
ここから先は神田書店街方向(さくら通り)

手前の交差点には「千代田区景観まちづくり重要物件」でもある
『うなぎ今庄』築1933(昭和8)

見事なものです
集英社なんかもここにあります。

西神田交差点方向は「区画全部が専修大学だ」ぐらいの地域になってまして、

西神田にはこちらも「千代田区景観まちづくり重要物件」の
『東方学会本館(旧上野塾)』RC造、築1926(大正15)なんと築82年っ



いいですね〜こういう感じ
この東方学会本館(旧上野塾)は財団法人日華協会(この当時が上野塾なんでしょう)から無償譲渡で外務省所管で設立の東方学会となったもので、そんな経緯から日中友好協会なんかが入っていますが、レコード会社や出版社等も入居しているので現在は普通の事業ビルとして運営されているのかもしれません。

デザインが優れていても現代RC建築で「玄関ドアをリアルウッド欄間のような採光窓付き」これはできないでしょう。店舗デザインには後から造作として在り得るでしょうけれど、新築でこの設計に踏み切るのは(消防法的にも)住居でも事業物件でも無理なんじゃないでしょうか。木造一戸建てには決して珍しく無いんですが「RCとリアルウッド」相性いいですけれどねぇ
(現代の場合フローリングでも無垢材は滅多に無いし、リノベ部材として使用される古材は入手難な上非常に高価なんです→店舗の場合古材風エージング加工した方がコスト安なんじゃないでしょうか→つまり骨董価値評価から見てもこのドアだけで大変貴重なものです)
残念ながらエントランスの一部はリフォームされていました、

再び橋を渡って再び九段下駅方向へ九段会館へ向かいます。

<つづく>
※ちなみに「千代田区景観まちづくり重要物件」とは千代田区のサイトによるとこのようなものなのです。
区では、区民の皆様に親しまれてきた区内に残る歴史的な価値を有する建造物等を千代田区景観まちづくり条例に基づき、景観まちづくり重要物件として指定しました。
指定した物件の保存工事を行う際には、専門家の派遣や工事費の一部を助成するなど積極的な支援を行ってまいります。
今後とも継続して重要物件を選定し、指定を行っていく予定です。
こういった考え方「大賛成」ですっ
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