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音を巡る心理学(2)

2006年09月05日

隣室の音が気になるって点から考えると「壁鳴り」と「構造梁の伝達」の二点から考えなければならない。
構造部材が鳴ってしまうと、付帯音もつき余計に何の音だもわからず不快感が増す。そういう意味で電車や車のロードノイズ等の暗騒音が気にならない人もいて(関係無い音であると認知されると脳内の音感レベルも下がる)、線路近くなんかの音問題は「地鳴り」の方が不快である場合が多い。

そんな意味でも、構造強度も問題だが「部屋の鳴りやすさ」も気になるところだ。
音に配慮している人でも、壁自体や構造梁自体がこれを増幅する(木琴や太鼓が鳴るように)可能性も考えなくてはいけない。
これを確かめる方法はいとも簡単、
「壁をトントン叩いてみればわかる」
音響的には、響き難い素材(砂やゴム等)を素材の響きによる付帯音を減らすために「ダンピング素材」として使う事がある(カーペットや人工芝を貼るための「ブチルゴム」はあまりにも有名)。
つまり、壁にダンピング傾向が強ければ「残響の無いコンコン音」となる。
特に万マンション等では、基礎にベタでフローリング施工するケースとコンパネ(合板)で床を作って施工する場合があって、後者の造りが悪いと盛大に床鳴りする。この場合でも梁の本数が多くて強度的にも強ければ鳴きは止まる事になりあくまでも施工の内容次第と考えてもいい。

そうなると、リスクの高い工法は?
一番が軽量鉄骨になる、軽量鉄骨と言えば聞こえがいいがその中には「所謂プレハブですか」って内容の悪いものもある事は事実で、軽量鉄骨構造のアパートの場合には音の面で注意が必要だ(これも造作次第なんだけれど、1Rアパートキットのような軽量鉄骨だとやはり心配)よっぽど木造アパートの方がリスクは少ない。
事実retourでは、内容の考えて軽量鉄骨アパートを薦める事は少ない、
事アパートって話に限定すると2×4工法のものもあり、この工法(内見時に室内の構造梁が無く「マンション?」なのですぐにわかる)のものには高性能なのが多い。後述する鉄骨ALCマンションより上と言えるのじゃないか。
理由は簡単で、構造を面で受けるモノコック構造の2×4にとって壁強度は生命線だから。
※時々1階の部屋の風通しや湿気が問題になるけれど、これは「床下構造が安物」ってのが大きく関わっている。
なのでマンションなんかではあまり関係無い話「オフィースがビルの1Fなので湿気が大変」なんて話はおおよそ聞いた事が無い。
これも内見で確認できる、玄関の段差見れば基礎部分のある程度の内容はわかるからだ。話は変わるけれど「1F否定の風評」多いけれども、都心25万の高級マンション1Fと郊外安物軽量鉄骨アパート2Fを比べて、それでも1Fを否定するだろうか?これは極端な比だけれども構造内容の良し悪しが肝心で一概に「1Fを全否定」するのはナンセンス、これは又別の機会に、、

木造アパートは基本的に風通しのいい構造なので、外乱騒音は侵入しやすく、隣室の音も聞こえやすい面がある。けれども木造アパートは構造上ダンピングが効いているので残響音や付帯音が付かない。
オーディーオなんかの再生でも、密閉型のコンパクト型が部屋の響きがつかないために本領を発揮させるのが難しい部屋として知られているぐらい。
簡単に言えば耳につくような音が鳴り難いって事、
少々音が入ってきてもあまり気にしないタイプの人(窓をよく開ける人)には、開放的な構造の木造アパートの方が居住性はいいと言えて(一戸建てがほとんど木造なんだし)、部屋としては一番素直なタイプに属する。
相性的にも「畳の和室」がお勧めになる。ダンピングが効くからだ、
改装系で洋室にした部屋の場合には床強度も大事だが、遮音用のラバーが施工されているのかも大事になるので、実際に内見してみないとわからない部分が多い。
とにかく、基本的には高性能なタイプに属する事だけは頭に置いておいた方がいいと思う。

で、さっきの話に出た2×4なんだけれど、
このアパートって意外と少なくて、あっても高級タイプに属しているのがほとんど。
熱伝度率も低く、住居性能としてはマンションより上じゃないかと思う。
防音性能も高く気密性も高いので光熱費が安くなるのも有名、
ただ、このタイプは物件数自体が非常に少ない。
「アパートよりマンションは高級」って偏見があるから。
内容のいい部屋を建築してもなかなかそれに見合った賃料で貸せないって背景がある、高級アパートの存在を知らない人も多く(二階建てで物件表示が「テラスハウス」となると同じ木造なのに途端に評価はあがるんだけど、、)、鉄骨系で補強されたアパートより貧弱そうな、コストの安いマンションを造った方がワリに合う。
部屋の内容は落ちても、「アパートよりマンションは高級」偏見の“おかげ”で、割高な賃料でも入居希望が多くなるのだ。
部屋探しをしている時に2×4のアパートが含まれていれば、是非内見候補に加えた方がいい(そんな意味でも問合わせ段階で「マンション限定」は損)。
しかし、木造モルタルアパートのような開放感は後退するので、イメージはやはりマンションに近く(外観は高級一戸建て風なものが多い)大人っぽいイメージか

マンションとなると大きく分けて「鉄骨造」と「RC」になる。
鉄骨造はその名の通りフレーム構造になるから、木造の鉄骨ヴァーションなのでそれこそ壁を含んだ内容次第、古いものほど遮音性は高いのじゃないか?
これは経験からの感じなんだけれども、RCを含めて古いマンションほど物量投入が凄い、おそらくマンションが本気で高級なイメージで登場した頃には、建築する方も気合が入っていたし建て主もそれなりの覚悟で資金を投入したとも推定できる。
そして、当時は良質な砂利が安く入手できたのでコンクリートの投入量や質が今より上じゃないかって意見もある。
最近は工期の短縮圧力もあるので、コンクリート基礎部分の養生「大丈夫なの?」と思う事もある。
なので最近増えていて工期の短い(築浅に多い)鉄骨ALC(軽量気泡コンクリート)には注意が必要で分譲等の例で「軽量鉄骨並に音がした」等の報告もあるので、施工内容(や工事ブランドが提供するDATA)を確認しないとマンションであっても遮音性が高いとは言えない場合がある。
経験からすると古い鉄骨造なら内容がいいものが多いという感触、
RCに比べてデザインの自由度が少ないので、外観上も「いかにも集合住宅」のそれである場合が多い

「RC」なんといってもマンションの代表的建築で、遮音性も抜群に高い。
ただマンションは気密性が性能の一部でもあるので、風通しがいいとは言えず(最近は24時間換気の構造が義務付けられている)居室に入った時でも業者のクリーニング直後のクリーニング剤やワックスの匂いが残るのもマンション特有の現象。
レトロなものなら玄関部分に換気窓がある例が多くなるので、風通しを優先する場合には築年数の古いレトロタイプが向いている。
注意が必要なのは後付けの造作(基本的にスケルトンにすると1Rの構造)部分が木造のコンパネである場合があるので、専用部分各居室間の音漏れにいては保証できない。
シングル向け1Rの場合であれば最初から遮音性能に心配はいらないだろう。
補足になるが窓部分からの音漏れは構造では防げない
エアコンスリーブが壁に無く、窓を半開閉してスリーブ用のサッシを挟んでるような状態だと半開閉状態の窓から外乱騒音が入るので、ここには注意が必要、
※概して幹線道路に面しているマンションほど二重窓であったり、段差構造の乱反射による防音性を有するので、室内は静かである事も多いので、マンションの場合には幹線道路に近くてもあまり心配は無いし、構造建築の都市計画上の許諾は幹線道路沿いが中心なので「RCマンション希望で閑静な住宅街限定」とすると苦戦する事も多い、
特に住宅地として有数の地域は「高層建築に規制」があるからだ。

SRCは、RCマンションを高層化する場合の建築なので、内容的にはRCと同じ。
とにかくRCはデザインの自由度も高いので、個性的な部屋はRCマンションのレトロタイプ・築浅であればデザイナーズの独壇場と考えればわかりやすい。

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posted by kagewari/iwahara at 19:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住まいのキーワード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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