なにやら○翼系市民団体みたいなテーマになってますが、えー話はそのままインターネットを含む社会のネットワークとの関係性の話です。
私は自分で複数のブログを書いている事もあるので(会社のだったり心理学だったり目的性が事前に設定されているブログ運営なので自分をブロガーと名乗るのは否定的です)、昨今頭角表しているTwitterには全く関心無いのですが(というか現状で手一杯)、紹介の関係で不動産のサイトはmixiに公開の形でアカウントはありますがmixi的なソーシャルネットワークにも否定的です。
この意図は、労働経済学の話になっちゃいますが労働組合におけるオープンショップ・クローズドショップの概念を思い出してしまうわけです。
つまり「既に社会性を備えている」とか「自然発生的に社会的雰囲気を醸成している」とか、いかにもインスタントな共同幻想の在り様というか、、
そうですね言うなら「常に消費される使い捨ての共同幻想のようだ」な感覚ですね。
勝手無頼というか伝統的な2ch等における自発的スレッドの論議であるとか、ブログにおける発信とコメントによる検証(リテラシーの担保)のような自立性や自己責任意識(心理学的に言えば当事者意識)の存在が無い事にはコミュニケーションの主体も成立しないためです。
確かに街角の論議やその”場”に集合性のあるコミュニティー型のネットワークの概念が在り得るのは確かですが(ネットワークを担保するインフラの特性がイントラネットのようなコミュニティー型を形成している)、「会議における発言」と「個人レベル発言」は趣旨も違ってくるのだし、インターネットの特性は個人個人が1対1の関係性を保持しながら公開性によって他方向の可能性を残す事で、社会心理的にも『匿名性があるからこそ記号としてのIDでは無く自我としてのIDを名乗る』個人性の特化に特徴があるワケです。
(『諱 (いみな)』と字(あざな)が現代の本名とHNにかかっている)
しかしその反面剥き出しの個人としての発言はハードルも高く、ブログ等においては記事の内容そのものが記事としてプライベートジャーナリズム的な評価の対象にもなっているのですから(それは私小説やら随筆から社会から芸能生活と雑誌同様の多様なカテゴリーが人の数だけあっていい)、発信者の側に立つって側面は簡単なものではありません。2ch等でもROMっている人が大半で、朝まで生TVじゃありませんが「喧々囂々論議も宴たけなわ」の周囲を観衆が取り囲む構造になっています。
ブログのコメント欄は記事に対するリテラシーの保持が大きいので(形式上掲示板機能ですが掲示板ではありません)ブログは媒体としてミニコミ誌というか小規模な雑誌的な位置づけとなるので、こちらも多数は閲覧する形の参加になります。
Twitterが画期的なのは、発信側のハードルが低いところとテキスト数の制限が「個人対個人のハードなやりとりじゃないよ」を意味しいていて、構造そのものが「ハードル低く行こう」というメッセージになっていると言えるでしょう。
相互に参加可能性を高めるシステムになっている、
時限的な仮想共同幻想をオートで自然発生させるシステムです。
ところがさっきの話の反対となるので→その反面剥き出しの個人としての発言にはリミッターがかかる。
「失われた日常会話の回復」のような存在です。
(背景には個人個人がメールでやりとりする更に一段上位の個人領域を担保している)
共同幻想の瓦解期である現在mixiが登場したように一種の過渡期の存在と考えていいでしょう。到来した『民主主義社会』は事実上「個性化=個人としての覚醒」の方向にあって、プライベートジャーナリズム的なブログがこれだけの膨大な数に到達していることそれ自体がその証明にあるからです(発言する浮動票の増加)。
改めてTwitter台頭の意義を考えるなら、ネットワークの中で発信する側として参加するには依然ハードルが高く、その『ハードル』って部分を中心に考えるならば拡大する高齢化社会の中でハードも含めた『基本的な利便性がまだまだ不十分』だって事でしょう。
PCが使えないと(或いは高速通信に特化した携帯)利用しずらいって背景はどうにもならない。
その答えとして『iPad』が確かに参考になる、
http://wiredvision.jp/news/201001/2010012821.html
グーグルが始めようとしている音声入力検索などもそうだけれど、早すぎて失敗したネット専用端末ではなく、ネットとの境界におけるインターフェースや利便性に特化した端末には確かに期待がかかる。
将来の姿として考えてみるとここに”ロボット的展開”もあり得るのじゃないか?
<つづく>
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暮らしとネットワーク(1)
2010年02月03日
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