ブログ引越しにより2010年8月以前の過去記事引用リンクは旧ブログのHTML簡易表示となります。旧ブログページ上ではコメント等一部機能は使用できません。
最新記事
retour

retourRetour.png
本店blog『retour&Retour』

VCroomOrder

空室調査依頼フォーム
規定はこちら/予約制
他社”併用”NGです


■ gmail等迷惑メールフィルター搭載アカウントからの問い合わせについて
フィルター誤判定にご注意ください。

■空室調査は「予約制」です
スケジュール等確認が取れない場合ご依頼はキャンセルされます

retour_nb.jpg

LINK
RELIGARE・DADAcafe
エイムデザイン研究所
aoydesign
ペアシティシリーズのTNワークス
阿佐ヶ谷アクロスシティ
悪徳不動産屋の独り言
pieni kauppa北欧ブログ
Loule
Miyoko IHARA &Junya WATANUKI WEBSITE
Profile
kagewari/iwahara(59)
kgw89.jpg (こちらが本職です「心理学ブログ」)

NPO『HOW's』(活動停止)元心理部門コンサルタント(東京カウンセリング責任者)
有)retour東京』web部 『Kagewari精神分析相談事務所』運営責任者
retour&Retour』・『Kagewari精神分析沖縄分室』ブログライター
・未承認前提の”コメント欄の私的利用”はルール違反でありSPAMと見做し処置をします
(削除を前提とする投稿も同様です)

・SPAM対策として一部キャリアからの投稿がIP規制の対象となっています

・コメント欄は承認制です
※一定期間を経過した記事のコメント機能は利用できません
 以下告知参照
 「コメント欄管理の告知」

(現在は概ねコメント欄閉鎖の方向で運営してます)
RDF Site Summary
RSS 2.0

夏に向けて今年もエアコンレスを考えてみる

2013年05月31日

所謂省電力系の話ではありません。
(実のところ高性能エアコンがかなり省電力でも高性能なのは周知の事実ですので、)
毎年恒例の「冬の暖房でエアコンの風が苦手シリーズ」と同じ趣旨であります。
エアコンにあたると調子悪くなるとか気が付いたときには冷えすぎるみたいな「苦手な方」少なく無いと思います。
飲食店やオフィースの寒過ぎはこれまた恒例行事でありますが、熱の籠った1Rなどをどうやって少なくとも日陰の外気温程度にするのかって低めの目標を考えるってな企画です。
冬同様なにげに夏前には扇風機関係の考察してきたところで、今回も恒例特集です。

ある意味1Rマンションなど「窓がベランダ側だけで部屋の前後に無い部屋」における室内換気の決定版は『吸排気ダブルファン換気扇』なんですが、
これが全く普及しませんね(笑
製品としても某特定機種以外出ていない感じしておりまして(製品化の難点は吸気ファン回りの防虫フィルターかな〜とも思いますが)、この辺を考えてみようという訳です。

つまるところ複数の扇風機をうまいこと使って、開放的な木造アパートで部屋前後の窓を開閉したぐらいの効果をいかに成功させるかって話なんであります。
PC回りの冷却機能じゃありませんが、なんつっても扇風機で風起こすってのは原始的ながら使える方法には違いなく、暑い夏の屋外においても「今日は風があるかないか」って体感上の暑さに決定的な要因にもなってます。
■まず基本の『仮想ダブルファン換気扇作戦』ですが、
(以下自作の場合全て自己責任となりますのでよろしくです。)
木造アパートや戸建てならそのまま細工は必要無いんでありますが、コンクリートが下手すると蓄熱状態になるマンションの場合デフォで「事前にベランダ・バルコニーへの水撒き」これは必須ですので宜しくお願いします。
さて、肝心の設計ですが、防虫に関してはそのまま「網戸」を利用するとして扇風機二台をどんな感じに窓付近にレイアウトするのか具体的なとこからまいりましょう。
極端な話設計上は無理のある「掃き出し窓」もこの作戦では案外好適でありまして、
「上下2台の扇風機の距離が空いている方がいい」のであります。
(室内の暖気は天井付近に集まりますし、屋外の冷気は水撒きして冷えたベランダ下方に集まりますんで、)
となれば扇風機というより『足の短いサーキュレータ2台』で作成するのがベターでしょう。

今年度はどうかわかりませんが、昨年度は無印良品なんかの「静音サーキュレーター」が売り場から消えるほど出てましたので、同様の静音機種もどんどん出るんじゃないかと思われます。
こいつをですね、中間部分を窓を塞ぐ形の段組みとして窓の天井付近と足元付近二箇所にサーキュレーター用の開口を持つ「インチキカラーボックス」みたいなんを工作します。
(まー設計はみなさんアイデア次第ってことで)
そんでもって上部を排気、下部を吸気としてダブルファンで運用する。

この空気の流れだと、グルーッと回すために設置ベランダの対向面に下から上へ流れがある方がベターとなりますから、直接扇風機にあたりたい誘惑を置いて置いてですね、下から上向きに扇風機を一台配置。
室内で直接風にあたる扇風機は別途用意するとなるので合計「サーキュレーター2台+扇風機2台」これで循環型の仕組みは完成します。
→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 21:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らしの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

田舎で農業の背景を別角度で考える

2013年05月24日

大流行ってことは無いでしょうけど堅実に「田舎で農業」という選択肢が社会的に認知されつつあります。(言うならばこれは高度経済成長終わり頃流行した「脱サラしてラーメン屋」と似た側面あるのかなと思いますが、)
やれ自営業への夢、環境面が云々、家族やペットと終日一緒であるなどこの選択肢に寄せるアイデアは各人様々かと思いますが、ここを別角度で考えてみようというワケです。

昔ハードなサラリーマンやOLさんなんかに「電話も通じないような離島へ旅行」なんて選択肢がありましたよね、「田舎で農業」には案外そういった側面も心理的に大きいのじゃないかと思う訳ですよ。
昨今はすっかり地デジ化などで地方でも通信インフラ整備されているのかなとも思いますが、心理面=実情とは関係なかったりしますので、実際の整備状況はあんまし関係無いかと、
■ここに付け加えますと更に重要な現象がありまして、
はたして万国共通なのかわからないのですが、地方ではインターネットの利用まで淡泊なんですよね。本来地方こそボーダレスなインターネットの利用が拡大してもいい筈なのに、これが案外淡泊なんですよ。
実はこの部分以下の話と矛盾するのですが『TVとか電話とかインターネットの通じない場所』というフラグに「忙しく無い」だとか「あくせくしない」のような低ストレスイメージが心理的に反映されているのではないかと思うんです。

だとしたらですよ?「その内容を満たせば物理的に田舎にいかなくても田舎暮らしになるのではなかろうか」。
前述の矛盾しちゃうポイント的に都会暮らしにインターネット無しは流石にあり得ないので(笑
『TVが無い』『郊外で外乱騒音が静かだ』『隣室の音など気にする事も無いプライバシーレベルが確保されている』(できれば仕事は自宅SOHO環境)。
これって「郊外沿線の戸建て賃貸で広さに余裕あるのにTVを置かない暮らし」でいい線実現するのじゃないかと思うんですよ。
仮に駅徒歩遠くても、週末の誘いや仕事帰りの付き合い断る都合のいい理由にもなりますし、
候補としては西武池袋/新宿線だとか京王線郊外だとか(中央線は独立都市的に郊外でも八王子や立川みたいに栄えているとこあるので街選ばないとです)、多摩方面は地盤も強いので(揺れが少ない)仮に古築木造戸建てでも震災の心配も過小化されるのではないかと。
京王線は物理的にも遠くなっちゃいがちなので、西武線のがいいかもですがここはケースバイケースで。「西武線で戸建て賃貸を探す」とかに舵を切ると案外人生そのものが変わる可能性あるかもです。
(※都心寄りも兼ねる中庸を狙うと荻窪ターミナルのバス便がある西武線駅とかがいいかも)
東京東側でお勧めは「墨田区北部」でしょうか、
他に意外と近いのに田舎っぽいと言えば「久我山・三鷹台駅南側徒歩10分以上の郊外」が狙い目。

思うに一時代女性の方がイメージしてきた「東急大井町線の自由が丘〜二子玉間」にも同様の狙いがあったように思います(戸建て賃貸とかの供給はあまり無いと思いますが)。
考えてみれば「荻窪10分以上郊外(最寄り的には西武線のが近いぐらい)」とかには時々戸建て賃貸の供給もあったように思うんですよね。
とはいえ、このシミュレーションは「ある程度不便なぐらい郊外」の方が効果的かなと考えられるので、中庸路線は結果そのものも中途半端になっちゃうかも知れませんが。
(今回の田舎的可能性と関係無く荻窪郊外の戸建てはお勧めですけどね。)


■東京って面白いところで、東京の田舎なんて本当の田舎よりはるかに田舎的だったりしますから(昨今地方の田舎は過疎と商店街の壊滅などで必ずしも状態のいい街ばかりではありませんから)、「将来は田舎で農業」なんかを考えている人の場合には「今から東京郊外」とかの選択もアリに思います。


(※勿論今回のシミュレーションは「田舎で農家的ニーズの場合」なので、都会でバリバリの仕事盛り稼ぎ時なシングルの方の場合は『分譲キラー』であるとか意図的に『デザイナーズ』であるとか『都心ミニマルコンパクト』などを選ぶ方がその是非はともかく士気向上的にマッチしますし、新卒近くの若い人なら『ちょっと郊外のリーズナブル』がベターでしょう。→東京ベテラン選手の裏狙いにおける「恵比寿のバラ釜古築オンボロAP」「広尾の風呂なし」「西麻布のオンボロMS」みたいな方向性もカッコいいですね。)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari/iwahara at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

模様替え論的なつづき

2013年05月16日

先日の『引っ越ししない選択』と「契約期間は6年がいいところ」の続きです。
模様替えにも限界があると思われる方いらっしゃるからもですが、
同時に相矛盾する形で改装希望の需要も多いんですよね。
(勿論一般賃貸で改装は100%NGですが←改装承諾があるのはほんと微妙な事業物件的に内容がクロースした場合の話で事務所の内装承諾が可能な場合の流れ的にアリが”非常に”稀に発生する。)
思うに中を取るとDIYの可能性でしょう。

賃貸においてザックリ言えば大規模模様替えが可能なのは「原状回復可能な範囲」がなんといってもカギになります。
簡単なところから言えば、襖や間仕切りドアを外して1Rストゥディオ化してみるだとか、無印などに大量に積まれているタイルカーペット系で床仕上げを変えてみるだとかってところが導入部分に思います。
ちなみに参考で一例あげますと、最近は100円ショップなどでも見かけるコチラの部材ですね。
現在価格:2,280円
【Amazon.co.jp限定】ジョイントマット コルクマット ネオ 16枚セット
B00774FW64


現在価格:3,258円
サンコー おくだけ吸着 おくだけタイルマット ブラウン/ライトブラウン 25×25cm 20枚組 OF-60
B0035ZKQJW


この辺までは誰でもご存じの範囲となりますが、
壁についてとなると前からサイドバーのところに参考となる部材を紹介しています。
それがコチラ
現在価格:22,900円
突っ張り式壁面収納パーテーション 幅90cm ナチュラル NJ-0140
B0080UKNCC


現在価格:16,900円
突っ張り式壁面収納 間仕切りパーテーション ナチュラル 幅90cm NJ-0130
B005MF4IKG


流石に高価な部材になりますが、何もこの部材じゃないと「マイ壁」が作れないワケじゃありません。実際の部材を参考にそれこそDIYで同様のものを作成すればいいのです。
(ご存知かと思いますが、凝り過ぎると勝った方が安いなんて事なりますので、そこはご注意ください。末尾■注3参照→「腕に自信無い人」は既製品買ってください。)
東急ハンズなどで『サブロク合板(表面仕上げや材質で複数のタイプがあります)』をカットしてもらい、これに「突っ張り棒的テクノロジーを結合」なりですね、或いは「オーソドックスにローボード的なベンチチェスト系家具にねじ止めしちゃうなんて手もあります」、うんでもって『移動式自作壁』のユニット化に成功しさえすれば利用の可能性は相当なレベルになります。
(常識的には鴨居や長押の高さハイト前後180で十分、事務所の個室化パーテションで考えればハイト150でも十分かも。)
「できないことと言えば床面積を広げることだけ」なんでありまして(それでも1DKなどを1Rストゥデイオ化すれば相当居室の広さは拡大します)、そんな『得意技部材』が何点かあれば引っ越しなど必要無いと申しますか(逆にデカイもの作っちゃうと捨てるのも大変なんですけどね)、「マイ壁」ならペンキを塗ろうが棚をねじ止めしようがお好み次第です。
(塗装する時匂いが出るものは避けてください→最近のペンキは水性で十分高性能なのあります。)
べニアのサブロク一枚だけでは弱いかもですが、真剣に内側にフレーム付きで二枚重ね複合設計にすれば「地震災害対策用強化壁」とかもできるかも知れません。←所謂2×4建材的なものを自作する。
(どうすりゃそうなるのかまで具体的なところまでは考えてませんけど”決して倒壊しないギミック”を思いつけば可能性アリでしょう。)

賃貸住宅だから日曜大工の可能性は無いと思い込んでしまうのも一種の錯覚でありまして、
「マイ壁」デザインにしても何もハイト180で作らないといかんのではなく、ハイト60だとか90で『腰壁的』なものも可能でしょうし、簡易腰壁も壁に接着せず「うまいこと連結するときっちりコの字型に壁にハマって固定される設計」にもっていける達人も技的には可能でしょう。
少なくとも引っ越ししたら「仲介手数料と礼金」はガチで出費になるのであって、予算最大額は「月賃料の2倍」ですよ?相当できる範囲ある筈です。
だいたいが、シングルであればベッドサイドの壁は既に埋まっているしベランダテラス側は掃き出し窓だったりするので、実質的には「マイ壁」作るにしたってベッドサイド対向の一面だけでいんですら。(前述の商品はなかなかうまいところついていると思います。)

■注:前述と被りますが「倒壊の危険」があるような中途半端な設計はかえって危険なので、本気出してやってみようと思う方は腕に覚えのあるご友人などに必ず設計図見てもらってください。
(ネットで図面公開して質問するとかでもアドバイスもらえると思いますよ。)

■注2:隣室の音的対策には「マイ壁は全く有効性無い」のでここも忘れずに。
(音はわずかなスキマでも通ってしまうので、工法的に接着しないものに遮音効果や鳴き止めダンピング効果はほぼ期待できないと思った方がいい。←”窓の開閉と外の音”で想像してください。)

■注3:「自信が無い」人は迷うことなく前述紹介の商品を「更に安いとこないか自分で確認して購入」してください。

■注4:東京ルール的に「和室の押し入れなんかの襖紙」は借主の小修繕品目なので自分で交換していいものです。
(ただしあまりに突飛な紙を貼っただとか、張り替え後の出来栄えにあまりにも問題があったり、その上短期解約などという状況が重なれば「故意過失による破損」として現状回復求められる場合もありますので、しっかり研究してからやるか近所の建具屋さんにお願いするのがよろしいかなと思います。)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari/iwahara at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーパーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

部屋探しの期間的なもの「おさらい」

2013年05月12日

最初に結論から書いてしまうと『引っ越ししない選択が正解』を見きれていないって話になる。
ある意味引っ越しは最終手段で、誰だってコストもかかればめんどくさいことなのであって(それがあるから転勤のある職場が忌避されるぐらいなわけで)、引っ越しの選択は主に以下の理由のいくつかによるものです。
・「昇進などで所得のアップして家財含めて生活も大きく変わる」
・「昔から○○になればいつかはこの街で暮らすと決めていた」
・「一人暮らしを始める(或いは二人入居になるなど世帯の変更)」
・「前から○○のような部屋に暮らそうと狙っていた(現在そのチャンスがある)」
・「ペット可住居を探すことにする」
・「転勤だ」
・「就職が決まった」
・「現住居がどうしても手狭になった」
上記以外の理由となるとほとんどが『■模様替えか家財の入れ替え』の方が正解で、費用対効果(CP)を考えてもそっちのが得策です。場合によっては学生時代のアパートから引っ越さなくてもいい場合すらあると思います。

しかし人の心理として「漠然と引っ越しなどで大きく状況を変えてしまうと”何かが”解決するような気がする」のような状況あると思います。
この心理は一種の現実逃避だったりするため、動機的に部屋探しが本当の希望ではなかったりするんです。この場合どんなに情報を集めてもどんなに探しても(心理的な希望が実は違うのですから)部屋はみつかりません。むしろこういう時の答えは「仕事を辞めようか」であるとか別のところに答えがあったりするので、引っ越し希望と勘違いすることは「単なる遠回り」になります。

■部屋探しの極意のひとつに『とっとと解約届を出してしまう』というのがありますが(実際の部屋探し〜契約と引っ越しは4週あれば余裕ですから)、これは実のところは「自分の引っ越し動機の確認」になっているところがポイントだったりします。

※単純に広範な仲介調査を依頼することを知らずに、場当たり的に複数店舗に物件個別で問い合わせしてしまい結果論で長期化してしまうのは話違いますけれど、、
(ちなみに4万以下のお部屋なんかだと「リストアップした業者を各個撃破」がベターな場合もあります。←管理会社の方が「仲介さんが赤字になるだけだから登録しなくてもいいよ」的に考えてしまって悪意無く国交省のサイトに登録しない場合があるのと、4万以下のお部屋は一般媒介(幹事会社の特定が無い)のケースも多いため。)
多分ここの勘違いも、前述の引っ越しにおける錯覚のひとつなんです。
やたらと引っ越しする人の方が珍しいワケでありまして(笑
通常引っ越し体験としては「上京して学生アパート探した時(前述の業者飛び込みで一発決めするような探し方の時代)」だったりしますから、社会人として生活初めて部屋探しも一定水準以上になった時の不動産流通事情(国交省の指導で正規の物件は全て国交省DATAベースに公開され正規の業者は全空室を調査できる)が想定できないためです。

■話は戻りまして、部屋探しの長期化と『引っ越ししない選択が正解の場合』ですが、
もう一個誤解があります。
→続きを読む

posted by kagewari/iwahara at 17:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

街選びにまつわるイロイロ

2013年05月04日

昨今特に顕著だと思うのですが、RCマンションに関しては都心近郊と都心部との間で大きな差を感じなくなっています。(正直都心部の方が割安感がある)
確かに都心部のリーズナブルな内容上位なお部屋は母数的に限られているので、選べるほど候補は多くありませんがRCマンションそのものの母数は多いのでリーズナブルなものから高級ラインまで都心部のが充実している感が大きいですね。

■本来郊外には今以上に「郊外らしい内容」を期待したいところで(古いアパートを戸建てへ改装するなど出てくると面白いんですが)、現状のままだと空き状況も増えてくるのではないかと少し心配になります。
実際に最近の成約事例から見ても「シングルの調査」で表参道であるとか赤坂見附で普通に候補がみつかったりしている現状で(勿論出方は”オンリーワン”的なものですが)、以前から中古マンション販売や総務省調べの人口移動などの実数から「都心回帰」の傾向は出ていましたから、今後更にその傾向が促進するのではないかと思います。

こういう表現が正しいのか微妙なのですが、
都心近郊の街などで駅近にタワーに近いような高層マンションの開発などが行われた関係で、街そのもののイメージが若干「どうかな〜」になっちゃっているケースもちらほらありまして、郊外とは言いませんが都心近郊でその傾向があるのですから、市場のニーズを業界はキャッチアップできているのだろうかとさえ思います。
(郊外の良さはなんといっても低層指定特有の見晴らしの良さにあると考えますが、)

基本にかえって考えてみますと、
都心近郊含む郊外の住宅の良さってのは「帰った感の強さ」に他ならず、それは=「都心部とのメリハリ」がわかりやすく違いとして確認できる様ではないかと、
どこの街も駅近が同じように見えるって現象は東京ではなく地方都市の失敗事例として典型的な要素なんですし、元来個性的な街が私鉄沿線などに多かった筈の東京の風景が随分変わってきてしてしまっているように感じるのは私だけでしょうか。
都心部はその点楽というか、高層建築が並んでナンボの部分あるので迷う余地も無いのですが、郊外の都市計画ってのはデザイン性含めて各自治体がしっかりしてくれないとどうにもならないところがあり、必ずしも政治意識が高いとは言えない国民性もあって、今後が更に心配になります。
■「帰った感の強さ」
ここを重視するならば古い商店街の温存であるとか、少々見栄えはどうかと思うところあっても郊外特有の不便さみたいな部分含めて(ちょっと語弊あるかもですが)、昔からのローカルな部分は温存すべきだと思うのですよ。
(どうもこの辺には昨今景気が’上向きのJRのエキナカ開発も関係しているように思います。)

都市デザインがステレオタイプ化しない官僚サイドの趣味性があれば再開発も又違うのかもしれませんが、官僚にテクノクラート的趣味性求めても何か違うような気もしますし、やはり本来ここは政治が受け持つ場面でしょう。
いかんせん、日本はそこが弱いですから(笑

それでもなお、東京は大都市として歴史古いですから、地方と比べれば各駅の個性は大きく違い(大雑把に言えば東京西側において”東急系”と”中央線系””西武系”は全然別物のキャラですし)、
「長期間部屋探し可能な時には物件などはいいから街選びをするのがベター」なのは鉄則です。
候補の街に土地勘が無い場合、期間的に余裕があるなら少なくとも候補駅は全て週末を利用して事前に偵察しておくべきです。
不動産ってものはその後の人生を大きく左右する要素も大きくて、その違いは間取りがどうこう賃料がどうこう以上に街選びによる差異がダントツで大きいと思います。
ですから、この部分は重要なキモであり、
街が”ここだ”と決まれば、流れ的に「じゃーどんな部屋を」への流れもよくなるとこがあって、逆に言えば街選びが曖昧なままだと部屋の賃貸条件すらアバウトというか具体性に欠けてきたりします。
一見幅が広い方がいいようにも思えますが、
それこそ心理学でありまして、
「このぐらいの条件でこんなのがあればそれは嬉しい」のような感覚というのはある程度の枷というか枠組みが事前に無いと発生しないのです。
端的に言えば「条件の違いに対する敏感さが落っこちてしまう」。
(ここは所得に限界がある方が買い物選びは楽しい法則と同じではないかと、)
部屋の良し悪しへの感覚まで鈍感化すると、選択のポイントも喪失しかねないですから(残りの差異は築年数だけだとか)、それでは選ぶ行為の本質からどんどん外れてしまいます。

そんな意味でも、街選びは事前に固めておきたいところです。
二次希望三次希望とオプションを付ければいいのですから、最初から「この街は相場的に無理だろうから好きだけど諦める」というのも得策ではありません。
(自分にとって好きな街が曖昧だと困っちゃいますが、この場合には「辞表書いて田舎暮らしを検討かフラグかも」など根本的なところから考えた方がよかったりします。)

市場のニーズが明快化することで、それはダイレクトに地方自治の政治の場に反映されるのですから、自動的に昨今の開発傾向にもそれなりの影響を与える事になると思うんですけどね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari/iwahara at 13:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする