熱伝導率関係のDATAはこの辺にあるので参照ください
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http://kagewari.cside.com/blog/2008/01/post-d234.html
これまでここがそれほど問題にならなかったのは「機密性とエアコンの実装」に負う所が大きい(欧州では外断熱が一般的なので”エアコン実装は常識では無い”ので熱波で高齢者に被害が拡大してしまった)、しかしこの効率の悪い居住性は『ヒートアイランドの元凶』にもなっているばかりか温暖化による温度上昇が進行すれば、ただでさえ夏の電力供給に不安がある状況に加えて「エアコンをガンガン効かさせればいいってものじゃない」のは言うまでも無い事でしょう。
実際こういう話もあって
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暑さによる死亡確率6倍に=国内の温暖化影響を予測・茨城大など
茨城大や国立環境研究所など14機関による研究グループは29日、地球温暖化が日本国内にもたらす影響の予測を公表した。気温上昇で暑さが厳しくなることで、熱中症などの「熱ストレス」による死亡確率が現状と比べ今世紀末に6倍になることが分かった。
(時事通信 2008/05/29)
12年後に「東北への遷都が直近の政治課題」なんて事になってるのかも知れません。
(そうなれば東京から西の不動産価値が空前のスケールで暴落する可能性だってある)
それぐらい地球の温暖化は”身近な問題”だって事です、
かといって今からせっせと効率のいい「2×4木造住宅」や「風通しのいい木造一戸建て」重視に切り替えるにしても限度ってものがあるでしょうから、マンションの”外断熱改修”がちょっとした流行になるかもしれない、
しかしこれは想像以上の大規模改修になるので果たして分譲マンションの管理組合がGOを出せるのか未知数ですし(安価に工事可能な工法が見つかれば一気に普及するかもです)、ソーラーパネル等のエコロジーな技術と超伝導(技術的にはココが最も重要)に大きな進歩が求められてきます(技術的なパッケージにならないと”単に付け焼刃になるだけ→前述紹介記事の熱伝導DATA参照:現在の外断熱材もそれほど強力ではない”)。
元来日本は「風通しのいい住居に、夏は打ち水や風鈴」等優れた文化があったのですが(マンションのベランダ・バルコニーへの打ち水は非常に効果があるので是非やってください)、環境の変化で日本が亜熱帯化してしまえば、そのレベルでは対処できない域に達するでしょう。
少しでも温度を下げるために都市部の緑地拡大は急務だし、『在宅勤務のススメ』で都市文明そのもののCo2排出量も引き下げたい。「郊外に一戸建て」が進むのならここにタイミングを合わせて在宅勤務を拡大すれば効率もあがります。
困った事に日本だけが突出して環境対策進めたところで、この問題は地球規模なので「止まらないものは止まらない」んであって(北極の氷が溶けて大問題になっている時に地下の海底油田をめぐって大騒ぎしている(北極海域の軍事拡大にまで話及んでます)のが現状)、
どうやって暮らしを守るのかってのは”そう遠くない将来の話”かも知れません。
必殺技として”ジオフロント”もあり得るのじゃないかと、
(ここ実際管理会社の担当部長さんも”温度変化も少なく居住性も快適”と話してました)
アイデアとして「地上の建造物は全て低層建築とし、高層化するものにはソーラーパネル実装の電力自給率の規制をかけて(規制を満たさないものには高層化課税をする)、ジオフロント化ビルには補助金出す」こういう政策決定があってもいい。
経済構造として自家用車の利用は大幅に後退すると思われるので(シティーコミューターのような電動車両が中心になるでしょう)、いっそのこと自動車産業のみなさんには「超伝導バッテリー・電動機関開発専業メーカー」に変化してもらえばいいのであって、環境サミットも大事ですが”日本なりの生き様”ってのを見せてやるも大事じゃないかと。
2050年の東京が「昭和なの?」なぐらいに低層木造建築と緑の街に戻っていたら面白いでしょうね。
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熱伝導率とマンションの問題がより拡大する可能性
2008年05月30日
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