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冷蔵庫のある暮らしと『コンビニ』の相関図

2006年09月18日

シングルビギナー向けの格安物件になると、ユニットミニキッチンが造作されている事が多い。これは賃料を下げるためにはそうそうu数を取れないからで、限られた広さの中で居室6帖を確保する設計としてしばしば見受けられる。
就職後、このビギナー向けのお部屋から引っ越す時なんかには、これまでの狭いキッチンからの脱出やミニキッチン内蔵型の小型冷蔵庫からの脱出が時折象徴化される。

「2口ガスキッチン必須=ユニットミニキッチンNG」
ここ随分と目立つところなので象徴化されやすい部分ではあるんだけれども、ここにも心理学的言えば「象徴化特有の根拠の曖昧さと、強い固着現象」という特徴があるのであって、極端に過ぎると「内容のいい部屋を」って本題そのものがマスキングされる事も多い。
つまりあらゆる条件に「2口ガスキッチンは絶対に優先するのだ」というスローガンみたいになってしまって、それ以外のアイデアが思考停止してしまい何がなんだかわからなくなってしまう現象だ(笑
ルサンチマンとでも言うようなその部屋探しの動機に埋没して、ちょっときさくな暮らし方のアイデアなんかを発見しそこなってしまう。

『受動と能動』は心理学的にも重要なテーマで、この切り口でミニキッチンを考えてみる。
@「本来もっと賃料の高い部屋=グレードの高い部屋に暮らしたかった=自分はそれに相応しい人間だ」の関係が成立していると「ミニキッチンの部屋に暮らすはめに合った」という被害感情に繋がる。
A「なんたって収入ギリギリで安い部屋で広さが6帖なんて大助かりだ=想像以上に居室の広い部屋に暮らせた=自分ぴったりの部屋がみつかった」の関係が成立していると「ミニキッチンってアイデアは素晴らしい」という能動的評価に繋がる。

ここには重要なキーがあって、格安アパート和室なんかのキッチンはほとんど2口ガスコンロ設置可であって、無理に洋室希望であるとか付帯条件が無い限り「否が応でもミニキッチンの部屋に暮らさざるを得ない」なーんて事にはならないのだ。
つまり、本来はトレードオフの関係が成立していて、合理的根拠のある戦術的妥協だから、本来「ミニキッチン作戦は成功した」でなければならないからだ。
これが被害感情で認識されるためには「自分は特別なので素敵な部屋がみつかる筈である」とか「今の自分(収入を含めて)を受け入れがたいほど不満だ」って別ジャンルのテーマが絡んでいる事になり、
つまり最初から部屋の内容は関係ないのである。

そ縲怩なこんなで、ミニキッチンを積極的に評価した時見えてくるものは何だろうか?
■「スペースセービング」
それこそメタポリズム的解釈していくと、特に都市生活では「帰り道にコンビニ3軒」なんて環境はザラにある。そして文明の成果としてコンビニが提供している社会的サービスって何?「食べきれる容量の少ない惣菜であったり、飲みきりサイズの飲料、ちょっとした料理の材料」ほとんど冷蔵庫そのものの機能性を維持している。

かくいう私は冷蔵庫を持っていない。
学生時代に「冷蔵庫にはマーガリンしか入ってない」事を発見し、果たしてマーガリンのために冷蔵庫があるこの現状は『が、あたりまえ的観念』に「こりゃ拘束されているな」と発見し、即座にオンボロ冷蔵庫の分解解体に取り掛かった。
以来20年ぐらい経過しているが冷蔵庫の必要性を感じたのは、田舎(北海道)から予告も無くメロンを送ってきた時で(「いらないんですよ」と説得し最近は送ってこない)、当時速攻会社に「おすそ分け」として持っていったのだけれど、某有名4流(亜細亜)大学卒業直後のど貧乏時代に空腹のあまり「自宅で食べた」事がある、この時だけは冷蔵庫が無いという状況に困った。
やむを得ず「メロン1個一気食い」

それ以来冷蔵庫の無い生活に困る事は無い、部屋が広くなるのでむしろ“快適”、
この重大な発見に感動して、次の引越の時に「食器鍋関係」も処分した、
(現在我が家の食器は「マグカップ1個」であるが、ここ5年ほどその必要性について疑問視しているのも事実、早計に判断できない部分なので後数年はマグカップ論争の結論は出ないだろう)
食器関係の処分で困った事と言えば、コンビニで「お割り箸はご入用ですか?」と聞かれた時に、ついうっかり「あ、いいです」とパブロフの犬のように返事してしまった時で「ま縲恷謔閧ィきの割り箸の一本ぐらいあるだろう」と思って、安心してカップラーメンの3分後につま楊枝で食べざるを得なくなった時ぐらい。
つ、、つまり・・っっ。。
コンビニや自動販売機による「外部化」によって、都市の生活そのものは自由に変革できるのであり、といっても極端か、、

そこまでやらなくても(笑、生活の様式全てを『部屋』なるものにパッケージするのはどうかと思う。そもそも東京の美しさは「風呂無し住居と銭湯」におけるエコロジカルで刹那な関係性であって、そこには東京賃貸生活がエグザイルな実存を持つ部分を文明としても表現していたのではないか?
そんな意味ではコンビニには大企業の営利的なビヘイビアーが感じられるので、そういった流れになっていないのかもしれないけれども(ドトールが喫茶店として実存しないように)、「図書館と書斎」「喫茶店とリビング」「映画館と大画面テレビ」「ブティックホテルと○目的の豪華寝室」等々都市と個人的生活のリンケージは山ほどある、
メンタルな面から考えれば「キッチンドリンカーは危険だが、馴染みのショットバーがあるのは健全である」、

「部屋が全ての個人的生活の完結性をパッケージしてしまう」事は、場合によっては選択の自由度をスポイルする反動保守でもあるので、皮肉にも「設備の整わない賃料の安い賃貸暮らし」ってものは見方を変えると「ちょっとした贅沢」なんであって、そんな生活を企画する切り口として「コンビニ」ってのは、まだまだ可能性がある。
@「TVを捨てて、映画は映画館でしか観ない」とか、
そういった可能性はそれこそ『インターネット』が最大(新聞は必要無くなり、出社=通勤すら必要無くなるかも知れない)であって、そもそも暮らしの基本設備なんて最初から決まっている筈も無い、“それ”を最初から自分なりに考えてみるのも面白い。

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posted by kagewari/iwahara at 14:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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