さっぱり報道されてはいませんが第1ラウンドは検察の負け(その後なんら報道されていたような嫌疑は持ち上がらなかった)ながら実態としては小沢が党首を辞任したことで形式的には小沢が負けたような構図となった。
この話は運用上鳩山政権において小沢が幹事長に起用される事で『引き分け』みたいな格好で現在に至るんだが、
まーしかし凄いですね検察とマスコミってところは。
個人的には民主党による政権交代と自民党に対する「本格政党への転換無しに今後政権復帰は無い」流れは確定済みであり、今回の『小沢VS検察第二ラウンド』は半ばプロレスの場外乱闘に近いものなので衆議院選挙前の第一ラウンドのような緊張感であるとか問題意識は無いのですが(いくらなんでも小沢問題で民主党が分裂するような愚公は誰もしないでしょう)、
切り口を『マスコミ問題的』に捕らえるといいかげん勘弁して欲しいとうんざりもしてきます。
よって今回の話は小沢問題というより「全くマスコミに報道されないあるニュースの紹介」をメインにしようかと思ったワケです。
(小沢問題的なところはkagewariの方に書きます)
以下のニュースがマスコミに一切報道されず華麗にスルーされております。
新聞・テレビの猛反発は必至 総務相「新聞社の放送支配禁止」表明
http://www.j-cast.com/2010/01/15058061.html
その内容は「新聞社と放送局が系列化(同一論調の巨大マスコミ化)しているのは問題である」ってものなのですが、
皮肉な事にこの体制作ったのって岸内閣郵政相時代の田中角栄なんですよね(笑
(あまり語られていませんが小泉郵政改革にもここ一部関係している)
まーしかし現実問題、各報道番組の解説員がほとんど系列新聞の元記者や編集だったりするって構造は『そのまんま過ぎ』で、番組コンテンツ的にも面白くもなんともない部分なので(新聞社説が社会的常識をリードするみたいな幻想は昭和で”終わっている”話)、とっとと解体してくださいと思います。
前にも触れましたが日本の三大新聞のような異様な発行部数をほこる全国紙は世界のどこにもありませんから、各紙収益も悪化しているようですしJRの分割じゃありませんが、各地域に分社化して欲しいってところが本音です。
(その方が記者も育つんじゃないでしょうか)各紙論調も違って相互チェックが働いてこそのジャーナリズムですから。
半ば確信犯的論調で知られている事なので遠慮はいらないと思いますが、、左寄り論調の朝○が(歴史的銃撃事件など様々な経緯のある)右○勢力と(例の民主党党大会にも街○右○がかなり集まった)小沢批判で意見の一致をみるってのはいかにも何がどうなっているのと(地検の強制捜査に我が意を得たりのサンケ○は十分納得ですが)、
↓
流石に朝○も自分で考えても「どうしちゃったんだろう」と思いつめたのか、
その後検察の捜査を検証する的方向性にも同時に舵を切り、民主党ともども実弾が送られきたなんてことになってますが、、
話し逸れますが小沢の政策が左翼的だって右○の判断は間違いですよ。ココ前にも一度触れましたがPKO実現の中心人物が小沢であるように(当時は左○から軍国主義者呼ばわりされていますから)、彼が問題視しているのは中国共産党の統治能力で「このまま一気に瓦解したら大変」なのでソフトランディングの中国民主化をサポートする事を政策目標にしているのであって、参政権云々は小沢マターじゃ無いでしょうし(だとしても右○が考えるほどの民族的な問題ではない)陛下の云々に関してはあくまでも彼の中では官主導から政治主導の枠組みがメインの話であって(宮内庁・外務省と民主党の話で、中国と陛下の話ではない的に)、小沢売国○的右よりサイドの批判ってそのほとんどが勘違いでしょう。
※彼に共通する話と言えば「時に左翼から軍国主義と誤解され」「時に右翼から売国○と誤解され」→印象優先で誤解され続ける政治家ってところで、
彼の政治心情として首尾一貫しているのは「民主主義による政治主導・官僚制度からの脱却」って部分でしょう。
彼が存外左翼系政治家とも話せるのは、ここのところ大幅に左翼系政治家の論調が現実的になってきたからで(そもそも彼が政治的ハードルを上げた結果社会党との連立が飛んで羽田内閣が壊れて→村山政権になっちゃったんですから)、
現在も社会民主系の民主党を率いていますが、福田内閣当時は『大連立』も模索したのであって、彼の政治心情が左翼的であるってのはあたらない。
右翼の保守的批判って立ち居地からいくなら「自民党に対して村山政権総括の追求を続ける」方が本筋でしょう。
右翼的に考えるなら現代社会でも自民党の『村山談話』についての認識ってのは(仮に今後自民党が本格保守政党を目指すのなら)永遠の問題でもあるだろうし、
個人的意見ですが、
今後小沢問題云々をなんでしょうね「そのまんまで問題視続けると」浮いてくると思います。結論出ているとまでは言いませんが、いくらがんばっても検察の旗色は悪くて(言い換えると頑張れば頑張るほど)最初っから当時野党の党首の捜査を目の色変えて続けるって行為そのものが無理筋(権力と戦う敵お題目からも外れてしまう)なのはわかっている話で、仮に小沢の政治生命を絶って溜飲下げたとしてもね、
何か面白いことでもあるんすか?
世界の注目指導者3位に小沢氏=失脚しなければ影響力強化−米調査会社
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010012000334
だからどうとは言いませんがね、
何やってんだと思うのが自然だと思いますよ。
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小沢VS検察第二ラウンド
2010年01月20日
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