たとえばパン食について考えてみる。
「私は西洋人だ」と言い張るあなたなら、それは硬いパンとチーズとワインで生きていけるな生活もあるでしょう。それこそフライパン1個あれば十分ともなれば、後はコーヒーメーカでもあれば暮らしに困る事はありません。この場合むしろ重要なのはお気に入りのパン屋さんのある街が必須ってぶぶんですよね。ケースによってはガスコンロは1発でもいい事になります、
「ご飯抜きでの生活は耐えられない」といった場合、単純計算でも煮る焼く系に一発味噌汁に一発とこれガスコンロ2発の必要性が俄然高まると、考え様によってはコンロの数は「多くても困る事はない」ですね。
ま、ここも考え様で、それは硬いパンとチーズとって選択肢で考えるならご飯に味噌汁と漬物があれば良い事になるので、必ずしも2発必要とは限りませんが、、
何の話かといいますと、
「シングルライフと20uの生活」ってものを考える時に、同時にシンプルライフって選択は体感上の豊かさって部分から見るとやはり一番効率がいいのじゃないかと思います。その中で個性を発揮するとするなら、どんな方向性が見るでしょうか。
そこで話を見えやすくするために、部屋そのもののイメージもシンプルに考えてみようと思います。バブルの頃なんかには盛んに建築された『通称投資向けワンルームマンション(この場合1Rとするよりワンルームとすべきでしょう)』です、
現在でもこれ多数都内になりまして、今の呼び名は分譲ワンルームであったり特別な記号はありませんが、格安学生向けマンションの位置付けになるかと思います。
(確かに主力は20u以下のものが多いんですが)
見分けるコツは簡単で「そういった規格がこの世にあったのか」のようなステレオタイプな間取りとなります。
所謂ひとつのこんな感じのですね、
このタイプ、実はシンプルな設計(ここが重要)が生きて内容のいいもの多いんですが、確かに最近人気のある間取りとは言えません。
ところが「シングルライフと20uの生活」というテーマで言えばこのタイプのマンションで考るところが”鍵”になるじゃないかとも思うんです。
重要なポイントは「自分で一工夫する必要がありますね」って部分です。
見方によっては部屋の設備に依存しない分結果はむしろ好ましい形になる可能性もあるのじゃないかとも言えるので、こういったシンプルなタイプのマンションの方が実は自由度が高いのかもしれません。
上記の「パン食派だ」ならば、コンロ1発のままで「近所のパン屋さんの内容(街)優先」とすればいいですし、「僕は和食だ」ならIHクッキングヒーターが廉価になった(1万切ってますから)今の状況から考えるなら自分でIHヒーターをワゴンなんかの上に増設してキッチンの充実を図ればいい事になります、
「かくいう私は外食残業派だ」とするなら、コンロ1発として冷蔵庫を大型にする事の方が居住性は大きく変わります。
又、衣食住の中で断然”衣だ”という場合には、規制のサイズになるとどうしても効率が落ちるクローゼットに頼るより、ここも自前の効率の高い(奥行きの狭い)ワードローブを予め自前で装備しておけば(収納率的には50%ぐらいで丁度いいかも知れません)、自由にレイアウトできるので特にベッドの位置決めに困りません。
引っ越し前に「このワンルームでも十分自分らしい暮らしが実現できるかな縲怐vな内容を予めシュミレートしておくと、かなり強力な自己完結能力を獲得しますから、そんなあなたは間違い無く『引越し強者』になります(笑
こうすると、いざ部屋探しって時には設備内容をあまり気にせずに相場とのバランスでコストパフォーマンス重視で探せばいいだけですから、構造的に引越しに失敗する心配もありません。
単純に計算しても、自分のライフスタイルにあった”設備充実のお部屋”が、同時に内見した他の候補より賃料が5千円高いとする→2年契約だけでも12万の差ですよ。
そして、ここには最も自分の希望の設備であったとしても「それに近い」ってベストじゃなくてベターって部分で選ぶのでしょうから、コスト的に割にも合わないでしょう。かといって、その部分を耐え忍ぶってのも不自然です。
ファミリータイプともなれば、収納も多いでしょうし最初からキッチンも広い、バストイレ別もデフォでしょうから意外と迷う部分は少ないのですが、20uという限られた空間だからこそ部屋の設備内容が随分と違っている事あります。だとするなら余計に自分らしさの象徴的な部分はキーパーツとして”自前で装備”とする事が結果としてのシンプルライフに繋がるのじゃないでしょうか。
リノベーションのような多額の投資を必要とする内容をイメージするより、効率もいいですよね。
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ここからは番外編ですが、
心理学的に解釈すると、本当はそんなキーパーツって既に持っているものじゃないかと思うんです。ここが図面資料や内見で触発されるって形だとすると、それってパッシブだから店頭効果的にその時(部屋探し)の動機付けだけで終わってしまって反対にコストパフォーマンスを下げてしまうような気もするんですよね。
部屋探しの条件がダイナミックに「一戸建て限定」とか「木造アパート和室」とか「デザイナーズマンション」である時って、反対に設備内容の詳細よりその大枠が優先しているワケですから、そんな思い切りのいい選択の背景には「既に自己完結能力を保持していて元来引っ越し強者だった」って部分があるのじゃないかとも思います。
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「シングルライフと20uの生活」
2007年06月17日
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