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木造アパートのイロイロ(2)

2010年04月30日

マンション論議の時に熱伝導率や外断熱の無い弱点などしていますからかなり浸透しているかなと思いますが、木造アパートは電気製品的にはエネルギー効率悪く見えますが実際の運用は「結構アバウト」でも極端に寒いとか極端に暑いって事がありません。
(リアルに高性能なのは2×4の高級木造アパート)
谷かに木造アパートでも2階にもなれば(屋根の構造もそれほど奢ったものではないので)暑いっちゃ暑いんですが(笑
窓を開けやすいんですよ、
ここ案外知られていませんが、和室造作の木造アパート2階の場合常識的に設計すると窓は腰高窓になります。ガラス窓による熱交換の弱点も過小になりますしここでも「アバウトに開けっ放しにしやすい」気安さが特徴。

そういう意味では
木造モルタルの少々レトロなパターンは「ズバリ和室造作で」
2×4の高級木造は「そのまま洋室で(といっても2×4は洋室なんですが、、)」
と考える事もできます。
今回のテーマはどちらか言うと”木造モルタルの少々レトロなパターン”かなと思いますのでそっち方向で進めますが、木造の特徴挙げると前述のとおり『アバウトな開放感』に尽きるんだと思うんです。
言い換えれば冷暖房家電的なエネルギー効率の悪さも「元々がアバウトだから」とも言えるワケで、相対高級マンションをイメージする時に真っ先に出てくる『オートロック』と正反対ですよね?
『アバウトな開放感』VS『オートロックに代表される閉鎖性』
ご存知のとおりマンションは高性能になればなるほど、その性能評価は機密性であり24時間換気機能の実装なのであって(さらに高級になれば熱交換システム実装)、対極なんですよね。

しかしみなさんあれですよ、
建築的に贅沢な典型って『木造一戸建て』であり、
その中でも最強なのが『木造一戸建て平屋造り』となるのです。
居住性としてその延長考えると”木造モルタルの少々レトロなパターン”の1階なんですよ。ところがこのパターンはすこぶる人気が無い。
理由は格安アパートとかだと1階の窓の外に専用庭っぽいスペースも無かったりなど「どうにも木造一戸建てのリビングや縁側に繋がる部屋が必ずしも多く無いから」が答えになります。これをいきなり「1階だから」となるので誤解も広がるんですよ。
庭付きとかの1階は全然内容違うことありますし、
特別注記が無くてもベランダバルコニー方向が開けていると同様に違ってきます。
木造アパート2階に求めるものは何かと考えてみると、
これも『木造一戸建て』ベースで考えるなら、夫婦の寝室や子供(勉強)部屋となるので、リビング系では無く寝室や個室っぽさが特徴になります。
この個室感というかパーソナルスペース感はオートロック上階とは全然違うものです。なんだかんだいってオートロックマンションのドアの外はエレベーターであり、アパートの外階段なんかと比べると倍以上あるかと思うぐらい多数の部屋がある。実際事務所の入居が無くてもマンション棟内自体が既に”社会化”しています。
端的に言えばオートロック1Rマンションはビジネスホテルみたいなもので(時々紹介していますが”それだったらマジにホテル賃貸の方が上”)、ドアの外”共有部分”の共有利用者の数が多いんですよ。
それに比べて木造アパートの2階って「はぁ〜自分の部屋に帰った」的独特のパーソナルスペース感があるのです。
 ↓
時々遮音性でマンションマストな人いますけれどそこには微妙な論理矛盾があること気がつきませんか?

次回心理編へ
<つづく>



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posted by kagewari/iwahara at 18:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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