住居としての環境もはやり246近隣より落ち着いています。
246となると「やっぱ池尻でしょう」にも思え、
同時に世田谷線はその穏やかな居住性もあって田園都市の三軒茶屋から渋谷の通勤時間帯の混雑が”大変な事”になるのかと思います(山下=豪徳寺から小田急の手もあるので今度は電車の遅れが心配にもなりますが、それでもダメなら下高井戸から京王も選べる世田谷線は便利ですよ)。
そんな通りを歩いていると
あれ、これは”Teorema”感がする建築があるじゃないですか
とマジマジと見ていくと
ライオンズマンション上馬第2(RC造5階建て、築1979)なんですね
ライオンズとしてはかなり初期の作品で(1号は1968年)オリジナリティーっていうかデザインの内容もイメージとは違うものです。
やはりこの年代のものは味がある等と思いつつ、駅に向かいます。
松蔭神社の街ってとてもいい感じで、若い人が趣味のお店出したりなんかにとても似合いますよね。規模は小さいんですが246系より趣味性も深く感じます。
と世田谷を歩いて感じたんですが、郊外に求められる世界と都心部のそれは違いますよ。郊外は未だ開発も成熟していると言えないし、又開発すべきかって論議も重要で資産価値やら以前に静かで穏やかな暮らしを維持して賃貸・分譲両面でリーズナブルな方向性にあるのが社会的にもあるべき方向性じゃないかと、
分譲に関しても郊外の場合には「一戸建ての延長」な雰囲気が濃いですし、評価額も安ければ相続も楽なのですから市場の評価を気にする事無く、コンサバテイヴなファミリー向けに特化してこそ郊外の在るべき姿に思うんです。
結果として中途半端な知名度で地域性に親和性の少ない短期居住者がいたずらに増えてしまうと結果として治安も悪化してしまいますし、「そこを良く知っている人がその街を好きで長く暮す」なビヘイビアーをどうやって維持するのかってところが大事に思います。都心部の開発をそのまま郊外に持ち込むのはやはり問題ですよ、
そういう意味でも今回取り上げた「ビラ・ノーバ」「ビラ・サピエンザ」の抑制の効いた在り方は「センスなだろうな」と思うのです。
とここで都心部との比較で考えるなら
えー現在西新宿高層地帯には
こんな凄いのが建築中で
いったいどんな設計図なのかと、
やはり求めるものや暮らしそのものが違いますよね。
フリーランスや、シングルな人は都心が似合うし、コンサバなファミリーな人は静かな郊外が似合いますもの。
開発やデザイン・コンセプトってものは郊外と都心と違ってしかるべきものと再確認したのでした。
赤坂方面にはTBSがやたらと広報中のタワーも公開
(この日は雨風が凄くてレンズに水滴ついちゃってます)
タワーに関しては前回もあれこれ書きましたからここでは深入りしませんが、そんなファンダメンタルがあってこそ”Teorema”的方向性が「これでどうだ」な感じで意義も深まってくるんだと思うんですね。
とそんな感じで次回のテオレマ(取材日未定)は「赤坂で短編」を企画中ですー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【東京建築日和”Teorema”の最新記事】