その後の展開を心理学のブログに書いてきましたが、各ジャーナリストの情報どおりの結果になりました。
首相は最後の一手を間違ったか
http://kagewari.seesaa.net/article/151511186.html
更にこれは酷すぎるでしょう、いくらなんでも。
http://kagewari.seesaa.net/article/151597456.html
”巨星落つ”ですね。
特に官房機密費裏金取得・米国日本支部代理店を自認するマスメディアには猛省を促したい。(官僚の組織防衛はある意味見えていたし予測の範囲内ですから)
民主主義とは何か、
これは世論迎合でもなければ「間違っても支持率報道に屈することじゃありません」。
法治国家として公正に運営される選挙において決した『国会の体制』(それこそ現代社会における国体です)、その『国会の体制』による政権運営こそが民主主義です。
昨年の衆議院議員選挙により誕生した鳩山政権は”倒れちゃいけない”んですよ、
マスメディアも選挙で選ばれたものじゃありません、意図的偏向報道により変節する世論調査の数値も選挙結果とは違います。世論調査で政治ができるなら選挙などいりませんよ、
(当然コメンテーターなるものは「あれはどういう職業ですか」)
ましてや米国の日本担当官僚を選挙で選べる筈もありません。
民主主義とは選挙によって選ばれた国会議員が上記外野席と戦い、選挙結果に対して責任を取ることであって「辞任することではない」。
鳩山は党内人事の中で党大会的に選ばれた二番手の首相(なので本筋二番手以降の首相は自ら総選挙を行わなければならない)では無いのだから。
今回の”政局”も、最後の一手まで限られた戦力の中善戦していた。鳩山流に言えば「針の穴に縄通す作業」のような戦いであり、
後は『最後の決戦で引きずり出したリリーフエース(オバマ大統領)を攻略して逆転サヨナラ狙い』、
勝算はあった。
(春先にあった代打の切り札”小沢幹事長訪米”に賭けてもよかった)
或いは”延長戦”に持ち込んで、リリーフエースの球数降板を待つなり(交渉相手としてオバマ政権の方がくみし易しではあったがオバマ大統領も自由に政府を動かす力はこれまでの大統領と比較して非常に弱い、いっそのことヒラリーなり米国の日本統治を隠すことなく話せる相手の方が話が早いかもしれない)、或いはオバマ政権を攻略し打ち込むなり逆転サヨナラの目はあった。
(沖縄基地問題に関しては日本のホームゲームなのだから)
しかし日本代表のエース鳩山投手は完投することなく「8回表で降板」目算は狂った。
(8回裏攻撃での失策により社民党カードを失った事がキッカケ)
ここに及んでは「ヘッドコーチ(官房長官)の責任論」をどうこう言っても仕方が無いでしょう。
忘れてはいけないのは、選挙により選ばれた国会議員が行う政権運営をこころよく思わない動きが”日本国内において選挙によらず鳩山を降板させた”って事です。小沢幹事長の腹を読めば、今国会終盤で(郵政もそうですが)重要法案もあるなか、首相問責なりが少なくとも「社民+民主内沖縄系議員の賛成で議決する」なり、極端に大きくなる一票の重みを利して少数の議員説得が国会全体を左右させてしまうなり、時期参議院選挙日程も決まっている中で国会が混乱・会期延長など持ち上がる事は連立政権のみならず、民主党分裂にも繋がりかねない(総辞職後自民党が首班指名で民主対立候補に投票するなどの揺さぶりも噂に上り始めていました)。
※ですから国会会期中の辞任だった訳です。
↓
今選挙前の政局において与野党含む政界再編などやっている暇も体力ない、
(自民党系小党乱立を見ればわかるように政党交付金など現在の法律は55年体制的な政界再編が事実上できなくなっている:公の場での連立政権構想が中心)
※体力で言えば現在の政治家の中では小沢幹事長ぐらいだが、小沢幹事長に関しては検察の暴走が足枷となってそう簡単に動ける立場に無い。
正直に言えば「この3連戦・日本の民主主義は負けた」。
政策的に鳩山政権は変節した部分ありませんから、
基地問題の交渉中に社民党の離脱を招き→3党連立政権離脱によりそのまま自壊した形になる。
民主主義とは選挙によって選ばれた国会議員が上記外野席と戦い、選挙結果に対して責任を取ることであって「辞任することではない」。
『壊れてしまった』というところでしょう、
それを磐石にするために参議院選挙は大事だった訳で、小沢幹事長曰く最後の戦いという趣旨はそこにあった。
(日本の場合先進国の中でも制度上”選挙が多すぎる”との視点もある)
ある意味小沢幹事長主導の選挙体制が固まったところが辞任のタイミングだったと、こういう事でしょう(小沢氏はリアリストだから5月訪米で”交換条件付き国内移設”のドロを被ってもよかったという思惑もあったがこれは政府筋から二重外交云々で飛んだ)。
福島党首による社民政権離脱の動きに対しても、時既に遅しで翻意を促すにも日米合意文書の後では小沢幹事長ひとりでどうにかできる話じゃない。
しかし永遠と続く『政治のシーズン』が終わった訳じゃありません。
プロ野球の定説には『3ゲーム詰めるのに3週間はかかる』というのがあります。
■今日から一ヶ月、巻き返しがなるのか次なる戦略の始まりになります、
『是非自民党にも覚醒を促したい』
今回の政変は、旧55体制における自民政権内部の倒閣とは全く意味が違います。
自民内部にも今回の倒閣に関係・或いは利用された議員がいるでしょう、
「谷垣さんそれでいんですか?」
それは鳩山首相同様に谷垣党首の本意じゃ無い筈です。
仮に次期政権が旧自民系の流れになったとした場合(現行自民党は残念ながら少数乱立保守政党のひとつに過ぎないわけでこのままで政権が取れる筈がありませんから)、その自民系政権だって55体制のものじゃない、民主主義による自民系政権になります。
(正直いって、自民系政権の復活に関しては謀略的な話はしたくありませんが”危険な一手”に利用され・飲み込まれてしまう可能性が事実あります、それを食い止める責任が谷垣党首にある)
将来あり得る自民系保守政権樹立の時に、今と同じような流れで政権が潰される事があってはいけない訳で(或いは謀略的な思惑に流されて政策を偏向されてもいけない)、
ここはしっかりしてもらいたい。
何も私は民主党政権を支持者のように応援しているワケじゃありません。
(小沢氏に関しては個人的ファンですが:楽天野村名誉監督のファンであると同じです)
私なりに中学の時から政治の舞台を眺めてきて、
今回の鳩山政権は『日本で始めての民主主義による政権』だったんです、
その意味は大きい、
(個別政策に微妙な違いはあれ、自民党も年金の抜本的改正や消費税を財源とする福祉中心の国家・安全保障において米国に依存するままでいいのかという疑問、ここは共有している、というか不可避の政策課題は同じである)
※消費税を安易に増税してって意味じゃないですよ→ここは『現在的経済学』とかのタイトルで後日書く予定です。
次期首相には(愚直ではなく)「正面突破」も戦略の中に置いた戦う姿勢を見せて欲しい。
「負けたフリ」的な鳩山戦略は終わったんですから、胸中のファイティングポーズを隠す必要は無くなった。
ここから先は55体制的な先例も無く、まったく予測の付かない状況になっていくように思います。
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ここでこの追記はどうかと思いますが、
先日のopera情報
http://kagewari.cside.com/blog/2010/05/opera105-5c70.html
その後、
Opera 10.60 Alphaがデスクトップチームからアップされています
テストしてみた感じですと、今度の開発最新版はすこぶる安定感高いですね
若干の修正の後正式10.6登場かもです。
Opera 10.60 Alpha
http://snapshot.opera.com/windows/Opera_1060a1_3400_in.exe
※正式版じゃありませんからインストールは自己責任でお願いします
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民主主義の時計を巻き戻してはいけない
2010年06月02日
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