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現代設計は現実的だっただろうか

2011年06月18日

このブログを読んでいる方なら一部のタワー型マンション(やその開発)における非現実性など既にご存知かと思いますが、ここに一部被ってくる『建て替え過ぎ』や『非木造化し過ぎ』という問題点に間取り設計はどう関わってきたでしょうか。
(※ブログの趣旨的にメインはシングルルームで進めます)

事マンションの場合「居室を広く」と女性をターゲットとした「水回りを広く」のニーズに答えるように1Kだけれども(水回り設備面積が広いため)大1DK並の広さ(30u前後)の部屋が中高級ゾーンの10万前後に台頭してきている事と、所謂システムミニキッチンに代表される投資向けコンパクト1R(20u以下)の衰退がひとつのトレンドでしょう。
(※特に投資向け1Rの場合昨今都内における1R専用マンション建築禁止条例により更に減少すると推測されます)

アパートの場合であれば「無駄に広い1DKから1LDK風の間取りの模索(平米数的に無理なんですが1Rストゥディオ系K+居室のような)」がテーマのひとつのように思います。
実際のところはこちらも別角度によるストゥディオ1R化がベースとなっており単純に1DK和室からカウンターキッチンなどを応用して1R化リフォーム事例もトレンドのひとつかもしれません。

上記2例は”少子化”と”東京シングルの拡大”の世帯分布の需要に対応するものですが、現実世界の暮らしとマッチングしているのだろうかと言えば微妙なところあるのじゃないでしょうか。
前回この話のキッカケで紹介した「現代スピーカーにおける悪循環」に代表されるように、コンパクトな需要に合わせたら実用性が大音量だったみたいな矛盾はありはしないかと思うワケです。
いくつかの断片的要素を挙げて考えてみると、
・どこから降ってきたのか一戸建て利用のゲストハウスが一部で人気に
・高齢者シングル専用高級マンションが増加(個室はむしろコンパクト)
・古民家cafeがひとつの営業スタイルとして定着している
(しかも和室の予約から埋まる)
・所謂デザイナーズの用途が住居用から事務所用へシフト
・前述の都内における1R専用マンション建築禁止条例拡大
 ↑
ここからわかる事と言えば
「木造和室人気は(日本的リビングである”茶の間的利用”で)実存する」
「非木造コンパクト1Rは必ずしも”若い人向け”だけとは言えない」
「小規模SOHOなどのインディペンデント系企業の増加」
「短期解約住民(地元愛的意識の無さ)への忌避傾向」
(※ゲストハウスに関しては”下宿風世界と西洋的安ホテル住居イメージの結合”みたいな部分あるかもです)

考えてみれば木造アパートと非木造マンションにはもう少しわかりやすい区別があってもよかった。
木造アパートに関して言えば時代の変遷の中”大家さんの住まいが隣”とか”一階はオーナー部分”のようなスタイルが相続などで後退し(勿論下宿も後退)、脳内イメージには実際に存在する『管理人さんも”暮らしている”木造アパート』が現実にはほとんど存在していない。非木造マンションの場合には(都心のタワーなら理解できるが郊外のタワーは謎のように)高級感の概念が右往左往しているとこともあるのじゃないか?

なかなか『管理人さんも”暮らしている”木造アパート』というのは効率的にも現実感無いかもしれませんが、今後考えられる高齢者の独り暮らしであるとかゴミ出し含めて地域社会と賃貸住居生活の接点であるとかメリットは多くくて(風評として実際にある防犯性の不安も含めて)、社会資本的にコスト増に思えるかもしれませんが同時に周囲の数棟のアパートの管理人を兼任すると考えれば職業として『管理人業』はもっと増えて自然なのじゃないでしょうか。
(※管理会社による間接的な管理に限界があるのは周知の事実ですし管理会社的にもコストの合わない大家さんとの媒介契約があるのも事実で、現代社会特有の相続や投資などによる大家さん住居が遠方などによる管理業務の負担増は前述問題に輪を掛けるワケでもあり、保証会社利用の契約が増えればその方向性は更に拡大するでしょう。)

マンションの場合には”高級過ぎ”でお馴染みのコンシェルジュ付き的世界よりも、『利便性というか利用率の高い共有スペース』を模索した方がニーズに合うのかもしれません。ホテル的世界を念頭に置くならば、利用率の低いロビーは勿体無い話でコンシェルジュというよりもcafeサービス的発展性で利用率を高めていけば棟内個室はそれほど広く無くてもいいのであり、世帯数の多さというか規模のデカさによるスケールメリットの開発はまだまだ不十分と言えるのかも知れません。

考えてみれば高度経済成長以来”各自内容そのままで一律にスケールの拡大”的世界に馴染んできてしまったというか、開発資本ありきでコンセプトの詰めが不十分(賃料に見合うサービスも床面積の広さだけに偏っているというか)にも思います。
建築としての素性というか、木造は木造の特徴、非木造は非木造の特徴が「デザインや工法だけでなく”ソフト”として」もっとメリハリついてそれとわかる内容があってもよかった。
(※設計から言えばB・T別は木造の専売特許で、非木造は3点乃至レストルームに徹するとか建築の素性に合わせた方向性をベースに固めてから先の展開を考えた方がスムーズだったように思う。)


「よかれと思って思わぬ方向に」
こういうパターンはオーディオだけでなく現代建築にもあるように思いますね。


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posted by kagewari/iwahara at 21:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのコメント
ご無沙汰でございます。
「非木造コンパクト1Rは必ずしも”若い人向け”だけとは言えない」

これは、そうだなぁと実感します。昔は少し旧い田舎の木造2Kなんかに住んでいて、今は3点ユニットクローゼットなし16uに暮らしていますが、割り切れば相当に広い。都心近くで十分にSOHO使いもできるし…。

20u未満投資用1R禁止は痛いなぁ。旧い物件しか残りませんものね。それはそれでアリカ。ではでは。
Posted by einen at 2011年08月26日 20:02
僕は思うんですが、
『20u未満投資用1R』将来値段上がるのじゃないでしょうかね〜
事業ビルから住居系への改装って方向も模索される可能性もあるかもですね。

確かに田舎生活だと何かと部屋が広く無いと何が何ってことでは無いのですが(これはあれですよね都市構造と住居の関係性だと思います)、都心のミニマルコンパクトはアリですよ。
Posted by kagewari/iwahara at 2011年08月27日 22:23

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