ロシアの狙いはだいたいいつもそうなんですが「包囲殲滅」です、
ニュースによって発音違うので、どっちなんだかですが「バフムート(バクムット)」への見解がウクライナ当局で”撤退も検討”と”増派”に発言が割れており、つまりマウロポリ包囲戦の時に似た状況にあるという事です。
ロシアがまだソ連時代だったWW2においては、ドイツ軍に対し「わざと退却して焦土化したレニングラードに引き込み包囲して(冬の中で補給路を断ってから)殲滅」するんですが、常に兵器の性能的にトップランクとは言えない部分もあるソ連軍の装備でも勝利する戦術です。
しかし、この作戦には多数の戦死者も出ます(戦争には勝ちましたがWW2における戦死者はドイツ軍の何倍もソ連軍のが多かった筈で)、プーチンはそういうところがロシア人の国民性であると豪語しており、
駐留軍が手薄だった南部へルソンにウクライナの攻撃があり、一部ドニエプル川を渡っていたロシア軍が後方に撤退しますが、ここにウクライナ軍が反撃を集中させているのには理由があります。
(これを指示しているのも《軍人では無い》米国務省のヌーランドじゃないのかと思うんですが)
「クリミア半島を奪回するぞ」というブラフです、
それで動揺すればロシアで政変が起きるかもしれないという期待と、主戦場である東部のロシア軍に対する陽動という二つのメリットがあります。
しかし川があるからとは言え、南部ロシア軍の防衛ラインが弱かった理由はそれだけでしょうか?
仮にドネツク州を制圧できた場合、その後に海上からオデッサへ揚陸作戦をした場合、今度はへルソンのウクライナ軍が川を背にして上下から包囲される可能性があります。
クリミアを餌にワザと手薄にしていた可能性すらある。
地上波メディアなどでは「ウクライナ春の大攻勢」だとかどっかの食パンのキャンペーンみたいな事言ってますが、独仏は既に「戦後の安全保障の提案と停戦交渉への圧力」をかけており、
●現在それはちょっとどうなんだろうという状況にあるという事です。