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TVやメディアの話

2006年09月25日

何から何まで話ちゃうのも『掟破り』かとも思うので何から何までは話せないけれども、部屋ってものを考える時のイメージにはTV番組は相当に影響力を持っていて(CMも含めて)、それが必ずしも正確な情報ではないって業界事情をちょっと話してみよう。

実際TVなんかの住宅特集と言えば、かなり有名で打ち切りに残念な声も多かった“某リフォーム番組”がある。この番組登場する意匠デザイナーの「報酬」が一切公開されない(笑
なものだから、実際レストラン関係のリフォームでかなりの実績のあるデザイナーさん(この人専門誌でも作品が紹介されている)と話した時には、
「僕なんか自分で言うのもなんだけどかな縲怩阯ヌ心的、意匠15%(総工費)とかでも仕事するんですよ」
「あれですよね縲恍・シなところだと」
「そりゃ30%は当たり前でしょう。それを15%でも、もうちょっと下げろって多いんですヨ縲怐v
「ほら例の番組なんかの影響で、実際の工務店さんの工賃だけでリノベができると思っちゃっている人も多いじゃないですか」
「困っちゃうんだよねほんと。それだけの仕事してても評価され無い事ありますよ」
な、話をウチのスタッフで一級建築士の山下女史に振ると
「15%っ!羨ましいですね・・・」と、かなり切ない表情

つまり「意匠デザインにはほとんどお金を払いたくないってオーナー」がいて、「本物のデザインを手がける著名なデザイナーの意匠デザイン料は ∞ 」現実はその狭間にあって、結果ステレオタイプなリノベーションのアイデアしか出てこない。「あんな風になるかと思ったのに」と言っても、「あんな風になるには凄いお金がかかるんですよ」と、この部分の情報は表に出ない。(ここは某不動産サイトに対しても「何が何だな」と思っている)

ここにも裏があって「あんな風になることが果たしていいのか?」って部分。
「名だたる意匠デザイナーの皆さん」はすこぶる大手ゼネコンや実績ある工務店から評判が悪い。何故って「こんな設計じゃ無理です。必ずトラブルになる、その時瑕疵担保責任は建主のウチにかかってくるんですよ」「ウルサイな僕の言ったとおりに造れないなら君たちの技術力はそこまでって事だ」的なやりとりが結構多いらしく、、
結果的に意匠デザイナーの力作を施工するのは技術力もそこそこの中小零細工務店だったりするのです(そこは仕事が欲しいと、、「○○氏デザインの仕事は一切やらないと」断言するゼネコンもあります)。
な背景事情を知らない一般オーナーは見事な建築を手に入れると同時に、大量のトラブルを抱える結果となり、これが一般オーナー系デザイナーズの耐用年数の短さに繋がったり部屋の内容をとても維持できずにどんどん意味不明の部屋にリフォームされたりって結果を招くのです。
なのでデザイナーズ系はやはり資本力の有る大手デベロッパーの独壇場でもある。
※ついこないだ、建築士系の不動産屋さんの管理物件に「素晴らしいデザイナーズ」がありました。こういった例は『管理会社自体に意匠デザインと管理双方のノウハウ』があっての話なのです。ウチが仲介してリノベの希望がある場合にも「意匠デザインと工事もできるデザイン事務所」との打ち合わせからセッテイングしますし、希望があれば「工事費用総額から果たして何ができるのかコンサルしてくれる」デザイナーさんを紹介することもあります。

一番厳しい例は、家主として全く素人の方が相続税対策として金融公庫からの融資で「生まれて初めてマンションを建てた」なオーナーさんで、これ当然借金して建てている上に金融公庫の融資条件に「礼金・更新料禁止」があるために、どうしても退出管理の資金が足りないのです。
賃料のかなりの部分はローンの返済ですし、度重なる設備のトラブルなんかがあると、ルーチンの退出管理もままならない。そこにローンからの逆算で戦術的な賃貸条件であったり自信を持って空室が続いても相性のいいお客さんを待つって余裕も無い時、ジリジリと賃料を下げるしか手が無くなり、どんどん部屋を管理する体力が細くなってしまう。これまた物件との相性ではなく「価格だけ」という淡白な動機の借主さんだと部屋えの思い入れも少ないので短期解約も多くなってしまう。
デザイナーズって、スポーツカーに近い存在です。そりゃ「イタリア製の12気筒」を買おうって時には「維持費もかかるよこりゃ」って腹くくるじゃないですか、デザイナーズもそういう気概で取り組むべきものなんです。決して「最近流行っているので成約が早い」なんて安易な理由で取り組むべきものじゃない、
だけれども、そんな情報はなかなか表に出てこない。
番組的には「こんなだったら素敵ですねー」で終わっちゃう事も多い。

だから本来ゴツイデザイン優先のリノベって工務店さんの意見や、業界に詳しいアドバイザーや、意匠の段階からコンサルしてくれるデザイナーさんとじっくり考えないといけないものです。
※そういう意味ではデザイナーズは部屋探しの時にもu単価等で判断するものではなく、「尖った趣味性」で選ぶもの。


空室紹介番組なんてのもありますが(ウチも時々ボランティア的に協力しているんですが)、TV局ってとこは「TVの媒体使って広告になるのだから」的考えが非常縲怩ノ強く、製作会社や局本体から依頼がくる事あっても、私たちに報酬が発生する事はありません(一度だけスペシャル番組で某CX系からありがたい報酬を一度だけ・・)。
しかも、仲介とセッテイングに奔走して「撮影のリスク考えると正直管理会社さんにだけはクリーニング費用ぐらい考えて欲しい」と折衝してもクリーニング代とかって話になると協力会社としてテロップ出したりエンドロールは難しいと、
「御社はそのコンテンツで番組造っているんじゃないですか、お部屋はタレントさんに相当するものでしょう、それも膨大な広告費をあなた、、」と喉元まで出ますが、こちらもプロなので一度引き受けた仕事(っても報酬無いんだけれど)は最後までやる。
クリーニング関係の道具持って、ロケの後ひとり掃除なんかしてたりするんだけれども切ない気持ちになりますよそりゃ「これが負け組み魂って奴ですか=!」とかね
で、実際TVが入って物件の広告になるかって言うと、

「ほとんどなりません」
※ただ、管理会社がこの実績をどう広告に利用するのかって部分はあると思う。これも管理会社のノウハウでもあるかな縲怐A

私は元々TVメディアの情報発信に疑問を持っているものだから、ここは「ほんとうはこうですよ」って少しでも紹介できたらと思って結構そんな仕事もしてきましたが流石に体力の限界で、最近は「無理無理」って断る事が多くなりました。
一番の問題は「住宅番組の担当者が不動産関係の知識のド素人」である事で、造る方は「面白きゃいい」ってな具合で、不動産の仲介のシステムすら知らない担当者がほとんどです。(お客さんの方がよっぽどよくご存知)
広告って観点から見ても「複数の空き室」が無いと、せっかくのTV放映時には既に成約になってたりするので、管理会社としては妙なひやかしの電話がかかってきても迷惑なので通常管理会社さんは承諾してくれないものなんです。
つまりこういった仕事の時にはもっぱら私が頭を下げてお願いしている状態、

なんとなく想像つくと思うのですが、こういった番組の要請を快諾するのは「店舗の宣伝効果を狙ったイケイケ営業系に偏向する」ワケで、retourのブログなんかで再三説明している「築浅信仰やら、バストイレ別の説明不足、オートロックの誤解、日当たり重視:店頭効果問題キャッチコピー」とかがどんどん進行するばかりで、、
(そして必ずしもこのお店は信頼できるかしらな、部分も)
流石にお部屋を笑いものにするような企画は最初から断っているのですが、どうも媒体側には「部屋ってものを真面目に紹介する意図が無い」と言ってもいいと思います。
やはり「面白さや話題性が先行し、内容についての詳細な説明は無い」、
でも、賃貸物件の空室情報とかってかなり一般的にも興味のあるテーマだと思う
これを面白おかしいって方向だけで捕らえてるってのはどうなんだろう?それがTVだって言ってしまえばそうなんだろうけれども、世論のミスリードになっちゃったりすればそこは問題でしょう。

前に一度延々と説明した「敷金返却報道」なんかも同じ。大事な部分をきちんと説明する意思が無い、まるで強欲なブルジョアが敷金を搾取しているかのような一方的報道で現実を歪めてしまう。
じゃあ紙媒体はどうなのってなると、やっぱ週刊誌系の方が信用できるかなとも思う。
ここには個人としてのジャーナリスト魂みたいなものがまだあると、
だけれでも再大手である例の紙媒体は別の意味で、、(それ以上は書きません)。

とにもかくにも、「TV局ですが」とか「CMの撮影に」って電話は一発で「お断りです」と返事するのが一般的な管理会社の定番で、実はこういった企画に使えるお部屋ってほんの僅かです。そういったファンダメンタルだってーのに「今日紹介するお部屋が又凄くお勧めなんですっ!」な台詞が付いてしまう現状だけでもこりゃ問題だろうと。
retour&Retourって不動産のブログ書いているのは、そんななんちゃらに一石を投じるなんて意識も無いではないのであって、
■そうそう、映画のロケでコンサルした時には実際撮影のお部屋は具体的に仲介にならなかったけれども、使える物件の情報提供やらノウハウについての協力でエンドロールに載せてくれたんですよね、
やっぱ映画製作の人達は信義に厚いな縲怩ニ感心した事がある、
中学の頃なんか映画少年だった私的にはこれが一番嬉しかったかも知れない。
Wanna be FREE! 東京ガール』(ゴメン吉田さん「まだ観てません。。」)

※ちなみに当社はなんぼエンドロールでグルグル廻っても「あの縲弋Vで見たんですが」という問合わせはこれまで一件もありませんっ
撮影に何日も立ち会って、ようやくオンエアって時に「本当に申し訳ありません。エンドロールに御社を入れるの忘れました。今度は昼の時間の○○の○○○○にでもなんとか、、」という救いようの無いただ働き事件は某赤○のTV局の話で、
実は先日そのって、愚痴っぽくなるので今日はこの辺で(笑
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posted by kagewari/iwahara at 07:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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