彼ね、江川と同じで直球が数種類あるんだと思うんですよ。
(でないと149キロ直球の次に150キロフォークとかあり得ない)
リードした若月はそこ間違えないように”高めの直球”要求の時、わかりやすく構えていたような気がします。前回彼が”あれ?”と思い始めたのはサトテルに高めの直球をいとも簡単にセンター前に打たれてからでした。
推測でしかありませんが、若月は全力投球して欲しかった。由伸はゾーンに投げてファールかなぐらいのつもりだったのではないか。
どうしてそうなるのかって、彼は肘への負担を心配してスライダー封印しているぐらいで(この試合スライダー使ったのは大山を三振にとった一球だけではなかったろうか)、かなり神経質に自分の消耗を計算していると思うからです。
この日一番いいボールは9回糸原を三振にとった外角高めだったと思いますが、
(そもそも球速的に宇田川より由伸の153キロが遅く見える時があるぐらいですから、コースでファール打たせようという時には意識的に抜いた真直ぐも投げているんだと思うんですよ。)
この時は三振狙いに全力で投げたなと。
ふり返れば第一戦、中盤を力をセーブして変化球でも抑えられると思ったところにスキが出たように思います。彼は長いイニングを常に視野に入れているので、5回や6回で全力は計算外だからです。
※そこは長いシーズンの疲れがあったのかな
阪神は「意外と由伸の直球は急速表示程では無い」という読みで、徹底した直球狙い。
タイミング的にはフォークもほとんど速度が変わらないので、直球待ちでフォークがきても対応できるというものだったと思います。
(現在セリーグには、中日の高橋君やカープの島内君まで155キロ前後の球速なら阪神は対応できる自信があったのではないか)
「由伸君が本気出す前に捉えてしまおう」という作戦です。
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