「デフォな暮らし」心理的には保守性とか社会協調型になります。
この傾向からあまりに御仕着せ的に暮らしてしまうと、既存設備依存の傾向が強くなって小さい不満でも賃料の高い部屋へ引っ越したい的発想に流れがちになります。
今回の話でこの”デフォ・タイプ”に関しては一貫してこの部分に触れいているところですが、チューンアップ=使いこなす→『部屋のパフォーマンスが始めてそのまま発揮される』事になるので考え様によっては「デフォな暮らし」こそ物件に対する知識等頭脳労働的準備が必要になるもので(それこそ保守・強調って世界です)、住居は「タクシー」とは違いますから自分が世帯主(運転手)である事を忘れちゃいけません。
これ賃貸であっても、契約中は設備の保守義務(破損した場合の修繕義務は貸主)も借主にあるのであって自分の物として使えないと意味がない事になります。
「十分デフォでも暮せる設備が充実している」なるカテゴリーになるので、豪華設備の場合なら”ナビ付きで4輪駆動にして4輪操舵的足回りにアンチスキッド・ブレーキ付きオートマチック、防犯ブザー装備4枚ドア(1Lなら2枚ドア)”の車を運転しようって話なのであって、なんのための性能なのか等掌握していないと「カタログの謳い文句だけの機能」になってしまいます。
それこそオートマチック車事故の典型
「アクセルとブレーキ間違えコンビ二突っ込み」
のようにオートロック盗難の典型
「2階ベランダ施錠忘れの窓から泥棒侵入」
みたいな話になる。
なので「なんかこの車は楽って感じじゃないわね」と言って、乗っている車が高級GTカーだったなんて話が最もナンセンスになりますから、その設備装備はどういう代物でそこでどうやって暮らす(強調・適応)のが「デフォなのか」ここ考えて希望条件選んでいかないと”賃料が高いだけでド・ナンセンスだ”なんて事が『相性問題』として常に起り得ます。
※ここ当然”そこを不動産会社のプロにコンサル求める”ってのもアリ。間違っちゃいけないのは「根拠も無く先輩の話を鵜呑みにする」とか「イケイケ営業マンのセールストークで”上機嫌になってしまう”」とこです。
車のたとえで話すのが好都合なので、ここ引っ張りますが(笑
荷物が多いからといって常に1ボックスのワゴンや多目的RV車を求めても宅急便じゃないんですから普段の暮らしとして、その姿がこれどうなんだろうと考えておかないと不自然な場合もあるんだと、
「家族が3人以上だからワゴン車(2DK以上)で」と考えるならスムーズなんであって、「デフォな部屋でもイロイロある」って部分を忘れちゃいけません。デフォだけに”普遍的にデフォか”と言えばそれは違うんですから。
話のコアと言えば”デフォでも暮せる設備が充実している”ここの「暮らしの設備」です。
「自分にとっての暮らしの設備は何ぞや」なる部分を考える事無く賃料と広さの選択だけでズラーっと並べてしまうと「紹介された図面資料は全部ワゴン車だ」みたいな事にもなりかねない。
「いやー僕は無駄にノーズが長くても車高の低い優雅なセダンがいい」だったとすると”同じデフォでもデフォ違い”になってしまいます。
実際「デフォ=高級」は間違いです。
庶民的デフォ(十分に設備の揃った格安木造アパート)ってものもあるのであって、自分のデフォルトを考えておかないと『御仕着せ状態の悪循環』に陥る場合があります。
よく似た話としては「自分で選んで就職したのも忘れて、会社の事情に合わせている現状を”被害だと誤解する”」みたいな話ですよ。
デフォがあんまし幸せそうじゃないですよね(笑
この悪循環にハマルと「なんかいい部屋無いわね」のような愚痴ばかり多くなって、現状を肯定的に評価(幸せを体感するパフォーマンス)が初期状態から落ちてしまうので、どんどん賃料があがるばかりで(極端に言えば賃料上げの連想がエスカレートして”分譲を買えば解決すると誤解する”)、「なんにも変わらない」なんて事にもなります。
実はこの選択もトレードオフなんであって、保守・協調型の人生は「何もしなくても楽な世界」なんて事は無く、そのデフォがデフォにプランニングしている幸せの形と自分との相性ってものを考えておかなくてはいけませんし、同時に”自分にとってのデフォルトな暮らし”を選択していないと始まらないのです。
(これたいして考えもしないで大企業に就職しても特別幸せな事が無いのと同じ→後から意地になって高所得を生かしてお金を沢山使っても得られるものは”消費”って結果だけです)
それこそ終身雇用が見込める安定企業に就職するって話は=生涯20年計画の選択だったりするので、これ安易に考えていいワケないのです(安易に長期ローンで分譲を買ってはいけないのと同じ→キャッシュで買えるなら安易に買ってもいいいんですがこちらは”別世界”です)。
つまり「なんて事無い2DKでも相性がある」のですよ、
それこそ「マンションかアパートか」なーんて選択は非常に重大な選択であって、間違っても「マンションってアパートより高級な部屋の事?(実際に間違い)」なんて安易に考えるものじゃありません。
その反対に、
「オリジナルな暮らし」に属する”暮らしのチューンナップ”な世界
こちらは部屋を選ぶ段階では”かなりお気楽でいい”事になります。
なにせ入居してからが勝負の素材買いであり、自由に自分なりの世界を構築する力量は”自分自身に帰属している”ので設備的な部分には「ほとんど無関心でもよい」と言い切っても間違いじゃありません。
その代わり「そーんな自分のアイデアを引き出す面白さ」みたいな内容が重要になってきます。オリジナル派の場合、「異様に狭くなっても都内いくか」とか「異様に広い郊外ってのもアリか」とか「いっそホテル分譲賃貸キッチンレスなんてのもいいじゃない」や「繁華街のスナック2階なんて面白いね縲怐v等ですね、”企画物”の色彩が濃くなる。
ここも「木造アパート2DKは普遍的につまらないのか?」は間違いです。
ガリガリのマンション派の人にとっては築40年の木造アパートはそれだけで”エキサイティングな世界”なのですから、ここだって”相性問題”はあります。
ベースは同様に”今の自分にとってのデフォルト”なる前提でここがおろそかだと面白さも半減してしまいます。
後は「オリジナルな暮らし」を始めようってんですから、アイデア勝負です。
思いつきでもなんでも、不動産会社のプロに「これってアリですか」と聞いてみればいんです。「それってこういう事ならアリになる」と、物件の現実世界に翻訳してくれますから(イケイケ営業マンにはこれ通用しないのでご注意を)。
むしろ抽象的で構わないのでダイナミックに考えた方が吉でしょう。
極論すると「賃料は12万縲・万の幅で○○区で妙に面白い部屋、お風呂はあった方が、、」なんかであってもいい。
”しかしやり過ぎは禁物”ですよ、
何故って後で責任取らなくちゃいけませんから(笑、
本気で面白い部屋がみつかった後で「腰が引けて・・・」じゃ、不動産屋さん的には”あ縲怩”と信頼失っちゃいますから。
本気でシミュレートして「ここまではオリジナルに対処可能な幅である(=これを私は”賃貸強者レベル”と呼びます)」を見極めておくところが重要です。
な感じにですね、上記両者の世界は「心理的にも相当違う」のです。
前者は「デフォな幸せのイメージをどうやって体現(保守・強調)するのか」であり、
後者は「運用そのものの(オリジナルな)面白さを、どう触発されていくのか」になるので、前者を選択すると実生活も安定的でしょうし(最も安定的な選択は終身雇用=分譲)、後者を選択するとインディ・ベンチャー的な”流動性”が面白い事になり、実はここの選択をカチっとルールに応じて行うと、自分の今の人生観そのものを変化させる可能性を生み出します。
ものは考え様で「本当は仕事辞めようかと考えているんだけれど」とか「ここで引いたらダメだ、もうちょっと粘っていかないと」な心理的な要素を”部屋探しや引越しが助ける場合もある”って事です。
なので、何かに行き詰まっている時なんかに人は「引っ越し考える」んですよ。
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暮らしをチューンアップする(心理編)
2008年05月09日
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