数値上の広さを知る上で一番話しにですのが「この部屋は何帖ですか?」であるけれど、何帖って表現自体はほんとのとこはナンセンス。
何故なら『1帖の広さ』が畳のタイプで全然違うから。
京間:1.82u 約190cm×95cm ※関東にはほとんど無い
江戸間: 1.54u 約176cm×88cm(古築マンションやアパートに多い)
団地サイズ: 1.29u 約160cm×80cm(築浅マンションのほとんどがコレ)
一般的な6帖の広さにすると「江戸間で9.24u、団地サイズで7.74u」になる。
概算江戸間は団地サイズより20%広い、
「団地サイズ6帖は江戸間5帖」「江戸間6帖は団地サイズで7帖」の計算になる。
洒落たマンションより友達の古いアパートの方が広く感じる理由だ。
(のんびりと落ち着いた感じがするので”広く感じる”だけではなく実際に広い)
ここまでの話で勘のいい人なら話の矛盾に気がついていると思うのだけれど、、
「この部屋は何帖ですか?」広さを気にしている質問の筈、
確かに自分の今いる部屋をベースに実質的な広さを確認したいところで「その何帖なのか」知りたいところ、しかし「ハイ6帖です」で納得されてしまう。
だとするとプラス・マイナス20%は「誤差の範囲なので気にしていない」になるので、”広さを気にしている”テーマから完全に外れている事になる。
「畳のタイプなんてそうそう知っている人はいない」という声が聞こえてきそうだけれども「図面表示6帖となってますけど、それ本当?」って声を聞いた事が無いのだ。
@「ここはベースが江戸間なので広いですね」
と、私が説明して「ええ、古いマンションは江戸間なので、、」
と続けるのが慣用句みたいになっていたりする。
この心理的なパラドックスにはどんな意味がな隠されているのだろう。
極端な話「えーそうですね約12uになるので、、」「だから何帖なの!」なニュアンスの線上にあるような「何帖なのか?」か重要になっている。
これ心理的には「説明(対象は自他ともに)強迫」みたいな話になっているので、
「へー何帖なんだ」と妙に納得してしまう。
この話は店舗事務所・事業用の物件調査となると正反対になる
「ここは坪単価幾ら?」
まかり間違っても「ここは何帖?」と聞く人はいない。
実はこれも「説明強迫」になっている。
ビジネストークでは「へー坪1万以下!そりゃ安いね縲怐vこうなるからだ。
本来「これぐらいあれば”十分”な広さですね」に疑いがなければ心理的な”広さ”は満足している事になる。つまり図面資料の『u数』と『間取り』『条件(バストイレ別などの水周りのスペック)』でほぼ居室の広さは予め決まっている事になるので、広さの内容は図面資料の段階でほとんど決着がついているのだ。
超常現象のように「行ってみたら8uの居室が8帖に!」な現象は無いのであって、
勝負は『希望の間取り』と『条件』で決まる。
心理的には「横長の部屋」と「縦長の部屋」でも体感上の広さは違うし、窓の位置や大きさ天井の高さ(これが本来の『デザイン=設計』)でも印象は大きく変わる。
@確かに”今ある家具のレイアウトは大丈夫か”は重要なテーマではあるけれども、最も重要なのは「満足度の高い空間認知があるか」だと言える。
何故って広さを感じさせるポイントが窓にあるなら、その窓を生かす形でレイアウトを変更する事が暮らしの豊かさに直結するのであるから、家具レイアウトより部屋の”ユニーク”は上位にあるからだ。
逆さまから考えると調査結果らみたu数の各室前後差は、(相場限界内なので)おおよそ20%になる。
なんか長い話になっているんだけれど(笑
簡単に言うと「何uで、間取りと水周りの内容は」と言った瞬間有効床面積は指値で指定されているのと同じ」。
「居室に8帖以上欲しい。バストイレは別洗濯機置場にガスキッチン」
こんな時私は、居室12u以上と考える。
上記の水周りの希望だと簡単に長方形の総床面積の半分ぐらいまでいってしまうので「概ね30uぐらいは必要」になるからだ。
なので「希望の平米数は25u」だと「難しいと思いますよ」と、
ある意味、古いアパートなんかの生活経験の無い人かなっと感触があれば「図面資料表示が6帖以上なら納得って意味なのかしら」と考える事もあるけれど、水周りの希望条件が厳しい時には必ず問い合わせ条件のu数より”広い部屋”から調査をかける。
そうしないと”本当の希望内容”の部屋を見つけられないからだ。
つまり「この部屋は何帖ですか?」
これを決めるのはあなたなのです。
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「この部屋は何帖ですか?」
2006年11月13日
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