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http://ja.wikipedia.org/wiki/永代橋
竣工1926年(大正15年)国の重要文化財

鋼橋としての意匠は独特で、背景のビルまでその歴史の一部のように見せる力があります。

下から構造をもうちょっとなめて見ようと又橋の反対側まで廻り込みます。
見事な構造を見せます、

どうしてこれだけこの地域の橋が独特なのかって答えが、すぐ隣の豊海橋の『中央区民文化財』説明のプレートに詳しく説明がありました。
・「隅田川支流の河口部の第一橋梁はデザインをひとつひとつ変えて区別しやすく工夫していました。それは隅田川から帰港する船頭に対する配慮でした」
当時のインフラ建築における独創性というか、自由さって在り方の違いを教えてくれます。何メートルだとか史上最大とか数字で語られる無機質な世界じゃ無いんですね、永代橋は隅田川の橋ですから、支流の第一橋梁じゃありませんが「帝都東京の門」に相応しい意匠が求められてのデザインであったのです。

「永代が?僕はこっちの豊海の方がいいと思うよ」
「忌憚の無いご意見ありがとうございます」
こちらがウミネコ氏推薦の豊海橋(前回のIBMの絵にもちらっと写っているんですがね)

あら、素敵ですね縲・br style="clear:both;" />
大正15年(1926)5月起工、昭和2年(1927)9月竣工
上記文化財のプレートによると
「福田武雄はドイツ人フィーレンデールの案出した橋梁デザインを採用し、梯子を横倒しにしたような外観で重量感ある豊海橋を完成、この様式は日本では数ヵ所あるのみで近代土木遺産としても貴重な橋で、区民有形文化財に登録されています。」と説明があります、

夜間ライトアップされる豊海橋は黄金色に輝いて、「あれ銀座ブランドショップの”何か”なんだろうか(何かって何?・・・)」と意味不明の感想を抱かせます。
決して大きな橋ではないのですけれど、とても個性的で
橋梁としてのスケールは到底永代にはかないませんが、意匠デザイン的内容として見ると魅力的で、「都市デザインは文化である」という側面を忘れちゃいけないと語りかけているようです。
橋って「渡った先は別の世界」的な象徴性もありますから(”なんちゃらの橋を渡る”のような)、都市の舞台装置とも言えるでしょう。

カッコいいですね縲
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