小沢氏が全然辞めてもOKであるのは規定路線(それこそ今回の逮捕劇が無くても辞めたいぐらいの話→責任とってちゃんと首相やりますといっても信用されない人だから)なのだけれど、大手メディアの報道は「居座っていて国民の声は辞めるべきだ」のようなどこから聞いてきたのだかワケのわからない話になっているのはご存知のとおり(笑
※山崎氏もいつでも辞めるつもりでしょう常識的にとおっしゃってます
小沢氏、いずれ辞任=自民・山崎氏
菅氏の発言も「進退は世論動向見てから」であって(小沢氏も辞任カードを残しての記者会見なので意見は一致している)、菅氏が小沢氏の続投に異論みたいなニュースが偏向報道であるのは菅氏の記者会見のとおり、
小沢代表続投表明について民主党議員39人が回答 「支持しない」は1割にとどまる
その記者会見の後でも「もうちょっと見極める時間があってもいいのかなと」な部分を続投に異論と報道し続けるのだから(視聴者は国語に問題のある人とでも思っているのだろうか)呆れてしまう。
上のリンク記事でもっと面白いのは
「松木 けんこう議員は「(小沢代表は辞任すべきだという声が高まっている中で...)高まっているんですか?(一部でそういう声が出ている中で...)一部なんですか? どっちなんですか? (一部で)一部なんですか、はい」などと述べた。」な部分で、
マスコミの偏向報道として「一部に辞任が湧き上がっております」みたいな話を「あんたどっから聞いてきたの」と切り替えしているところで(松木氏の本音は”それは事件以前から小沢氏と距離のある前原グループだろ”)、
ニュースでも”「支持しない」は1割にとどまる”となっていて「一部って誰?」に答えて欲しいもので、
※ここも○○系は○○寄りだから本音そんなつもりじゃないのでしょうが、結果この状況を詳しく書いちゃってくれてくれています。実にわかりやすい、
【民主党解剖】第2部小沢ショック(4)あらわになる党内亀裂
つまるところ今回の国策捜査が大成果をあげて、麻生氏の(小沢氏)相対支持率は上昇し、民主の前原グループがこの問題を党内政局にしているってのが正確なところ。
それはそれは選挙が怖くてな議員さんもいるでしょうが、これは小沢氏の責任論じゃなくて国策捜査が大ヒットした結果を受けての世論動向に反応しているだけ
【西松建設事件】代表進退で揺れる民主「国策捜査の思う壺」
(前原グループも不注意な発言が偏向報道にいいように利用されて民主の支持率下がる方向に使われる事ぐらいわからないようなら、もうね・・・)
さて『国策捜査』その後の余波として、
小沢氏は「どうやって反撃するのか」が今一番の注目なんですが、そうとうマジなんじゃないかと思います。
パーティー券も併せて検討=企業・団体献金の規制で竏猪ッ主
注目なのは小沢後継が間違い無い岡田氏がこの法案の責任者であるところで、
小沢氏の考えを逆算すれば
「自民党が仕掛けたというより、何らかの官邸近くの何かあたりが関与している」のだから、次の選挙は麻生氏で行われる(党首交代で選挙の負けを減らすのではなくあくまでも自民は麻生政権のまま選挙しなくちゃいけなくなぅた)、故にこの捜査の影響があったとしても野党による政権交代の可能性はほぼ動かない。
失敗したとするなら、寄り合い所帯の民主から小泉並の300勝で「民主生まれの議員(新人)」が多数派となり、寄り合い所帯的バラバラ感は選挙の勝利により収束し執行部の求心力が高まるという政権運営の目算は瓦解した。
しかし、反対に今回の逮捕劇で大負けしないかもしれない自民党を”後から事実上の解党に追い込む事はできる”(これは郵政民営化で経世会系を根絶やしにしようとした小泉氏の手法)、「本気で兵糧攻めで落とす」
この企業団体献金の禁止は自民党へのブラフって認識多いんですが違うんじゃないかと思います。本気で潰しにかかる腹じゃないかと、
最近はしゃぎっぷりが目立つ細田幹事長に至っては
小沢氏は「『説教強盗』に非常によく似ている」と細田氏
言ってる事が支離滅裂で(自民は西松から大量の議員が献金受けている筈だが)、
それこそ「三十何年前の金権政治。今の政治はそうじゃない」なら、だから徹底的にやりましょうと”小沢氏じゃなくて岡田氏”に言われたらどうするんでしょうか。
それこそ小沢氏がマジなら「小沢辞任の道を岡田氏がつけた」なんてストーリーを書くこともできるでしょうし、マスコミも企業団体献金の禁止にあからさまな反対はできない。
秘書起訴 小沢続投と政権の行方
確かに今後を読むのは難しいんだけれども、
小沢氏の”最後の豪腕”が見られるのかもしれない(小選挙区に成功した時並みの)
実際世論調査の数字で考えてみると
小沢代表「辞任を」66% 共同通信の緊急電話世論調査
マスコミ誘導に乗りやすい人は有権者として投票率も低い層になるので、むしろ支持する28・9%は想像以上に多い数で、選挙における実数なら五分五分といったところか、
検察批判もボチボチ継続中で書いている”記者”は書いている。
西松建設献金事件:小沢氏秘書起訴 検察は説明責任果たせ=社会部長・小川一
早い話が:外国人にも不思議=金子秀敏
前回のレポートに書いたこの雰囲気のヤバい感じ
>この雰囲気は第二次世界大戦に突っ込む時の「共同幻想保守のための抵抗が反動化」なるプロセスに似てなくも無い
ここ麻生氏の解散大延長を的中させた森永氏も触れていて
小沢代表の秘書逮捕で思い出す長銀経営陣への「国策捜査」
確かにこの雰囲気はまったく「阪神野村監督追放」「ライブドア堀江逮捕」と状況が同じで、民主主義社会において、選挙と無関係の官僚(検察)が時代劇よろしく正義を恣意的に執行(しかもその正義感覚がワイドショー情報の範囲内なのじゃないかと非常に心配:確か野村サッチー逮捕の時だったか堀江逮捕の時だったか連行中にTVカメラに向かってVサインして注意された検事いなかったかったっけ?)する事を大手メディアが広告塔並に喧伝するのは非常に危険なのでいただけない。
さて昨日のエントリーで注目した午後からの党代議士会の結果ですが
小沢氏続投、2議員が注文=民主代議士会
ハイ、これ違う意味ですね。
「近藤洋介氏、小宮山洋子氏」永田メール事件で堀江氏から訴えられそうな(って訴訟の対象は民主党だけど)前原グループの人です。
前原氏も前原氏で、堂々と自分で言ったらどうなんでしょね、
(個人的意見ですが、永田メール事件の時からそうなんだけれどどうにもこの人の政治家としての資質には疑問がある。)
<つづく>
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『国策捜査』その後(2)
2009年03月27日
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