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レンタルオフィースサービスも随分進化しています

2008年11月19日

一時流行したレンタルオフィースと言えば、空室状況に困っている大規模な事務所なんかを小分けして一室の単価を大幅に下げて空室率を構造的に改善(戸数が多い方がリスクヘッジになる)しようってアイデアも多かったんですが(デザイン性や機能性を高めればスタジオ風だったり貸し会議室的な発展もある)、本当の意味でのベンチャーを促進しようって企画性のあるサービスも登場しています。

ここの社会的意味は結構深くて、
「事業主として独立してみたい」とか「自分の会社を作ってみようか」とかって考える人少なく無いと思うんです。
ここの背景には「新卒社員の25%は早期に退職」そして三年スパンで考えると「新入社員の30%以上が会社を辞める」という社会現象があります。
労働経済学的にはここを”雇用流動性が高まっている”と見ればいいんですが、実情はちょっと違っているんだと考えられます。
この現象に「離婚率」や「晩婚化非婚化」等を組み合わせていくと、”シングル・インディペンデント系”のような階層が社会構造的に3割なりの潜在性で実存していてここが社会現象として顕在化し始めていると見ることもできます。

そして日本社会は「大企業の方がむしろ”レア”」なんですから、小規模のインディ系(ここが昭和的中傷零細と決定的に異なるのは下請や系列志向のアンチテーゼとしてインディ系である部分)なる志向性が構造論として社会に一定水準で実存するのはむしろ自然と言えるんじゃないでしょうか。
(「晩婚・非婚」を少子化と安易に関連付けるのは保守的に過ぎる発想で、シングルマザーだけでなく子供と大人の関係性も個性化の延長で多様化すると見ていくのが自然)

この時に、各インディ系企業は小規模であるが故にスケールメリットとして秘書業務や経理関係等のコスト比率がどうしても増大してしまうワケです。ここを複数の会社でシェアすれば全体としてスケールメリットを失わずに済みます。
業務的に普遍性のある部署をアウトソーシングするって事です、
かといって、ここもコストばかり重視してコミュニケーションの取れない(企業家からも顔の見えない)事務代行的な契約だと自分の会社の水準的安定感を欠いてしまいます。
大企業の側から見ても、派遣社員の契約をすることで人件費管理が容易になりますが、こちらも派遣社員の労働環境問題だけでなく、やはり会社の水準的安定感を欠いてしまいます(今度は社内組織で顔が見えなくなってしまう)。
これは労働者の側からも経営者の側からも「短期的なコスト管理ばかり追っかけても永続性が担保できないと長期的には高いコストを支払う事にもなりかねない」。

つまりレンタルオフィースやアウトソーシングなる世界にも変化や個性化・専門的な特化が求められます(労働環境的にも派遣的な不安定な雇用よりアウトソーシングサービス会社に正社員として入社する方がメリットは大きい)。

この時最初の論議が別の意味で重要になるんですよ、
「小規模だったりシングル・インディペンデント系である事そのものに価値がある」ってところです。
このインディ系の法人には拡大路線が最初から無くて、経済循環として採算性や企業の個性が保持される事が社会における多様化に呼応する部分でも重要で、インディ系の法人の経営を安定化させたり運営を容易にしつつ水準を保つサービスが社会的に求められている事になります。
この業態は、実は凄く古くからあるんですよ
そうです「保育園」です。
”育児のアウトソーシング”
コストも重要ですが、信頼や信用といった水準の担保は何より重要ですよね。
介護や高齢者福祉のサービスも同様です、ユーザーのインディペンデント性をサポートするサービスが内容としても求めらます。

つまり現代社会のレンタルオフィースやアウトソーシングの業態が、個人の起業や独立を促進しつつネットワーク構造のハブのように機能したら?
そんな会社をretourのレポートで取材してきました。
かなり面白い内容になってますから興味ある方は本編レポート読んでくれたらと思います。

(えーっと2、3日後にretourの方でアップの予定です。アップされた時には編集してURLのっけておきまーす)
<2008/11/21編集>
以下がretourの本編レポートです
http://retour.seesaa.net/article/109991979.html

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posted by kagewari/iwahara at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | retour番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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