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『女性差別史観におけるコマーシャリズム』(後編)

2008年01月16日

前回の特集「部屋探しの方法論(後編)」に登場する「イケイケ営業系」における話から始めるのが手っ取り早いでしょう。
上記レポートでもちょっと触れていますが、女性客がある場合それは「上客」と判断します。接客手法も簡単で、しかも営業的にも「いいカモ」だからです、
『マンション築浅(不動産の玄人筋なら築15年以内で十分築浅ですがこの場合5年以内を指す)・2階以上・洗濯機室内・ガスキッチン・オートロック・バストイレ別』賃料は希望額より高くても成約。注意が必要なのは「もっと安いのが無いか」な状況になる事で(条件的にナンセンスなら「お帰りください」)、築年数の古い広い部屋や賃料の安い部屋の図面資料なんかを接客で出そうものなら下手すると上司に指導されてしまいます。
賃料的に厳しい場合には「○○(一部で有名な某区等)へいっちゃった縲恪・掀、車でささーっと便理なんですよと希望地域の外まで誘導する方法も彼らの得意技です(実例として麻布の町目指定で探している筈のお客さんが、ふらっと問い合わせしてしまったイケイケ営業店で港区から直線距離で90Km以上、限りなく100Km遠方の”その”某区のマンションに申込んでしまったという話もあります)。

ところが、この状況は必ずしも不評なのかと言えばあながちそうでも無いのです。
どちらかと言えば独立系の問い合わせが半数以上のretourの場合でも、時折お友達の紹介等で会社のキャラクターを知らずに、普通の不動産業者だと思って問い合わせとなるお客さんの場合に稀に「こういう古い物件は希望じゃありません、一般的なオートロックに防犯性が無い話はわかりますがオートロック希望と言った筈ですが」的に、送付資料の内容が不快であるとの返信になる事もあるんですよね、
私も「あらゆる人格をシミュレートしてその人になったつもりで部屋を探す(本職カウンセラーですから)」タイプなので、築浅オートロック系で探す事も当然ありますし可能です、
しかし深層心理の本音が”広さ重視”である場合等はこれを優先させる事もありますし、事前にコンサルするケースもあります(それが不動産仲介の仕事ですから)。

そもそも不動産の知識に誤りや偏りがあるなら、私はそこを説明します、

しかし、上記のように不快に感じるタイプの人は、知識の誤りを丁寧に説明しても「その話はわかりますが、私の希望は変わりません」と、希望する理由となる知識に誤りがある事を認識しても尚希望内容に変更が無い現象が実際起きるんです。
※強迫性の介在を判断する方法は簡単です”トレードオフが成立しているか?”です。

つまり「明らかに強迫性認知があって、その希望は様々な偏向(偏見)や憶測からくる余談であって、その特定キーワードが強迫的な”投影”になってしまっている」と言わざるを得ない。社会心理学的にはこれと非常に似た現象があるんです、
地方の援助交際等の現場です、
「どうしてそんなにお金がいるの?」→「ブランド物が欲しいから」
確かにここに女性誌やマスコミ含めた『女性差別史観におけるコマーシャリズム』の介在を否定できないでしょう。バラエティ番組等で面白がって伝えるのも構いませんが、歴史的背景や文明における意味ここを考えなくちゃいけない。
芸能人の結婚式を皇室報道みたいに伝える意味不明の番組も同じです、

結婚願望的強迫性には、心理学的に分譲マンション等の関係が深い事も疑いようの無い事実で(”家幻想”の購入による代償満足→昔の日活映画時代なんかで愛人がマンションを購入されて満足するシーンは定番中の定番じゃないですかっ)、所得に余裕のある高額所得階層の趣味性による購入や、確信犯的一戸建て購入等の「自由気ままに住み倒してやる」的自意識表明である事はそれは大いにお勧めですが、
「なんとなくマンションが欲しい」や「分譲を買えずに賃貸で暮している事があたかも何か”不足”な社会行動であるかのような偏向(不動産の玄人筋から言えば最高級である”ホテル暮らし”を頂点に賃貸って世界の幅は分譲より上位にまで及んでいるのが疑いようの無い現実→分譲:特に住宅ローンが介在する場合→審査に通る→保守的勤務内容→共同幻想型保守人格の雛型とも言える堅い暮らしであり、あくまでも暮らしの選択というフェーズが違っているのであってそもそも同列に論議するものではない)」を問題意識も無く常識であるかのように伝えてしまう事に、

不動産に従事する人間としてどうしても一言いいたい

「自由でいんですよ、そんなもん」と、

自分の意思でどんな人生を選ぼうが、上も下も勝ちも負けのある筈無いじゃないですか。
それに誰ひとり干渉する権利等無い、
我が国は基本的人権を保証する憲法を持ってます。

不動産で言うなら、これ私が頻繁に出没する仕事部屋「ルノアール」なんかの隣の席からもこんな声が聞こえてきます。
「賃貸の賃料って勿体無いじゃん」この台詞は典型的な不動産の知識に欠ける(欠けて当たり前なんです、そのためにコンサル含んだ仲介手数料支払っているんですから。専門性の高い分野なんですから知識等無くても「説明を受ける権利がある」と考えてください。)タイプの女性に非常に多く聞かれる「購入動機」です。

これそもそも現実の世界はそんな単純じゃないですから、

不動産投資として考えてみてください。
利回り10%で大成功(地方までいくと資産単価が下がる分見かけ上13%とかありますが)、堅い線で7%、高額物件等資産評価率が高まれば5%クラスまで下がる事もあります。
それが『大家業の利益率』です(そもそも資本は”事業に資本投下されている”)、
同時に資産価値そのものは、市場で乱高下しますからここは資産リスクそのものであって(そこに建築費のローンが含まれる場合も当然あります)、賢い投資コンサル的売買に強い不動産業者さんのセールストークは「10%を狙いましょう、地方でも全然いんですよ、そして10年運用するでしょ、そこで元取っちゃう。ここから利益ですよ、後は欲張らずに転売→幾らでもいいんですよ売れたらボーナスだと思えばいんだから。そこで欲張っても下手したら失敗しますよ(10年縲怐ィちょうど全室全面リフォームの追加投資の時期)」
大家さんってビジネスが「不労所得」であるとか「ブルジョアだ」とか、「黙っていても儲かる商売だ」とかとんでもない間違いで、高度な事業判断や投資(リフォーム)判断が必要な難しいビジネスです。

暴論覚悟で言うなら、「分譲マンションも住みながら経年変化で減価償却分消費しちゃっているのであって、購入資産として残るのは最大でも年10%の中の数%です」
ここも数学的端数無視で(さらに暴論覚悟で)言い切ると、賃貸で家主さんへの利益として支払っているのは賃料の10%が最大で、それ以外は「ちゃんと自分で暮して減価償却分消費の形で”自分のものになっていた”んですよ(家主さんは資産リスクを背負って勝負している→大家さんの立場で言えば税金の話を無視するなら貯金で持ってる方がむしろ安全なぐらい)」。

選択肢って部分も考えてみてください、
賃貸の選択肢は分譲の数倍なんてものじゃありません。10%レベルを下げたら?「+竏茶[ロ?(これ絶対ゼロにはなる事はませんが、、)」しかも住宅ローンの縛りが無いので、「何時でも自由に会社も辞められます」。
景気動向で、残業カットされても2万ぐらい安い部屋に住み替えるなんていともたやすい。
ボーナスだって全額預金できるんですから債券市場でギャンブルに出る方法もやれない話じゃ無い(ここもサブプライムみたいな話があっておっかないですがって、賃貸暮らしで「不動産の投資債券持っている」ってのは今回の話をよく現していると思うけれど)。
実際高層タワーなんかの購入後の売却事例で”逆ざや”出ているケースあります。
分譲というものが「好き好んで借金作る」可能性だってある、

20年以上なんかの住宅ローンによる購入の場合いかに冷静な情報収集と、資産管理的視点がないと「リスクが高すぎる」事わかってもらえますでしょうか(個人で単一銘柄のディーリングしているのと構造同じですから→こちらこちらも参照)。

つまり「それが損でもぜーんぜんいいじゃない、それも人生ですもの」的な自由意思(自己責任の確立)が介在すれば、それはハッピーな事ですし、価格における土地の支配率の高い分リスクの少ない一戸建てに拘るとかそこに『明快な自己決定』があれば大きな心配する事は無いと思いますが、
マスメディアやそのコマーシャリズムの影響からその動機が「なんとなく分譲マンション」であるケースは怖いんです、
(それこそコミュニケーションにおける「リリーサー」の立場にある人はここに注意しなくちゃいけない)

自己決定における自由意思の”意味”をしっかり伝え、同時に「なんとなく」に備えて厳しいぐらいの資産リスクの説明や情報、不動産における売買周辺の特殊性等うるさいぐらいに説明するぐらいでちょうどバランス取れると言えませんか。

文化ってものを問われる問題なんだと思います。
心理学的に私はデフレの本質を、『マスやマクロの世界の終焉』と考えています。政治的にはここから民主主義の時代が本格化していますし(ようやくこの国でも政治家が世論に怯える時代が到来しました)、
ブログの台頭もそう、
個人の意見だからこそ、リテラシーが保たれる。間違いを見抜くのも読者の側に委ねられ、根拠の無いコメントの削除はブログ炎上のきっかけにもなる。(このブログはどうしてもシステムの関係でコメント欄が承認性になってますが、可能なら私はSPAM以外承認無しのコメント欄開放にします。事実retourKagewariにもコメントは承認制ではありません。炎上するリスクを背負ってナンボがブログってもんですからね、)

今後広告メディアの在り方が構造変化するのは間違い無いでしょう。
(TV局なんか地上波打ち切りで一社ぐらい潰れても不思議じゃないし)
『女性差別史観におけるコマーシャリズム』
こういう話「時代が許さない」と思います。


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posted by kagewari/iwahara at 12:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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