部屋探しにおける結論のひとつ「引っ越さない」。
これ、どんな時の選択なのだろうか?
引越しの動機って転職や勤務地の移動、部屋のグレードアップやダウンとなるが、通勤時間30分以内の変化ぐらいだとちと動機としては弱い。昇給があったにしても、賃料の上昇で可処分所得が減るのは考え難いから(部屋のランクアップが消費を意味するなら別だけど)30代になってから的スケールの違いが発生してからが妥当な線。
「引越ししたいな縲怐vって声はよく聞きますが、「同僚の一人は常に部屋を探している」なんて話は聞いたことがありません(笑
潜在的な引越し願望の結論としてその圧倒的大多数は「引っ越さない」であると、これ間違い無いでしょう。
妙縲怩ネ矛盾を感じませんか。
世間の人はそんな引越しもできない腰抜けばかりなのでしょうか?、そーんな筈ありません。つまり「引越ししたいな縲怐vと言ったとしてもそれは決して本気では無いのです、
これって、現状と理想との間のギャップを表現しているだけで、単に住居がその象徴に選ばれやすいって構造にあるだけ、
ここは社会心理的重大問題です。『実際に引越ししようと部屋を探している人が、圧倒的多数の本気では引越しするつもりの無い多数による風説の流布に影響を受けないでいられる筈が無い』。
この不作為のデマゴーグにどんな風に対抗したらいいのでしょうかーー
しかも本気で引越しするつもりの無い人の風評はデフォルメ(或いは反動)ついているから、決して現実を意図していないのに。
これはですね、ええ、大袈裟なようで大袈裟な話じゃないのです。
話を「引越ししたいな縲怺阮]の心理」と「本当は引越ししない圧倒的大多数の人に振り回される本当に引越しする人」の二つに分けて考えてみましょう。
T「引越ししたいな縲怺阮]の心理
こんな台詞ならよく聞きますね
「いろいろ盛り上がっているようだけれど、実際引越しするのは私なんですからね」
人が引越しするとなるとやれここがいいとか、私はこういうところがいいとか話題そのものが嬉しい題材なので各方面盛りあがりやすいものです。
簡単に要約すると「うらやましい」からです、
実際に引越しする人が部屋を決める前からそれはあるんですよ、
ええ「うらやましいな」が。
現実問題東京ルールの施行で、敷金返却がスムーズになったとはいえ引越しにはかなり費用がかかりますから(礼金・仲介手数料・二重家賃・引越しそのものの料金・新規購入家具等)、その「うらやましい」って気持ちの半分は「既に準備されている引越し軍資金」に対してです。
残り半分には獏とした「きっと今より”いいとこ”に引っ越すのだろう」的与件化があるので、引越し前から「うらやましい」事には何ら矛盾ないんですよね。
ここから先が幻想の始まりです(笑
人のふところはわからないのだし、かえって貯金少ないのだろうなんて想像するのも失礼ですから、引越し先の想像はどんどん膨らみますよね。部外者なら部外者ほどに、
そしてここには「そんな想像と現実との乖離に、本人にも自覚がある」のです。
ここで重要なのは、自分もついこの間まではそんな「うらやましいな」な人である部分です。「漠とした引越しのイメージ」と「現実の選択」の前に心理的な葛藤が発生してもおかしくないんですよね。
現実問題「よく考えたら引っ越さなくてもいいのじゃないか?」とか、人事異動で勤務先が変わらなければ「引越しなんて面倒な事にならなかったのに(=そこそこ現状に満足)」な発想が「うらやましいな」時代の本音なんじゃないでしょうか。
そうです、「引っ越さない」選択です。
<つづく>
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たとえば「引っ越さない」選択(1)
2007年03月14日
この記事へのコメント
おもしろい!続き待ってます。
Posted by おく at 2007年03月16日 00:16
はいっ。続きは今日中にアップしますよー又、長くなります(笑
Posted by iwahara at 2007年03月16日 15:40
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