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丹下健三作:静岡新聞東京支社ビル後編(中銀カプセルへ)

2007年02月23日

さて、ちょうどこの辺から銀座エリアを離脱して新橋汐留エリアに切り替わります。黒川氏のカプセルは近隣で、静岡新聞東京支社ビルから歩いて10分ほどの距離にあります。

銀座がオフになった感ありますね

明らかに新橋汐留エリアへの切り替えがわかるポイントとしては、
この昭和シェルでしょう。

このいかにも「石油!」ってビルを境に新橋汐留エリアとなり

ここに取り壊し再建築が決まった中銀カプセルがあります。

中銀には様々な経緯があり(以下のretourレポートとコメント欄に詳しい説明があります)、現在取り壊し再建築が決まっています。
http://retour.seesaa.net/article/9161415.html
http://retour.seesaa.net/article/9186647.html
実際の工事開始(取り壊し)には、今後もいくかの経緯を経てからになると思うので、現在のカプセルが果たしていつまで存在するのかは不明です。
ですから”最後の雄姿”ってワケではありませんが、皮肉にも新陳代謝を意味するメタボリズムの代表作であるカプセルが『カプセル更新される事無く取り壊し』って現実がここにあります。
何せここを(分譲賃貸で)管理している某管理会社の担当者ですら「ここの管理は本当に疲れる、正直どこがいいのかわからない」と言わしめるほど構造上の弱点があり、管理上のトラブルも多いマンションですが(マンション?マンションでしょう)、
同時に「昨今のデザイナーズには反吐が出る」と賃料も広さも無視して「ここで事務所を営む事を自己表現(デザイン)のひとつ」と断言するクリエイターもいる。
そんな「どこか未完成な建築」に思います。

retourのレポートとはちょっと違う角度から撮影してみました

イメージは『ポップ』です、
それもイギリス系のポップでここをBBCが取材するのもなんとなくわかると

この当時近未来を”工業化”とイメージし中銀カプセルはあえて「静岡新聞東京支社ビル的重厚さを排している」のです。軽さとも違うそれはやはり”ポップ”

デザインコンセプトには共通する部分も多いのですが、ここに黒川氏のこの時代の解釈みたいなものがあるのでしょう。

さて、このトンガリ帽子の目の前振り返って見るとそこには「近未来の結果が」そこにあります。


不思議とこの汐留エリアでは「新宿的な四角いビルは禁止」らしく、これどうなっているのな近代建築が建ち並びます。



この結論を滅びる事が決まったカプセルはどんな風に思っているのでしょうね縲・br style="clear:both;" />

「そこまで微妙に曲げなくても、、」

取材を終わり、画像チェックのために銀座方面に戻りそのまま八重洲方面に流れてみます、そこには「近未来のもうひとつの答えがありました」。

創業昭和6年の社交場『白いバラ』
未来永劫変わらないって世界もあるんだと、

 女性は素人 あなたはもてる 夜の大人の遊園地
 あなたのお国言葉で話ができます
 あなたの郷里の娘を呼んでやってください

呼んでやってくださいって、、 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by kagewari/iwahara at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京建築日和”Teorema” | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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