実はDeNAのハイライト動画だとかネットの一球中継配給など一部しか観て無いのですが、WBCの時に高木豊氏との対談でダルビッシュが語っていた内容の意図がわかる投球でした(ちなみにバウアーはダルビッシュのなんというかファンというかそういう関係)。
ダルビッシュが語っていたのは以下(今年の低打率要因が変化した理由のひとつだと思います)、
■「アンダースローじゃなくても僕みたいな(真っ向上段では無く)リリースポイント前目で低いタイプは4シームが吹き上がるので高めに投げた方がいい。」
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この理論の登場により、「決め球と言えば外角変化球」では”無くなりました”
各球団の投手にどこまで浸透しているのかわかりませんが、食うか食われるかのプロの世界です、見えないところの研究は凄まじいものあると思います。
■バウアー投手の配給には特徴的なものがいくつかあって
「スライダー、スライダー、チェンジアップ、高めの直球で空振り三振」
(最後の高め直球は釣り球では無く、高めストライクです《どこかで見たなって江川投手ですよ》)
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こういう感じです、
打者のオーソドックスな待ち方は「カウント球の直球狙い」ですから(一流打者も直球待ちで変化球にも対応)、真逆になります。2ストライク追い込むまでは全部変化球(これを狙って打ってくる打者は少ない《そして一流の投手は変化球のコントロールに優れている》)、
力を入れた直球は意識的に高めに投げた最後の1球だけであり、追い込まれアウトコースの変化球をすくい上げようと思っている打者から空振り三振(乃至ポップフライ)を狙う。
(当然この配給が次打者に認識されれば、最後の直球を変化球や高いところから落ちるカーブを選択することで更に効果的に打ち取れる《次バウアー投手と対戦するチームは「カウント球はスライダーだ」バシバシ狙ってくると思います》←さてどうなることやらw)
※野村理論の「原点は(打者から最も遠い)外角低め直球」が間違いとかそういう意味ではありません。右の強打者に対する右投手にとっての外角低め直球は”最も体力を消耗する”球種になりますからね(まだ右打者主体だった時代のサウスポーである元ダイエー・阪神の下柳投手は、右打者の外角はサウスポーなら距離的にも楽に投げられるコースなので、石川など俺らのが寿命長いんじゃないか説を語っている《広島の川口に「サウスポーの生命線は全力投球じゃなくてもいいから右打者への外角低め直球である」と教えたのは江夏》)。
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