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内見時に発見されるカビとか湿気の部屋

2011年01月14日

今回は間取り図付きで紹介ってのでは無くて「内見で遭遇したこんな部屋」の話です。
それは題名が題名ですから契約事例とはなっていないわけですし、テーマは部屋のキャラクターでは無くって、構造や管理の話になります。

ちょこっと部屋探しの話にも被るかもなのですが、「カビや湿気で大変」って部屋は実際にあります。勿論部屋に罪はありません設計や物件管理に問題があるのです。
読者の方は「いやいや湿気やすい部屋の話だからやれ一階だとか北向きだとかわかりきっていることじゃないか」のように思う方もいらっしゃるかもですが、
(ケースバイケースはあるにしろ)『基本的に誤解』です。

■部屋のカビや湿気は生活湿度の管理の問題が大きくって、物件に依存する要素が仮にあっても大概はその部屋にあった生活管理をしてくださいって話が大半で、トラブルとなるような湿度や結露の問題は単に部屋の属性が原因では無く「完全な設計ミス」が大半です。
(換気扇の排気が気圧というか配管の取りまわしなどでまったく効いていない等)
 ↑
こっちの話は更に例外事例になってしまうので、又別の機会に。
(以前お客さんから聞いた話にはアパートの排気ダクト設計ミスを発見してそれを自分で直して大家さんに感謝されたなんて逸話もあります)

話は戻って、生活湿度の管理とは関係無く『素の状態』で部屋にカビがついたり湿気でエライ事になる実例があります。
勿論これは「空室状態の内見時」に発見されるものです。
何回か実例の体験があるんですが、
1)全ての部屋で雨戸やシャッターが閉まっていた
2)空室期間が長期間と思われる
3)温度変化が関係している推定
4)内見で管理会社の段取りが”現地対応”(←ココ重要)
5)関連性は微妙なから全て1DK以上のちょっと広い部屋のみで発生の感触
大方上記の前半4条件が関係している事が多いです。
※逆言えばそれ以外であれば、一階だからとか北向きだからとかで部屋がカビ臭いなどの事例に内見で遭遇した経験ありません。
(retourの場合仲介調査会社なので自社管理物件を中心にしていたり営業範囲内だけの紹介をしている一般不動産会社と違って、内見はその都度違う部屋なので私の内見経験戸数は統計的にも膨大な数になります→それなりに確度の高いDATAです)

内見で遭遇する部屋のカビや湿度の問題ってこれは相当のレベルなので、誰にでも判断可能なものなんです。どういう意味かって「問題ある部屋は極端に凄い事になっている」のですよ。どういうものかといいますと、
「あっ靴下がもう、、。失敗しましたね〜これは後から靴履いても中でベタベタくっつきますよ。」というようなレベルに達するもので、
経験上室内に入れば一発でわかりますから”事件”を察知すると「お客さんストップ、入らないほうがいいですよっ」となるのです。
 ↑
(この流れからも物件概要などから事前に予測つかない事例であることがわかります)

原因を考えてみれば『室内の温度分布(変化)とその対応』てじゃないかと思います。
実生活を始めてからの生活湿度の管理にも参考になると思われますから突っ込んで『室内の温度分布』について考えてみましょう。
内見で遭遇した実例を思い出してみると「極端に日当たりのいい”側”」が関係しているように思います。アパートの遭遇事例でもマンションの遭遇事例で壁のどこか一面が(必ずしも窓があるわけでは無く)極端に日当たりが良くて、室内は雨戸やシャッターで閉めきられている状況で発生しているように思います。
『結露しやすい状況』と言えばいいでしょうか、
この状態で数か月部屋が放置されると”凄い事になる”。
構造上はマンションの方が木造アパートよりカビやすいのですが(気密性能:密閉性)、カビ事件みたいな事例は必ずしもマンションであるとか木造アパートなどの構造には比例してませんでした。
(マンションのカビやすさはエアコンやバスルームを使用するなど生活湿度の動きが無いとリスクも大きくならないのでしょう←バルコニーの外壁にヒートシンク効果の延長で一定の防波堤効果があるのかもしれません)

5つの条件の中でも一番自信なさげな5番目に実は深い意味があるかもです。
>5)関連性は微妙なから全て1DK以上のちょっと広い部屋のみで発生の感触
実は「内見カビ事件」これ20u以下の1Rで経験した事が無いのです。
 ↑
やはり室内空気の循環というか”温度差”が結露現象のような湿度を生み→それが集まりやすい部屋がカビるって仕組みなのではなかろうかと思います。
空室状態の部屋の話なので現実的にはあり得ないのですが、
 ↓
『サーキュレーターがあれがカビなかったかもしれない』
(おそらく20u以下の1Rは室内温度に差異が出るほどの広さは無いってことかと思います:コンパクト1Rば仕切りも無い上容積も少ないので室内温度分布が安定している)

省エネ設計の一戸建てなんかだと熱効率的に建物全体に空気の循環を行うのは”キモ”で、各室に換気口があって天井であるとか縁の下の基礎部分に全館循環用の換気扇(機能的にはサーキュレーター)がビルドインされたります。
言ってみればそのメインの機能がスイッチオフで停止しているのですから熱効率が悪化して→館内温度差が出やすくなる。


と考えれば「風通しのいい部屋」なんてありますが、間仕切りのある1DK以上の部屋の場合各室のドアを開けて通さないと”通るものも通らない”ことになります。
■「1Rで遭遇ケースが無い」のと同様の間取りがあります、
『廊下のある50u3DK以上とかの部屋でも遭遇例が少ない』
(必ずしも無いワケでは無いです、又retourの場合内見はシングル向けか二人入居の調査依頼が中心で3DK以上の部屋の内見サンプル数的に多いとはいえないのであくまでも参考です。)理由を考えてみるとマンション等の廊下のある3DKタイプ以上の各室は密閉度が高く(東京の場合3DK以上と言えばほとんどがマンション)「20u以下の1Rで事例が少ない」事がそのまま各室に適応されているって事かと思います。
ちょっとわかりにくいですかね?
廊下のあるタイプの3DKや2Lとかの場合構造上も「1Rが3つで3DKみたいになっている」という意味です。

実生活上の湿度管理に応用するならば、1DKや2DKにおいては「襖を開けたりクローゼット閉めきり等に注意して”部屋の中での風通しの確保”」が重要って事です。
マンションの場合であれば浴室などの換気扇を24時間回すのは常識ですが、これも3点ユニットでは無くB・T別の時更に注意が必要で(3点ユニットはトイレの使用回数分扉の開閉がある)、アパートの浴室設計のようにダクト経路がほとんど無いダイレクトな外換気となっていない場合も多いので(逆に”内廊下側”に浴室があったりする)、マンションは乾燥し過ぎにもなりがちですから「入浴後は換気扇だけでなく少しドアも開けておく」べきでしょう。
バスルームが極端に玄関ホールに近い等湿気が温度変化と合わせて玄関ドア部分に結露しやすい等の場合には小型扇風機などをサーキュレーターとして設置使用考えた方がいいですね。
(浴室内のカビの発生も抑えられるでしょうから扇風機一個ぐらい安いものです←回転音がウルサイ場合には調光機などをコンセントの間に挟めばコントロールできます)

■「風通しのいい部屋」って機能性の半分は『換気』ですが、残り半分は『窓からの風によるサーキュレーター効果』である事がわかるってお話でした。


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posted by kagewari/iwahara at 12:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | こんな部屋があった | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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