こんなニュースも飛び交ってますが、
(テキスト多いのでリンクだけアップしておきます)
マンション安売り激化…1千万円プレゼントまで登場
マンション値引きランク…投げ売り加速、4割引きも
ニュース中にも出てきますが、
流石に値引き前に購入した住民から不満も続出と。
しかしこの辺は以前から「大規模マンション3次募集で3割引」なんて、実際にマンション分譲企画会社の社員がブログで悩みを書き込むような状態はあったので業界的には今に始まったものじゃありません、
そこに「マンションって何」なる原点みたいな要素があるのでしょう、
(このブログでもretourの方でもとにかく”分譲慎重派”で論議していますが、ある意味前回エントリーの春の部屋探し以上に誤認や誤解がとても多い世界でもあります)
根本的には「同じ敷地に一戸建てだと個数が限られる」からで、実に単純な話”都市における合理性”が原点です。→数が沢山作れる=安い、
そこにRCマンションにおける設計の自由度が関係して「建築デザイン的魅力」が”建築家の側”に付加され(昔の”都”建設のように都市デザイン的拡大要素もあり)、その後人材確保の点で公団からゼネコンに意欲的人材が民族移動し→開発には巨額の投資資金も必要なので「時に政府・時に政策的金融誘導・時に金融側の意図」で盛んになってきた建築ジャンルです。
組成として個人で所有するその資産価値は、文明論や建築の概念から見れば『全体に対してみた場合、もともと極めて限定的(ここが自主管理の弱点でもある)』なモノであって(元々土地所有権もハナから証券的な意味合いなのだし)、
言い換えると「変動性の高い住居建築の代表」でもあるワケですよ。
なんて言えばいいでしょうね「そんな合理性とかアバウトなところが魅力」なんです、
売却する場合にも血縁地縁的な”業”のような縛りが薄いとか、
リフォームするにも建直すというより内装セットの交換のような”簡単さ”があるとか、
購入する場合は一戸建てに比べて不動産的底地面積が少ないので(高層タワーになれば”切手一枚”)変動リスクはあるにしても”元々価格が安い”ものだし、
等々弱点とも思える要素も、根本的実存から考えれば魅力でもあるのであって、
詰まるところ購入する人の心理がどういうものかって「解釈とか認知とか心構えの方が」世界観全体にとって重要なんだと思います。
乱暴に言ってしまえば「あーこれは合理的だね(リーズナブルって意味も含む)」な感想抜きで購入していたら”根本的に間違っている”とみていいでしょう。
(※なので無理な長期間ローンは極論すると「構造的に詐欺的である」となります)
買って自慢するような世界じゃおかしいのであって、買って面白いような世界で”アタリ”みたいな(構造的に値動きに神経質になるような購入に”ならないように買う”のがいい線なので)。
前置き長くなってますが、
とにかく勘違いや誤解があるといけないので背景認識だけはとにかく慎重に、
で、今の状況は?
「ちょっと面白くなってきた」と見ていいでしょう。
それこそ投売りになっている新築分譲を狙っているだけじゃ”面白くない”ですから、ここは市場全体で価格の下落圧力が増していると解釈して、市場全体から探すってな方が作戦的には懸命です。
リノベするにも”セルフやDIY的要素も込みで楽しく考えられるか”をベースにすべきで(賃貸に対して最も強いのはここなんですから)、
「なんかこれ楽しいと思わない?」な候補が散見されたら買いでしょう。
ある意味建築家的発想とかデザイナー的感覚で「ちょっと魅力あるよね」なものを探すのが吉となるので、固定観念は排除して基礎的知識と個人的趣味性優先で考えたいところです。
相場的な危険性でいえば「あんまり郊外に出ない方がいい」のは原則中の原則として(ここもケースバイケースではあるけれど、、)、希望購入価格で調べると「都内一帯でどんなのあるのか」のような幅で具体的な選択肢を並べられますから(ここ広告性のある情報は抜きですよ→現実に存在する選択肢として価格の下限を設けないのも重要)、ニュースに右往左往したりバタバタすること無く”選択肢を並べる状況”から決めても遅くはないでしょう。
気ままでノーリスクなのが”賃貸”なのは言うまでもありません、分譲価格の下落は賃貸市場にも大きな影響を与えますから(分譲賃貸として市場を動かす:若干タイムラグあり)
賃貸の方がやっぱ楽かな時には「迷わず賃貸」であるのは言うまでもありません。
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投売りの噂も出始めた分譲マンションは買いか?
2009年01月17日
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