菅首相は所信表明でも触れていましたが
「自民党提案の消費税10%は1つの参考」菅首相
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100617/plc1006171815011-n1.htm
<ポイントはここでしょう>
消費税について「年度内にあるべき税率、逆進性対策を含む改革案を取りまとめる。(税率は)自民党が提案する10%を一つの参考とする」と述べた。
盛んに登場する”超党派”と、
先日の谷垣自民の「参院選負ければ党首辞任発言」
ここを絡めて、菅首相の意図は参院選後の”河野自民党との連立もある”という噂が水面下で流れています。
(この発言意図を裏読みすると、沖縄基地問題の時に早々から対米追従路線だった旧民主党系閣僚から盛んに「社民切り」の圧力があったとの噂もあり、当時の鳩山首相にとっても”県内移設”と”社民離脱”は半ばワンセットであったこと。小沢幹事長サイドの指摘で後からバタバタと連立離脱の翻意を促しますが時既に遅しで社民は事実上離脱しますが、「社民切り」発言の真意が”消費税”にある場合、同時に”河野自民”との連立含みで社民切りを急いだとも考えられる。言うならば”沖縄基地問題”はその梃子に使われた、)
小沢元幹事長の選挙戦略が「自民党の壊滅」にあった事は誰の目にも明らかでしたから、菅政権はその戦略も居抜きで引継ぎ、事実上の壊滅により小規模政党に後退した”河野自民”との連立を視野に入れている可能性は否定できない。
そのメッセージが『超党派発言』であり、
「選挙で民意を」との批判を回避するために、これを参院選公約へ明記したと考えると、唐突にも思えた菅首相の”超党派発言”の思惑も見えてくるのじゃないだろうか、
(小沢元幹事長が民主党を肥大化させ、これを二つに割って二大政党を完遂させるイメージだっただろうことは大連立話の時から明らかなので、菅首相はそれを”現実的に解釈している”という意味だろうか)しかし、この水面下の噂(河野自民との連立)はいかにも危うい。
小沢戦略と違い、当面の現行政権の本格化が目的になってしまうからだ。
その思惑は、民主内部でどうやっても相対的に実力者である小沢氏との勢力バランスを意識した旧民主党の権力闘争であるのと同時に、消費税増税により間違いなく離反する社民の議席を補完する意図があるのは明白で(なので仮に参院選により民主の単独過半数となると又状況は変わるでしょう)、裏を読まれてしまうと社民の早期離脱なんて事にもなりかねない。これは選挙協力も難しくなるだろうし、、
(なのでを”現実的解釈”となるのか→菅首相自身が参院選の目標を50議席台と当初発言していた事は見逃せない事実関係でしょう。首相は単独過半数でなくてもいいと考えている事になる。)
何が菅首相を突き動かしているのか?
(この水面下の噂には千石氏も反対していると聞く)
菅首相が表向き”小沢パージ”を行っているのは事実だし(実際にそう動いているのだから”表向き”も裏も無いに等しいんですが)、”小沢パージ”に暗黙の了解でGOを出しているのが小沢氏であるのも確かで、果たしてこの菅首相の動きが綿密に小沢氏と連携したものかと言えば”否”だろう。
(小沢氏的に言えば「放置」することでどうなるのかは予測されていたことなので、当初から細々したことを説明するつもりもなかっただろうから)
「党内政局やってる場合でない」=小沢氏、一兵卒で結束強調
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010061700632
菅首相は表向きGOが出された”小沢パージ”の流れに乗って自ら権力闘争に一歩枠組みを進めようとしているのかも知れない。
(反小沢勢力と報道される事が多い前原派自体にそんな構想力は無いし、あれば既に大々的に報道されてしまっているだろうから、これは菅首相の独断と考えるのが筋論だろうし)
と、考えると「小沢さんはしばらく静かにしている方がいい」発言も一本に繋がる。
どちらにしろ、
水面下の噂としてこの話が表に出てきてしまっている以上、果たしてこの話が今後どう転ぶのかわからないのだけれども、菅政権の(菅首相による)権力闘争が本格化しているのは間違い無い。
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