今回は都心部とおと郊外のファンダメンタルを考えるいみでサンプルとして世田谷を選んでみました。世田谷の名棟といえば「ビラ・ノーバ」「ビラ・サピエンザ」(坂倉建築研究所)かなと、この両棟をモチーフにぶらり歩いてみます。
参考:ビラ・モデルナのレポートはこちら
http://retour.seesaa.net/article/45638505.html
このレポートでは地域性抜きに語れないところなので、最寄駅ではない田園都市線の駒澤大学から向かってみましょう、
昨今一部には駒座大学近隣のお洒落なお店が建ち並んでいる様子が駒沢的イメージになっている向きもあると思うんですが、郊外全般に言えることですがちょっと歩けばそんなことは無いのです。
なんといってものどかで平和だなる部分が郊外ならではで(犯罪発生件数的には三軒茶屋近隣から世田谷は悪化中で、警察発表の統計では”率”じゃなくて”件数”で近年世田谷区はNo1だったりするのでここも開発が進んでいる区画に広範に拡大しているところです、なので「郊外は何処でも平和」って事ではありません)、
しばし北上していくとのどかな風景となります
水路敷の遊歩道整備も杉並区とは違い、極自然な感じですね。
公園緑道化していて、桜も今にも咲きそうです
この辺は平和なんですよね?
「あんたが怪しい」
こ、これはスイマセン。。
と、先を進みますっ
地域の治安維持に厳しい視線を送る見張り番の方に敬礼し
さて今回のテーマである「ビラ・ノーバ」「ビラ・サピエンザ」に到着(こちら並んで建っているのです)
こちらが「ビラ・ノーバ」築1978年
絵的に随分あっさりしていると思われる向きもあるかと思うんですが、実際にこの通りなんです。これは郊外ならではの「低層指定」にもよる部分が大きくて、統計上も世田谷は分譲マンションの件数では東京でもNo1なんですが1件辺りの平均戸数は35で上位5区にも入らないのです(他郊外の区で大規模になるのは団地型が増えるため)、それだけ小規模で中堅どころのマンションが多いって証明になります。
やはり”Teorema”的テーマから言えば「やはり都心部なのかな縲怐vと思う部分はありますね。
と、話は戻って隣の「ビラ・サピエンザ」築1981年
とここまでの話でなんとなくわかっていただけるかと思うんですが、このシリーズの設計意匠も一戸建てであったりタウンハウスやテラスを思わせる威圧感の無い造り(中庭式であるのも特徴)に建築としても意味があるのです。
”地味に人知れず高級”みたいな世界がこの街には似合います。
近隣歩いて見ると史跡なんかもありまして
常盤塚です
右手の桜にも歴史を感じます。
と、ここから最寄駅となる世田谷線の松蔭神社へ向かいます。
<つづく> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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