総務省のDATAから言えば日本全体の建築の中マイナーな存在になりつつあるのが木造アパートですが、東京の賃貸って状況においては主力ですし(風呂無しアパートだってまだまだあります)、木造ならではの居住性はもうちょっと高く評価されていい存在です。
昭和のどれぐらいでしょうかね〜
一時期住宅メーカー辺りの働きかけか軽量鉄骨のコスト的に微妙な1Rが随分建築されたこともあって(軽量鉄骨が一概に問題があるって意味ではありません)、所謂アパートと名のつくジャンルがイメージ的に『ローコスト』として定着してしまったきらいもありますが、木造アパートには様々に優れたところがあってイメージだけで判断されては勿体無い話です。
相場的にも実際にマンションとの比較において格安な場合多いんですが、プロ的視点から言えば木造アパートは更に好条件な部分あるんです。
通常マンションの床面積の表示は壁芯計算で実測で表示される事の方が珍しく、普通に図面資料見て同じ平米数であっても”ほぼ間違いなくアパートの方が広い”筈です。
この辺つっこんでお話しますと、
仮に学生の時なんかからマンション1Rや1K洋室ばかりで暮らしてきた方で、ちょっと部屋が狭くなってきたとか居室6帖以上希望って時、ちょっとレトロな木造アパートの6帖は”十分8帖相当”だったりします。
(1帖の広さ定義が違っているとも言えるですが:団地サイズや江戸間など)
マンションで言うところの柱の出っ張りも無いですしね、
仮に畳の部屋でも木造アパートで洋風に暮らすって難しい話じゃ無いですし、退出時の修繕の心配も(仮にあったとしても)ローコストで、インテリア的なバランスから見ても驚くほど高級家具なんかと相性良かったりします。
これは木造アパートの”柱”がリアルウッドだからでこの現象は隠れ家店舗なんかでもお馴染みの話ですよね。
ちょっと想像してみても、デザイナーさんなんかが木造アパートでお洒落に暮らしているとかぴったしくるじゃないですか。
思うに木造アパートがイメージ的に『ローコスト』な部分って、中古や分譲で販売される事が無いため(一棟売りはありますが)100%賃貸住居ってところもあるのかなと思いますが、逆さまに言えばですね仮に木造アパートが区分所有で購入可能であればそんなイメージも随分違った事でしょう。
そんな風に考えてみれば
■『東京だからこそ気軽に選べる木造アパートライフ』
のような独特の世界があるのは確かであって、何か安かろう悪かろうって先入観で倦厭するのは実に勿体無い話なのです。
次回は更に具体的な話をしてみましょう〜
<つづく>
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木造アパートのイロイロ(1)
2010年04月28日
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