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部屋探し暴論・下

2009年02月13日

果たして『圧倒的優先順位』の成立は一般的か?
ここ考えてみると「個性派なあなた」であれば、それは自明の事だし無かったら個性派とは言えない。確かに個性派の時代ですけどそんな個性派が圧倒的多数かと聞かれれば決してそうではないでしょう。
しかし民主主義社会がようやく形になり始めている現代、
結果としての個性化(=投票行動の自立性や個別性)は構造的に希求されるているものだし、民主主義がプロセスとして「時間のかかるもの」であるように、個性の確立にも「時間や経験」という高いコストを必要とするので(よって先進国化の先に発現する)、社会学的には”晩婚化”や”超寿命化”はその方向性に一致している話です。

で、
個々人にとっての経験や時間の概念も大きな個人差を伴うものだから(それこそ個性なんだし)、一概には言えないけれど、事部屋探しなる行為で考えていくと、

「ひとりぐらしビギナークラス」にはステレオタイプな総花的(優先順の差異がさほどない)希望条件が成立する(この場合”優先順位が→コンサバ”仮想になるので)、
ところが、ここにやっかいな問題が関係するんです。
個性化が「時間や経験」というコストを必要とするなら(これ古い言葉で言えば”苦労は借金しても何とやら”です)、その経験がステレオタイプだと得られる経験値の幅に枷がはまってしまう事になります。
(思うに文部省の個性化教育が順調とは言えないのは、個性化教育を”ステレオタイプ”に指導したからでしょう)

ここ部屋探しから離れて普遍的な方向に戻ってみると
”晩婚化”までの時間経過中の生活が「ステレオタイプじゃない方が得られる糧も大きい」事になります。
じゃ縲怐hアンチステレオタイプ”って何でしょう?
心理学的に一番勘違いしちゃいけないのは
「人も驚くエキサイティングな経験だと思ってしまう事」です。
それこそ波乱万丈な人生だから個性化が促進されるなんてーな事は全く無いのです。
『戦争映画は常に小津安的日常性の映画より面白い』
こんな法則あったら大変ですから(笑
『カレーライスやラーメン食べている経験は、コース料理を食べた経験に比べれば無意味だ』なんて法則も無茶くちゃな話です、

心理学的な”アンチステレオタイプ”って
「意味不明でも馬鹿馬鹿しい事でも、自分で考えた何かである(自己責任の取れる選択として):そこに個別のアイデアが成立している(アイデア自体は平易でも何てことないものでもいい)」とか、そういう意味になります。

こんな言葉がありますよね
「なんてこと無い○○だと思うでしょ。でもねここに注目、誰も気がつかないかもしれないけれどここの○○がポイントなんですよ縲怐v

わかっていただけます?(笑

コンサバの中でも瑣末な部分の○○に、随分個人的な”何”が○○している。
この可能性はアルんですよ、
よーく考えてみてください。
目立つところは共同幻想的な干渉受けやすいですよね?
「水周りはどうだった?」「フローリングとか縲怐v「築年数わ」・・・
なんでしょうか、ビギナーな個人の場合なかなか外野席のこういう干渉に抵抗する理論武装はなかなか難しい(抵抗しなくてもいい部分もあると思いますが、、)、
友達からも余計なお世話な干渉受けない場所=瑣末なところ

ハイ、ここで前回の話に戻って考えてみてください。
「拘りの部屋探し」
(意味不明なキャッチコピーとしても有名ですが、、、今回はそこはよしとして)
この抽象概念でが真正面から成立するのは、
確信犯的個性派のベテランが
「○○なんかどうでもいいので○○あたりがとんでもなく○○な」
みたいな話が王道になりますが(それこそそんなタイプの人なら豪快に一発狙いにいける)、誰しもがそんな確信犯的個性派な筈も無く、
(ステレオタイプなスペックを多数並べるのが”拘り”だと勘違いするのは論理矛盾になります)
個性的と呼ぶにはまだまだ経験が必要だったり
ビギナークラスだったら?

「基本的な部分は、基本抑えてもらえれば問題無いです。言うなら外野席がうるさいのでえー○○が○○なところはあった方がいいかと(個人的にはそれほど拘ってませんが)。ただ○○が○○みたいな部分あると嬉しいです、ここもマストじゃないのでそんな感じのがあれば」
そうなんです、
後段の
『ただ○○が○○みたいな部分あると嬉しいです、ここもマストじゃないのでそんな感じのがあれば』
この台詞が”一般的な拘りの”ですよ(笑
※言葉としてちょっと壊れていますが

ひょっとすると、上記の後段部分は不動産業者に伝えない可能性もあるんです。
(実は・・・。みたいに)
しかし個人的には隠れキーワード的に最重要なんだと、
 ↓
こここそ部屋探しの本番
「内見時何を確認すればよいか」のポイントそのものになります。

当然その「瑣末な部分の最強個性」には蓋然性だけでなく偶発性や即興性があった方が”そんな拘りのポイントの成功確率は上昇します”
つまり、ステレオタイプな基本条件設備への注文は構造的に少なくなる。
(前エントリーにおける日本の賃貸住居の特性:基本的な設備の内容は事実上担保されているが前提になります)

結論
拘りの(個性的な)部屋探しは、希望条件の詳細は「けっこうアバウト」にならないと成功しない。

ここで「やっぱり○○(ステレオタイプな基本設備等)が○○じゃないと」でNGがでちゃったり話が流れると、無意識に自分にとっての拘りのポイント(それこそアイデェンティーやらはたまたレーゾンテートルに関わる部分)を自己否定してしまう事もあるんです、
所謂「常識論に流された」とか、「流行に負けた」とか、
「世間の波にのまれた」とか、
「長いものにまかれた」とかね、
ある意味豪傑な確信犯的個性派の方が心理的には”ラク”なんですよ
拘りや個性が誰の目にも”バレバレ”なので、間違っても無意識にそれを(半ば過失で)自己否定してしまうなんてーな事故はほとんど起きません。
しかし、どう考えても多数を形成する「私は私だけれど、これでも食らえってような個性派は志向していませんよ」なあなた、
後者の場合、最重要な個性なポイントが一見瑣末な場所に隠れている事になりますよね、
(”マストじゃないのでそんな感じのがあれば”)
無意識に自己否定してしまう事故って、このケースの場合の方がはるかに高確率で発生してしまうんです。

なので、えーなんと申しましょうか
「瑣末なところかもしれないけれど、○○が○○だなんてとこが’いいんだよな」
みたいな部分は
「一見目立つところより大事かもしれない」
なのです。心理学的には要注意です、


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posted by kagewari/iwahara at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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