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新宿リノベーション

2007年02月03日

今回は趣向を変えたretour番外編(プロローグ)です。
本編はまだアップしていないんですが、次回のretourブログレポートは歌舞伎町店舗の予定なのです。そこでちょっと新宿歌舞伎町を考えてみようと、
すっかり日本の風俗の中心地みたいな事になっている歌舞伎町ですが、新宿っていえばDUGを中心に木馬やらPIT INNやら(私は昔の紀伊国屋の裏にあったボロイPIT INNしか知りません)ハードなJAZZのメッカだったのです。
昨今のJAZZ喫茶事情というのは角か取れたというか(本来「私語禁止・お酒はアリでも基本はコーヒー・二人連れできてもいいってばいいが暗黙の了解でひとりで来店するのが原則・大音量のピュアオーディオ・再生中のレコジャケが飾ってあってリクエストしても店主に拒否される場合もある」が基本だった)、お洒落なお店の仲間として息を繋いでいる。ハードなJAZZ喫茶と言えば吉祥寺A&Fが無くなって以来「全てが終わった」感がある。
そもそも新宿東口には昔JAZZのミュージシャンが集まってライブで競い、GHQのスカウトがやってくるみたいな形で発展し、映画関係者や文学関係者が殴る合っているゴールデン街とも繋がっていたものだからサブカルの中心地帯にもなった、
んで全共闘時代に左翼学生の諸君(現団塊世代)が新宿JAZZ喫茶からゴールデン街を占拠してなんて事にもなります。

ここにですね、現在の石原都政のジュリアーニ主義(ダーディーな部分を排除する事による街の活性化)が重なります。いろんな手段を使って(不動産含む)風俗やビデオ街の排除、治安回復に努めているんですが、そうそう現在のイメージは覆っていない部分あります。
一方的に風俗を排除するのにも無理があるから、そういうのって何らかの棲み分け発想も必要に思うんだけれども、、
昨今目立つのはホストクラブの呼び込みで、歌舞伎町じゃ目立ちますよこれ(今じゃどこの繁華街も同じ現象なのかもしれないけれど)。結果「やはり風俗の街か」な結論に至っています。これって”あれ”です、
不動産業しているとわかりますがイメージというか新規参入圧力的な”ニーズ”が無いと実情が動かない部分ってあるんですよね。つまり、都政としてクリーンアップ作戦みたいなのに力を入れても、ファンダメンタルはそうそう変わらない。
一時有力な住宅街として知名度を誇った街の賃料相場がガタッと下がって空室が問題化していたり、実際の需要というより潜在的なニーズが無いことにはやっぱこれ市場は不安定なままだと。昔地方が「工業用地の整備をしたが誰もこなかった」な失敗例が多数あるように、そこで始める何かってアイデアが無い事にはキャッチコピーにならないんですよね。キャッチコピーが無いと人は現実をイメージできないから、なんかこう停滞してカオスみたいな事になってしまう。

さて実際新宿見回すとどうでしょう、いいとこあるんですよ(笑
それこそ風俗街で慣らしてきたものだから、うるさい事言わない土地柄っていうかアイデアを規制する保守的圧力の弱さっていうか、つまり自由な感覚がまだ生きています。私思うんですが新宿にはJAZZカッコいい系飲み屋さんは軟弱過ぎないかと、、
そもそもがハードなJAZZ喫茶なんかの衰退は「まずもって儲からない」って原則もありますが、著作権協会の圧力も凄かった。実際にはビクターもヤバイ東芝EMIはもっとヤバイな感じでCD・AD売ってきたレコード会社は完全に傾いている。せっかくソフトの販促やってくれているお店を規制して潰しちゃうわ、コピー規制で音質劣化させたCD売るわとんでもない時代錯誤な現象がここ10年の間にあったのです。
それこそハードなJAZZ喫茶もそんな流れに飲まれた。『東京シングル(晩婚化)の時代』が到来してcafeブームな流れがある今になってハードなJAZZ喫茶は壊滅状態だってのもね縲・br style="clear:both;" />
ええ、実は風俗摘発で現在歌舞伎町の店舗賃料相場は大きく割り込んでいます。
つまりクリーンな業態なら、少々指値がかな縲怩閧ネものでも交渉に応じてくれたりするのです(公称募集額はまだ高めではあるんだけれど)。つまりみなさんついに「儲からない業態進出チャンス」なのです(笑
そして、そんな業態であってもちょっとそこのあなた「この新宿歌舞伎町をバカにしちゃいけませんよ」それなりの売上は堅いのがこの街。
実はretourで紹介する店舗の元キャバクラcafe系のお店テナントビルには趣味性の高いワインバーが入っていて、そこのコンセプトは『隠れ屋的cafe』の延長上にあります。
そうなんです、雑居ビルでなんとなくcafeって今密かにアリアリになっています、
そのタイプは事務所用途が多くて飲食の承諾得られない事が多いのはご存知のとおりですが、あるじゃないですがそんなビルが
そう歌舞伎町にはそんなオポチュニティがありますっ

どうでしょうね縲怐A新宿歌舞伎町が「シングル世代のサブカルの街に生まれ変わる可能性」、それこそ棲み分け的には『東口のサブカル映画街→風俗街を挟んで→ゴールデン』と連続させる。
確かに今の歌舞伎町はお洒落な街じゃないけれど、なんでもアリな解放区的在り方は文化芸術デザイン系と馴染みいいのじゃないかと、
私ひそかに入谷から南千住を「リアルSOHOに」とか考えていまして、脱恵比寿代官山渋谷的文明の出口としてそんな将来があると楽しいんですけどね。


2/6付記)retourの本編レポートもアップしておりまーす
http://retour.seesaa.net/article/32972354.html

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posted by kagewari/iwahara at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | retour番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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