私は特別宮崎駿映画のファンって事は無いですが、彼が日本を代表する映画監督でその作風は政治的思想というより”環境”寄りの人である事は間違いありません。むしろ過剰な平和主義的演出を嫌ってさえいる感じも受け取れます。そんなリアリストの一面を持つ宮崎氏が昨今の不動産開発に一石を投じました。
アニメ映画界の巨匠・宮崎駿監督「トトロの森」守った!
宮崎監督が保全を訴えている東京都東村山市の雑木林について、同市は9日、買収費用約7300万円を計上した平成19年度補正予算案を市議会に提出した。うち2500万円は、宮崎監督らが全国から集めた寄付金を充てる。可決されれば来月中にも公有地化が実現する。
雑木林は民有地で、埼玉県所沢市と東村山市にまたがる「淵(ふち)の森」(約4600平方メートル)の、柳瀬川を挟んで対岸にある約1900平方メートルの緑地。「淵の森」は、宮崎監督が映画「となりのトトロ」(昭和63年)の構想を練った場所として知られ、地元では「トトロの森」と呼ばれている。
(中略)
宮崎監督は10年前に「淵の森」宅地化計画が持ち上がった際には私財など3億円を提供し、所沢、東村山両市が公有地化した。
(サンスポ.COM10月10日)
そりゃ不動産開発も「住居の数が不足している」とか「都民が劣悪な住環境に苦しんでいる」ってのならその正当性に疑いはありませんが、ウサギ小屋とも呼ばれた占有床面積も拡大を続け現在日本の住宅の占有床面積はヨーロッパとの比較であれば遜色ない広さを確保しているワケです。
そして同時に世帯数で言えば「供給過剰」だと。
現在も”再開発”であれば、住居におけるリノベーションと同じく「都市再生」であるとか「新しいコンセプトの都市計画の実現」等意味を持ちますが(それでも供給過剰を背景とした計画性の問題は残る)、新たに宅地造成してなんて地方で大問題になっている状況下で現代社会で最も重要なテーマになりつつある環境を守るって活動から見れば今回の宮崎氏の行動は賞賛に値すべき事でしょう。
ヒートアイランドにしても昨今の都市環境には「危機」とも呼べる不確定要素を内包していて、開発コンセプトの見直は”デザイン”としても求められているところです。
確かに映画のヒットもあって宮崎氏は資産家かもしれないし、最新ニュースの雑木林の件では寄付によるNPO的活動によってなので”私財を投げ打って”な程の活動では無いかもしれませんが、「数億のもマンションをポンと買う」なんて消費活動に比べてお金の使い方って部分から見ればどれほどマシな使い方なんでしょうか、
誰しも政治の世界や官僚や業界先行で行われる開発に市民は無力だと思いがちですが、個人が政治を動かす事もできるんだって事です。
それこそ資産家のみなさんこういう事にお金使わなくっちゃ、
そんな緑の片隅で木造平屋の一戸建てなんかに暮らすほうがどんなに豊かなのか。日本はまだまだ民主主義という名の自己責任意識が低い国ですから、こういう”突出する個人”には大賛成です。
そんな”突出する個人”のひとりで、このブログでも中銀カプセル等で紹介してきた建築家の黒川紀章氏がお亡くなりになりました。彼のデザインには賛否両論あったかと思いますが、彼も宮崎氏同様現代社会における著名人の責任ってものを感じていた人だったように思います。
ご冥福をお祈りいたします。
そりゃ不動産開発も「住居の数が不足している」とか「都民が劣悪な住環境に苦しんでいる」ってのならその正当性に疑いはありませんが、ウサギ小屋とも呼ばれた占有床面積も拡大を続け現在日本の住宅の占有床面積はヨーロッパとの比較であれば遜色ない広さを確保しているワケです。
そして同時に世帯数で言えば「供給過剰」だと。
現在も”再開発”であれば、住居におけるリノベーションと同じく「都市再生」であるとか「新しいコンセプトの都市計画の実現」等意味を持ちますが(それでも供給過剰を背景とした計画性の問題は残る)、新たに宅地造成してなんて地方で大問題になっている状況下で現代社会で最も重要なテーマになりつつある環境を守るって活動から見れば今回の宮崎氏の行動は賞賛に値すべき事でしょう。
ヒートアイランドにしても昨今の都市環境には「危機」とも呼べる不確定要素を内包していて、開発コンセプトの見直は”デザイン”としても求められているところです。
確かに映画のヒットもあって宮崎氏は資産家かもしれないし、最新ニュースの雑木林の件では寄付によるNPO的活動によってなので”私財を投げ打って”な程の活動では無いかもしれませんが、「数億のもマンションをポンと買う」なんて消費活動に比べてお金の使い方って部分から見ればどれほどマシな使い方なんでしょうか、
誰しも政治の世界や官僚や業界先行で行われる開発に市民は無力だと思いがちですが、個人が政治を動かす事もできるんだって事です。
それこそ資産家のみなさんこういう事にお金使わなくっちゃ、
そんな緑の片隅で木造平屋の一戸建てなんかに暮らすほうがどんなに豊かなのか。日本はまだまだ民主主義という名の自己責任意識が低い国ですから、こういう”突出する個人”には大賛成です。
そんな”突出する個人”のひとりで、このブログでも中銀カプセル等で紹介してきた建築家の黒川紀章氏がお亡くなりになりました。彼のデザインには賛否両論あったかと思いますが、彼も宮崎氏同様現代社会における著名人の責任ってものを感じていた人だったように思います。
ご冥福をお祈りいたします。
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宮崎駿が昨今の不動産開発に一石
2007年10月12日
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