所謂『金融経済学的世界』(これを指してグローバリズムと言ってもよいかも)、
これが壮大なマルチまがい程度の代物だったというオチですね。
(広告圧力なのか報道規制なのかFXの大損話もなかなか報道されませんね。←これも相当な事になっているらしい。)
401kの運用成績ガタ落ち
元本割れ6割の深刻
http://diamond.jp/articles/-/15498
言葉自体ひさしぶりというか「あーあーそんなのあったな」的に思い出しました。
特にそうですね90年代以降というか或いはバブルの時代80年代からそうだったのかもしれません。「経済学は後期先進国において最大の投資家が国家になった事に気が付かなかった」野田と思います。
いえいえかといって投資効果の期待できない箱モノやら意味不明の工事などの公共事業であるとか建設国債的な投資をするべきだって意味ではありません。
世の金融セクターが機関投資家的な役割ではなく「総投機体制」に移行して以来、むしろ金融セクターが世界経済の混乱要因になることはあっても資本主義経済における”まっとうな投資家”的な立ち振る舞いをすることなど期待してはいけなかったワケです。
もう見飽きた景色になりますよね、国家レベルの金融危機に対して公的資金注入って救済策に至る図。
そしてその混乱要因の発端は「世界がドルだらけ」に始まっているようなもので(これが登記の実弾になっていた)、しかもこいつを金融工学とやらで(錬金術ですかって)帳簿上何倍にも増やして投機に走ったものだからそりゃどうにもなりませんて、
早晩世界経済における課題は『金融秩序の回復』って事になるでしょう。
(これ猛烈な反対でドイツやらでも手を付けられない状態らしい、)
話を”資本主義における金融・投資”って部分に戻せば、
リスクを取る事で新規事業など経済そのものの流動性を合理的に最適化する機能でもあるのであって、最悪の機能障害は「何かあったら困る」とかワケのわからない話で企業が(勿論本音は海外投資家などに対する配当で抜かれたくないから)内部留保にはっちゃきになったとかですね、もう「何をやってんの」と。
(しかもそういう企業からして妙な税制でまともに法人税払ってなかったりする、)
世界経済の動向の不透明さも相まって、内部留保(或いはそれを担保にして)で新規事情に投資するとか、従業員の所得として分配するとかね「使えよ」って話です。
↑
よく考えたら法人税増税なんてのは「日本経済界に対する救済策」ですよこれ。
(グローバリズムやらでよその国に行きますなんて法人は国内にいたって非正規雇用で人件費は削るし納税しなかったりするんだから、)
うんで経団連(これらの会社の大口株主はかなりの部分が外資)は、日本の雇用というか実態経済において重要な位置を占める一次産業など滅びてもいいみたいなポジションで、
「お前らどこの国の財界人なんですか」状態です。
(しかもまっとうな企業というよりグローバリズム的要素がある時点でどっかマルチまがいみたいな商法なんだから、)
亀井静香がひっちゃきになって守ろうとした”郵便局の円”、
彼に有効な政策的投資のアイデアがあるのかわかりませんが、少なくてもグローバリズムのテラ銭として郵貯の資金を供出していいワケが無い。
ぐるっと回って間接的にどっかの銀行の救済資金にしようって腹なんでしょうからね。
しかし伝統的に財務省(大蔵省)は経済がわからないし(そら帳簿係ですから)、
民主党は”小沢パージ”の結果崩壊の危機にあるし、
(小沢氏の裁判なんてのも、又検察の誰かが逮捕されちゃうの状況ですし、、いったい何をやってんのかと。しかも性懲りも無く今度は小沢系の辻議員をでっち上げられないかとマジにヤル気になっているのまで”グズグズのバレバレ”で、溜息しか出ない。)
その影に隠れて「実は自民党も崩壊寸前」です。
ひょっとすると”頼りない自民党問題”の方が日本の政治状況においては深刻な問題かもしれない。
(民主党がダメになったとかって話も「官僚主導でこれじゃ自民党と同じじゃないか」っつー話なんですから。)
流石に来年には大きな動きがあるでしょう。
・自民は谷垣氏では選挙に戦えないと思っているし
(この前の参議院の人事騒動でグズグズ状態)
・野田政権の凋落は菅政権並のスピードだし
(実にやっかないのは仙石氏が”全然たいしたことない”ってとこでしょう)
・選挙協力の歴史から自公が切っても切れない関係になってしまいキャスティングボードも何もない状態だし
・領主国である米国が政治経済ともにむちゃくちゃで
・欧州は飛びそうだし
・ロシヤじゃプーチンが負けるかもで
・極東アジア情勢は北朝鮮政権問題で(ブラフもあって)不安定化してくるし
そんな世界の状況の中「401kがひっそり元本割れ」と、
(勿論”そんな401kみたいな話”は世界に腐るほどあるのでしょうから)
「さあTPPだ増税だF35だ」じゃないだろうとね、オーモーですよ。。
これはマズイよレベルが「もう正攻法じゃどうにもならない」ところまで到達しかねない。
来年はね「ちょっと面白いことになる」かもしれませんよ。
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地味な記事ながら案外キモじゃないでしょうか
2011年12月30日
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