1Rなんかの間取を見た後の質問で「部屋の広さは何帖ですか?」わりとよくあります。
畳の広さは「団地サイズ縲恪]戸間・京間(東京には滅多に無い)」まで随分と違うので(協会的には表示のガイドラインがあるんですけど賃貸における帖数表示は資料にu数が表示されている事もあって結構アバウト)、僕らの感覚としては帖数表示で判断する事は無いのです。
10uで”いい線の6帖”の広さとなるので、
20uの図面資料なら、居室が間取図の半分以上なら「6帖超えているな」と考えるワケです。
確かに図面資料の表示自体それほど厳密じゃないですが、各パーツの広さは図面作成ソフトなんかの関係で縦横比的にある程度管理されているから、無理に表示させると他の辻褄が合わなくなる(笑
なものだから、
間取の図柄とu数から図面上から”体感上の広さ”を想定可能になります。
これは「希望の間取り探しに使える」手法で、
自分なりにパーツを組み上げて見ると「何u必要なのかも逆算可能」。
浴室やらキッチンやらを6帖間(10u)と比較して”何uぐらいかな?”と自室の状況からある程度推定できますからね。
一番困るケースは「確かにu数的にはその賃料でも可能ですけれど、その希望の間取は”そのu数じゃ構造的に不可能ですよ”」であって、
相場を確認する意味でも、自分の希望する間取が「これ何uになるんだろ」の基礎的部分は部屋探しの前に抑えておく方が得になるんです。
実はこの発想が身に付いていると、普段ならネガティブな評価となるポイントが「何だ効率的でこの手法設計的には高性能じゃん」のように逆転して見える事もあるんです。
どーいうー事かと言いますとっ
えー賃料のべースで支配的なのは、なんといってもu単価です。
つまり「賃料の安い部屋」を確実に手に入れる方法は「u数の少ない希望」とすればいいのであって、ある意味実に簡単なんですよ。
35uでみごとな2DKを設計可能なパターン(水周り全体10u4畳半8u居室10u+α収納等:限りなく2Kだけれど3点ユニットなら可)があったり、必殺28uぐらいでもギリギリ2K(水周り8u4帖間8u居室10u+α収納等:ストレート6型)なら到達可能になる。
マルチルームとバストイレ別優先の場合にも、確信犯的団地サイズ表示の6帖間(江戸間で5帖)ならギリギリ可能になる。
現実世界だとそれが逆転する場合があって、
「安くて振り分け希望」とか「ストレート6型はNG」とか、
これは構造的に「u数を贅沢に使った賃料の高い部屋希望」と言っていると考えるのも間違いとは言い切れないのであって、本来なら”トレードオフ”として「実際求めている内容は何か?」もう一度突っ込んで考えた方が良かったりするんです。
表現は悪いですが「設計的に無駄に広い部屋希望なんですが」になっていやしないかって話ですよ。
■それが典型的に現れるのが「居室6帖以上希望なんですよね」のパターン。
最も格安で6帖以上を実現する方法があってですね、
それは「3点ユニットマストで20u以上の1R希望」とする事です。
設計の効率がいいと25uでも余裕で8帖近くの広さを実現します、
と こ ろ が
ここにバス・トイレ別希望とくっつけると、水周りの設計って(特にマンションの場合)配管周りがどうしても関係するのでバスルーム周りと対抗面のキッチンの長さを揃えるのが通常になります。なもんだから、これバス・トイレ別=キッチン周りも自動的に長く(広く)なるので、30uランク近くいかないと8帖の広さは無理になる。
しかもそれだけじゃないんです、
通常25u以上のバストイレ別の設計は「企画として余裕の水周り」となるので独立洗面に洗濯機置場実装とかになり、結果居室は6帖のままという1DK系の間取が多い。
て こ と は
ストゥディオ系の間取じゃないと8帖以上に達し無い事になる→かなり洒落た(レストルーム系)デザインになるので余計に賃料が上昇。
よくよく考えると「25uでも余裕で8帖」これなら東京の相場でも7万代後半で可能です、
しかし「30uランクのバス・トイレ別ストゥディオ」こいつは10万縲・4万ランクになります、
えー仮に毎月5万の差額とすると→『一年で60万』ですよ、
これって十分中小規模正社員のボーナスじゃないっスか。
ここでトレードオフです
「そのバス・トイレ別希望は年間60万の値打ちがあるんだろうか?」
↓(ココ膨らませると)
「バストイレ別とかなり豪華な海外旅行とどっちが大事だろう?」
実はこういうシミュレーションをしていない人って結構多くて、最初から無理筋の問い合わせになって「なかなか無いんですね(って最初から無理みたいな)」の後シューっとなるなんてパターンは少なく無い筈です、
部屋探しの時には紙に先ず6帖間のマスを10uと書いて、そこからラフスケッチでも構わないので求めている間取内容が”何uでこれって無理筋?”と考えてみるのも建設的なのです。
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平米数で住居を考えてみる
2008年10月16日
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