「オール電化住宅は見直されるだろうか」
私はそう思わないのです。
確かにエネルギー効率から見て(というか変換率というか損失率というか)『電化』というのは決して効率的では無い部分があります。
しかしどっかの評論家が述べてましたが、
「文明化というのはなんだかんだいって電化の事である」
確かにそう思うからです。
お湯を沸かすとか車が走る事において電気は必要無いかもしれませんが(といってもレシプロエンジン車であってもバッテリーを搭載してるのがキモなんですし)、PCや所謂”昭和の白物家電”などなど電気じゃ無いとしょうがないものは山ほどあって、考え方としては省電力レベルでの開発が強く求められるノートPCのように『少しでも効率を上げれば小型ソーラーでも結構充電できるかも』な装備・設備はあり得ます。
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なんだかんだいって電気の効率性や損失率をドーンとカバーする技術のキモは”バッテリー”です。
ノートPCがこれだけ”使えるモバイル装備”と化したのもリチュウムイオンバッテリーの存在抜きには語れないのであって、『オール電化住宅』も電気自動車の充電機能を”ホームバッテリー”とする方向性が今後拡大するでしょうから「今後のオール電化住宅にはバッテリーの存在抜きに語れない」と思います。
(エネファームも制御系が電気なのでバックアップバッテリーによる無停電技術が確立しないと停電でアウトになってしまう。)
※私は以前から『超伝導バッテリーを開発して原発によって一気に何百年分だから発電してしまい原発を廃炉』論者でしたが(技術的にできないワケで理想論です)、今回の原発事故により「こりゃ原発は現代人には無理な代物」だと思ってます。
わかりやすい上に過激な評論で有名な中部大学の武田邦彦が言うように「バンバン化石燃料を使う方がいい(埋蔵量も再計算すれば数千年規模である説)・地球環境のためにドンドンCO2を出すべき」とは流石に思いませんが(笑、今後は脱原発の方向で原発の停止が続き火力発電・ガスタービン発電が主力となっていくでしょうから原発時代のように「深夜電力でバッテリーに充電すれば省エネ」とは必ずしも言えない事になります。
(原発と違って火力は消費量の少ない深夜は発電総量を減らすでしょうから)
となると充電する余剰電力はやはりソーラー発電かと、
勿論現在のソーラー発電が一戸建てを自給自足させるとか余剰電力を生み出すほど発電量があるとは思ってません。
それこそ『スマートグリッド』ですか?
何の事だかよくわかりませんが(笑
一日中電気使いっ放しということは無いでしょうから、電気利用のピークが低い時の日中にソーラー発電の余剰電力をこまめに充電すればいいって事です。
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この辺の制御も電気なしには考えられませんし、基礎的設備(家庭内インフラと言いますか)を必要とします。
故に設計上『オール電化住宅的意匠』がやはりトレンドなのではないかと思うワケです。
(オール電化は=電気料金を引き下げる設計がランニングコスト的なキモなので、将来は自動車の燃費のような指標となる数値が登場するかもしれませんね。)
ソーラー発電にはやれコストだ発電効率だと批判が多いのも承知してますが、コストって面から言えば”普及が広がればそれだけコストが下がる”のであって、ここはどんどんソーラーパネルの需要が伸びて欲しいもので、
■「どっかでブレイクスルー的な技術革新がある」と思ってます。
(武田教授の言うように「メガソーラーとか環境破壊にもなる」という視点があるなら「いっそ宇宙で発電すればよい」ぐらいの規模で考えればいんじゃないかと思います。だとしたら超伝導バッテリーなり電気の大規模電波送電が可能になれば「原発は月でやれ」って可能性もあるのかもしれませんが、、)
てなワケでその受け手としても今後の住宅を考える時『オール電化』のトレンドは変わらないだろうと思うのです。
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オール電化住宅は見直されるだろうか
2011年07月08日
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