造語的にはその類型として”有効壁面”なんてのも考えられます。
実際「どれだけ使えるか」って話ですね、
何に使うのかって要素もあるので一概には言えないのですが、家具レイアウト等簡単に”決めやすい”のが縦長の部屋であるのは事実です。
空間デザインの要素が皆無で済みますからね(笑
「いかに並べるか」だけかと、
しかし、道路に「路肩」の概念があるように壁面一杯リミットゼロでピッタシ使い切るのも滅多な事じゃできません(ひたすら本棚だけ並べる等の単一用途は例外)。
ソファーにしても空間にポンと置けば背面の活用度は空間的には距離ゼロなので、
「路肩」になぞらえて考えるとすると「置きシロ」みたいな部分は存在するのであって、これは余裕のある空間にポンと置く方が”単体での設置効率”は高くなります。アクセス経路も全方位になりますし、
そんな意味では正方形に近かったりベランダバルコニーに対して横長(有効壁延長は短くなっても)有効度は”広い”と考えられます。
といってもこれは一般事例で当然例外的な要素もあります。
1R等の設計で廊下っぽく伸びている”微妙な幅の空間”も「収納棚なら置けそうかな?」と思えれば(部分的な単一用途になるので)有効壁を使い切る形で効率よく部屋が使いきれる場合もあるのです。
縦長横長論争も30u超えるようなストゥディオであれば縦長でも十分幅が取れるので、むしろ縦長の方が有効壁延長が生きる形で広々使えます。
(この場合2部屋が並ぶように空間を二つに切り分けるのがコツ)
実は一般事例における”正方形に近いとか横長の部屋”の場合も空間デザインのセンスは必要なのであって、
こういう時こそ「空間を切り分ける部材」があると便利です。
事務所のようなパーテションでは面白くありませんし、素材感がイマイチの所謂ひとつのカラーボックスでは部屋の質感も軽くなってしまいます。
参考までにこんな感じの部材が便利かも
http://item.rakuten.co.jp/hokurei/c/0000000243/
(DIY慣れしている人なら東急ハンズでシナ合板をカットしていくらでも自作可能ですが、案外表面仕上げが手間なので、上記リンクのような商品は使えそうですよ)
通販なんかで「収納とパーテションがセットになった組み立て式の家具」なんかも簡単にみつけられますから、マンションなんかで玄関からいきなり居室が丸見えなんて時には使えそうです(ここも玄関を空間として切り分け)。
広いからとソファーを置いて自爆する人も多いと思われなので(シングル用途でソファーが有効活用されるケースは稀→日本人は結果ソファーを背もたれにしちゃって床に座る人多数)、空間を仕切ることを優先させるほうが決まりがいいかもしれませんよ(笑
「後から必要な家具を選別する」みたいな、
手法として盲点なのは「床面のコントラストで空間を仕切るって」方法です。
確かにフローリングストゥディオのお部屋で「ここから寝室」のように麻系のラグを敷くだけで”心理的に部屋のイメージから切り分けられる”もので、
同じ柄のカーペットをカラーリングだけ変えて並べるだけでもひとつの部屋を二つに仕切る事が可能でしょう。
部屋の広さに不満があるなんて時には案外上記のような手法で、効率的に使えたりする事もあるかもですよ。
安易に引越しを考えるより前に「無駄に家具が並んじゃってないか」考えてみたいところです。
和室なんかの裏技には、押入れの襖を外してしまってオープンにしてしまうほうが俄然部屋は広く”感じます”。
さて、その押入れをどうやって使うのかって部分もノウハウですけれどね(笑
<つづく>
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床面積と有効床面積(1)
2009年06月29日
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