的な物干し可能な機能をビルドインしたいところです。
理想は天吊り電動の物干しなんですが(これ実際に実装されてる賃貸物件あります)、原状回復考えれば賃貸でこれを工事しちゃうとかはあまりにも無理がありますし、窓際はそれなりの幅があるので強化型突っ張り棒の設置も無理があります(強度的にも厳しいでしょう)。
■DIYで簡単に考えられる対策は『左右に置いた家財の上に市販の物干し竿を”渡して置く”』になります。
シンプルに考えれば物干し竿を渡せる同じ高さでハイト180cm前後の家財(しかも奥行的に邪魔にならない)を探せばいい事になります。さて、そんな都合のいい家財って何かあるかと考えてみてですね、一般事例から考えられる候補は『本棚』『収納棚』あたりがせいぜいです。
極論高さ180cm幅180cmのハンガーラックという究極もあるかと思いますがそうそう便利な商品は無いだろうとあれこれ探してみると。
(格安で工事で天井から下げるタイプあるんですが現状回復で問題になってはいけないのであえてこの場では同商品は紹介しません。)
■やはり「室内干しアイテム」需要は相当にあるようで、
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賃貸相場の動向予測
2013年04月05日
昨年度までの民主党デフレどん底景気と比べて、明らかに変化あると思います。
このブログでも経済学的に「インフレターゲット」の有効性説明したことありますが(その内容はともかく)安倍政権は経済政策に限っては今のところ成果を挙げています。
しかし不動産相場がこれでいきなり上昇するとかはありません。
こちらも経済原則ですが、元来供給過剰で東京などでも少子高齢化本格化による「一人暮らし世帯の爆発的増加」を迎えるまでは母数的にも需給実数的にも大きな変化は無いでしょう。
確かに分譲マンションの売れ行きは上昇基調のようですが、これも特定分野となるので都心近くの「分譲賃貸」の賃料が変化するには至らないと考えます。
(資産管理目的の中古マンション売買価格が大幅に上昇するとは考え難い。)
予想されるのは、
引っ越し控えをしていた潜在需要が動き出すという事かと思いますが、あくまでも流動性の促進程度で実際の消費行動は「高い住環境の部屋へ移動する」だけなので、経済原則的には「賃貸居住者の平均賃料」は上昇するかもしれませんが、これは高い賃料の部屋に移動があるだけで(その高い賃料の人は更に高い賃料の部屋に移動してますから)、賃料相場そのものが変化する事には至らないという事です。(前述の都心部における「分譲賃貸」の賃料が変化するのは、インタゲ政策の結果金利上昇があった場合。)
不動産賃貸相場がダイレクトにインタゲ政策と連動しないのは「市場で頻繁に取引がある商品ではない(毎月再契約するような商行為では無い)」という部分もあります。
ですから、賃貸相場はそうそう変化しないがホテルや旅館の宿泊料金などはインフレ連動すると考えられますね。
局面で見れば「構造的な需給ギャップ」のある部門で居所的な相場の変化もあるかもしれませんが。仮にあるとしても「余り気味だった2DKタイプ」などの相場が安定するぐらいじゃないかと思います。
少子高齢化により一部大学が郊外の学部を都心に戻すなどの動きもあるようですが、これも相場に影響及ぼすほどの規模にはならないでしょう。
■そして不動産相場において重要な変遷なんですが
「少子高齢化の流れ」=「必ずしも今より広い部屋へ引っ越す事が希望とならない」部分です。
このブログで時々取り上げる『ミニマルコンパクト』、
地方都市であるとか本当の寒村などと違って、不動産は高くなれば高くなったで利用目的というか使い方も求められる居住性も違ってきますから、
車庫必須の地方における動向と、自家用車無しがデフォルトになる東京の賃貸とでは構造的にその内容が違ってます。
東京なんかの賃貸では「駅徒歩距離」のがひょっとすれば「床面積数平米の差」より重要で、とりわけ街選びが更に重要だったりしますから「広さ絶対主義」みたいなものが常に有利とはならない。
(将来的には「高機能図書館」が近くにあれば書斎スペースはいらないってアダルト世代も頭角するかもしれません。)
考えれば考えるほど都市生活の将来は「広義の高機能シングル住居」へのニーズが高まりますから、不動産を敷地面積的に考えれば、相場が下落してもおかしくないぐらいの話なんです。
(仮に不動産相場に大きくテコ入れがあるとするなら「地方自治体」などの賃料補助などの動きになるのでは無いでしょうか。←広くなった分のコストが補てんされるなら「広くてもいいね」と考える層を引き留められますしね。政策的合理性考えると地方自治体が人口増を狙う場合「ファミリー世帯大歓迎・保育園多数・自治体賃料補助制度ありシングルマザー世帯には更に援助があります」なんてな打ち出し方はアリアリだと思いますから。)
都市部に関わらずLDKが人気になったのも「事実上ストゥディオ需要」なんですよ。
→続きを読む
このブログでも経済学的に「インフレターゲット」の有効性説明したことありますが(その内容はともかく)安倍政権は経済政策に限っては今のところ成果を挙げています。
しかし不動産相場がこれでいきなり上昇するとかはありません。
こちらも経済原則ですが、元来供給過剰で東京などでも少子高齢化本格化による「一人暮らし世帯の爆発的増加」を迎えるまでは母数的にも需給実数的にも大きな変化は無いでしょう。
確かに分譲マンションの売れ行きは上昇基調のようですが、これも特定分野となるので都心近くの「分譲賃貸」の賃料が変化するには至らないと考えます。
(資産管理目的の中古マンション売買価格が大幅に上昇するとは考え難い。)
予想されるのは、
引っ越し控えをしていた潜在需要が動き出すという事かと思いますが、あくまでも流動性の促進程度で実際の消費行動は「高い住環境の部屋へ移動する」だけなので、経済原則的には「賃貸居住者の平均賃料」は上昇するかもしれませんが、これは高い賃料の部屋に移動があるだけで(その高い賃料の人は更に高い賃料の部屋に移動してますから)、賃料相場そのものが変化する事には至らないという事です。(前述の都心部における「分譲賃貸」の賃料が変化するのは、インタゲ政策の結果金利上昇があった場合。)
不動産賃貸相場がダイレクトにインタゲ政策と連動しないのは「市場で頻繁に取引がある商品ではない(毎月再契約するような商行為では無い)」という部分もあります。
ですから、賃貸相場はそうそう変化しないがホテルや旅館の宿泊料金などはインフレ連動すると考えられますね。
局面で見れば「構造的な需給ギャップ」のある部門で居所的な相場の変化もあるかもしれませんが。仮にあるとしても「余り気味だった2DKタイプ」などの相場が安定するぐらいじゃないかと思います。
少子高齢化により一部大学が郊外の学部を都心に戻すなどの動きもあるようですが、これも相場に影響及ぼすほどの規模にはならないでしょう。
■そして不動産相場において重要な変遷なんですが
「少子高齢化の流れ」=「必ずしも今より広い部屋へ引っ越す事が希望とならない」部分です。
このブログで時々取り上げる『ミニマルコンパクト』、
地方都市であるとか本当の寒村などと違って、不動産は高くなれば高くなったで利用目的というか使い方も求められる居住性も違ってきますから、
車庫必須の地方における動向と、自家用車無しがデフォルトになる東京の賃貸とでは構造的にその内容が違ってます。
東京なんかの賃貸では「駅徒歩距離」のがひょっとすれば「床面積数平米の差」より重要で、とりわけ街選びが更に重要だったりしますから「広さ絶対主義」みたいなものが常に有利とはならない。
(将来的には「高機能図書館」が近くにあれば書斎スペースはいらないってアダルト世代も頭角するかもしれません。)
考えれば考えるほど都市生活の将来は「広義の高機能シングル住居」へのニーズが高まりますから、不動産を敷地面積的に考えれば、相場が下落してもおかしくないぐらいの話なんです。
(仮に不動産相場に大きくテコ入れがあるとするなら「地方自治体」などの賃料補助などの動きになるのでは無いでしょうか。←広くなった分のコストが補てんされるなら「広くてもいいね」と考える層を引き留められますしね。政策的合理性考えると地方自治体が人口増を狙う場合「ファミリー世帯大歓迎・保育園多数・自治体賃料補助制度ありシングルマザー世帯には更に援助があります」なんてな打ち出し方はアリアリだと思いますから。)
都市部に関わらずLDKが人気になったのも「事実上ストゥディオ需要」なんですよ。
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